欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は伸び悩みか、ドル高基調継続も日本の円安牽制で」
27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の緩和的な金融政策の後退が観測され、金利高・ドル高は継続。ただ、158円台はドルに利益確定売りが見込まれるほか、日本の円安牽制を受け過度な円売りは抑制されそうだ。
26日発表された米国の新規失業保険申請件数は強い内容となり、米連邦準備制度理事会(FRB)による緩和姿勢の後退を背景としたドル買いが先行。その後米金利の低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.0430ドル台に浮上、ドル・円は158円付近から失速。本日アジア市場で日本の円安牽制により157円半ばに下げる場面もあった。ただ、日経平均株価が節目の40000円台を回復し、リスク選好の円売りがドルを支えた。この後の海外市場は先行きの米金融政策をにらみ、ドル買い地合いは継続。日銀による追加利上げは徐々に遠のき、円売り継続ならドルの押し上げ要因に。半面、月末・年末に向け、ドルに利益確定や持ち高調整の売りが出やすい。また、年末年始休暇を控えトランプ次期政権に関連した突発的な動きが警戒され、安全通貨の円が選好されやすい。一方、今年の日本政府の為替介入の水準が意識されれば、円買いの場面もあろう。
通貨別分析
■株式会社フィスコ(以下「フィスコ」という)は株価情報および指数情報の利用について東京証券取引所・大阪取引所・日本経済新聞社の承諾のもと提供しています。
■”JASDAQ INDEX” の指数値及び商標は、株式会社東京証券取引所の知的財産であり一切の権利は同社に帰属します。
■掲載される情報はフィスコが信頼できると判断した情報源をもとにフィスコが作成・表示したものですが、その内容および情報の正確性、完全性、適時性について、フィスコは保証を行っておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
■本資料に記載された内容は、資料作成時点において作成されたものであり、予告無く変更する場合があります。
■本文およびデータ等の著作権を含む知的所有権はフィスコに帰属し、事前にフィスコへの書面による承諾を得ることなく本資料およびその複製物に修正・加工することは堅く禁じられています。また、本資料およびその複製物を送信、複製および配布・譲渡することは堅く禁じられています。
■フィスコが提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
■本資料に掲載される株式、投資信託、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
■本資料は、本資料により投資された資金がその価値を維持または増大することを保証するものではなく、本資料に基づいて投資を行った結果、お客さまに何らかの損害が発生した場合でも、フィスコは、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
■フィスコおよび関連会社とその取締役、役員、従業員は、本資料に掲載されている金融商品について保有している場合があります。
■投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客さまご自身の判断でなさるようにお願いします。
以上の点をご了承の上、ご利用ください。
株式会社フィスコ
円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ 賃上げの動きも見られます
29日の円相場は午前10時半ごろ、1ドル=158円台前半から一気に160円台前半に下落した。市場で意識されていた節目の160円台に乗せ、関係者の間に円買い・ドル売りの為替介入への警戒感が高まった。
*14:02JST 東京為替:ドル・円は変わらず、日本株は高値圏 27日午後の東京市場でドル・円は157円60銭付近と、ほぼ変わらずの値動き。 米10年債利回りは底堅く推移し、ドル...
*14:50JST 東京為替:ドル・円は底堅い、日本株高を好感 27日午後の東京市場でドル・円は小幅に値を上げ、157円70銭台に浮上した。 日経平均株価は前日比800円超高の40...
この原稿を書いている12月11日時点のドル円は1ドル=152円58銭、ユーロ円は1ユーロ=160円26銭で、2024年第3四半期決算時点における通期想定為替レートの1ドル=150円、1ユーロ=162円で見ると、ドルは為替差益が期待できるものの、ユーロは為替差損が発生している状態です。
では、2024年第3四半期決算時点での通期想定為替レートはいくらだったのかというと、ドル=150円、ユーロ=162円、中国元=21.0円、となっています。
これだけ想定為替レートが大きく違っているのは、この間、為替レートが激しく動いたからです。2024年7月時点のドル円は1ドル=161円台を付ける場面もありましたが、そこから円高が進み、8月5日には1ドル=141円70銭、9月16日には1ドル=139円58銭を付けています。ちなみにユーロ円は、7月時点で1ユーロ=175円43銭という円安局面の後、8月5日には1ユーロ=154円42銭、9月16日には1ユーロ=155円17銭を付けました。急激な円高が進むなか、資生堂としては通期業績予想を計算するうえで、想定為替レートを円安水準に設定できなかったと思われます。
ところが、11月にかけて再び円安が進みました。11月15日のドル円は、1ドル=156円75銭です。またユーロ円も、10月31日には1ユーロ=166円69銭まで円安が進みました。前述したように、2024年第3四半期決算時点での通期想定為替レートが、米ドル、ユーロ、中国元ともに2024年上半期決算時点の通期想定為替レートに比べて円安水準に設定されているのは、為替レートが円安方向に進んでいるからと考えられます。
*16:21JST 東京為替:ドル・円は小高い、午前の高値を意識 27日午後の東京市場でドル・円は小高く157円80銭付近に再浮上、午前の高値157円90銭台が意識されている。 米...
*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル高基調継続も日本の円安牽制で 27日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。 米国の緩和的な金融政策の後...
2024年上半期の決算時点での通期想定為替レートは、ドル=145円、ユーロ=145円、中国元=19.5円でした。
年内、為替レートが現状維持であれば、業績に及ぼす影響は少ないと思われますが、何かの拍子に急激な円高に見舞われると、業績見通しに狂いが生じてきます。特にここ数年のドル円の、12月における値動きを見ると、2022年が8円幅、2023年も8円幅で動いているだけに、ボラタイルな為替レートの値動きが業績のさらなる下方修正を引き起こさないかどうか、注視しておいた方が良さそうです。
*15:23JST 東京為替:ドル・円は値を戻す展開、上値の重さを意識 27日午後の東京市場でドル・円は値を戻す展開となり、157円70銭台に再浮上した。 日経平均株価は上昇一服も...
日本の物価が上がっています。円安・ドル高もコスト上昇に拍車をかけ、賃上げの動きも見られます。
*17:55JST 欧州為替:ドル・円は高値圏、米金利高でドル買い 欧州市場でドル・円は157円90銭付近と、午前中の高値付近に浮上している。 米10年債利回りの上昇でドル買いに振...
コメント