植田日銀総裁は春闘まで利上げ判断を保留する可能性…円安は続きそう【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/12/26
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
目次
0:00 日米金融政策のまとめ
1:31 今後のスケジュール
動画要約・まとめ
2025年1月の為替相場見通し
まず、アメリカの金融政策については、FOMCが示した2025年の利下げ回数は2回程度となっており、利下げサイクルは終了に近づいていると見られます。一方、日本銀行の利上げについては、植田総裁が春季の動向確認を重視する姿勢を示していることから、早くても3月か4月になる見通しです。
このような状況下で、2025年の年明けの相場では、ドル買いの仕掛けがしやすい展開が予想されます。ただし、為替レートが160円近辺に接近すると、当局の介入に対する警戒感が強まる可能性があり、その場合は神経質な展開となることが予想されます。
全体的な見通しとしては、アメリカの利下げがほぼ終わりに近づいているという事が大きな要因となり、ドル安が進みにくい状況が続くと考えられます。また、日本の利上げは来年実施される可能性が高いものの、やや遅めのタイミングとなることから、年前半は円安傾向が続きやすいと予想されます。
なお、年末年始の市場については、12月26日のボクシングデーでヨーロッパ市場は休場となります。海外市場は1月2日から本格的に始動するため、この時期に大きな相場の動きが出る可能性があることに注意が必要です。
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株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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