「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
2024年のドル円相場の振り返り(5月-8月)について、主なポイント:
テクニカル分析の観点:
1. 5-6月の相場展開:
– 4月末のゴールデンウィーク中に160円を一時的に突破し、為替介入により急落
– その後、152円付近でアセンディングトライアングルを形成し、これを突破して上昇
– 152円をサポートラインとして機能し、この水準を維持している間は買いポジションが有効だった
2. 6月の特徴的な動き:
– 政府による円安牽制が頻繁に行われ、東京市場では上値が重い展開
– 欧州市場では再びドル高・円安方向に動く傾向
– 日経平均との連動性が強く、午前中の調整後、午後に同方向への動きが継続する傾向
3. 7月の展開:
– それまでの押し目買い基調から一転して大きく下落
– 移動平均線(緑色の20日線)を下抜けた時点で、トレンド転換のシグナル
– 155円の下抜けも重要な転換点
主な出来事:
1. 5月:
– 5月1日に、4月から連続での為替介入により大きく下落
– 日銀の緩和的な政策継続示唆により、その後再び円安基調に
2. 6月:
– 161円台に到達(1986年以来の水準)
– フランスの政治不安によるリスク回避の動き
3. 7月:
– 161円90銭台まで上昇(38年ぶりの高値)
– 162円手前での為替介入により反落
– 31日の日銀の利上げ決定
– 米ISMや雇用統計の弱い結果を受けて、リスク回避の円高が進行
今後の見通し:
2024年は160円を意識した展開が予想され、政府による円安牽制が頻繁に行われる可能性があります。そのため、東京市場では上値が重く、欧州時間以降の上昇を狙う戦略が有効かもしれません。
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『最新のドル/円相場を解説』
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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