ドル/円、158円台へ定着なるか…上昇のカギは米長期金利(NY市場の見通し)2024/12/27 #外為ドキッ

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ドル/円、158円台へ定着なるか…上昇のカギは米長期金利(NY市場の見通し)2024/12/27 #外為ドキッ
 

ドル/円、158円台へ定着なるか…上昇のカギは米長期金利

欧米時間のドル/円予想レンジ:156.800-159.000円

東京市場のドル/円は、底堅い展開。仲値公示の前後でドルが買われると157.95円前後の高値を付けました。その後、加藤財務相による円安けん制発言を受けて157.51円前後まで小緩む場面もありましたが、日本株高などを背景に下値は堅く欧州市場には157.90円台まで持ち直しています。

<加藤財務相>
・足元で一方的、急激な動きみられる
・為替市場の動きを憂慮しており、行き過ぎた動きには適切に対応
・日銀は引き続き適切な対応をしていただけると思う

欧州勢はクリスマス休暇が明けて本日から市場に戻ってきます。しかし、今夜は重要イベントの予定はありません。そのため、ドル/円が158円台へ上昇できるかは米長期金利がカギとなりそうです。なお、158円台の上値を試す展開となった場合は再び本邦政府による円安けん制が入る可能性もあるため注意しましょう。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、前日は終値でわずかに158円を突破しました。本日、明確に158円台へ上昇するようだと来週は160円を視野にさらに勢いを強めていく可能性がありそうです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

12/27(金)
22:30 米11月卸売在庫
27:00 EIA週間原油在庫統計
※☆は特に注目の材料

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル円相場は142円20銭で始まり朝方142円割れに下落

市場では日銀が利上げを急がない一方、FRBの利下げペースは鈍化するとの見方が広がっている。国内の低金利や米金利の高止まりを意識し、幅広い通貨に対して円売りやドル買いが進みやすい地合いとなっている。

ドル円相場は週前半こそ143円50銭を上回る局面があったが後半にかけては上値重く、週末は140円台前半までドル安円高が進んだ。引けは140円80銭台。

原油価格WTI先物はOPECが景気悪化見通しから需要予測を下方修正したことや、株価調整を受けたリスクオフで売られ、65.75ドルに下落。

米国株は反発、NYダウは前週末の下落を取り戻した。週末にかけての下落が下げ過ぎとの見方から、押し目買い、買い戻しが優勢。NYダウは+484ドル高の40,829ドル、ナスダックは+193ドル高の16,884ドルで引け。

短期的には利下げ幅や金利予測の修正度合いによってドル円相場は高下しよう。しかし中期的には、米国景気の悪化度合いによって、ドル安円高のペースが緩慢か急かのいずれか。ドル安円高の方向は変わらず、そのペースがどうか、ということになろう。

またメンバーの金利予測にどのような変化がみられるか。今後の利下げペースや金利水準が下方修正されることは間違いなさそうだがどの程度か。パウエル議長の認識も含め注目。大幅利下げ、金利見通し下方修正なら、あらためてドル安円高が進む可能性がある。

弊社の日米金融政策の見通しを踏まえると、2023年のドル円は、やはりドル安・円高方向に振れやすい展開が予想されます。ただ、前述の通り、FRBがFF金利の誘導目標を4.75%~5.00%で年内据え置き、日銀がマイナス金利解除後もYCCを維持するのであれば、大幅なドル安・円高は回避されると思われ、実際、弊社は2023年12月末の着地を129円とみています。

米国株は上昇。大幅利下げ観測が再浮上したことが支えとなり景気敏感株中心に買われた。NYダウは前日比+297ドル高の41,393ドル、ナスダックは+114ドル高の17,683ドル。

●129円台のドル安・円高は、おおむね想定の範囲内、この先はやはり日米金融政策がカギを握る。

円相場は一時157円96銭近辺まで下げ幅を広げた。日銀が27日公表した12月18〜19日開催分の金融政策決定会合の主な意見では、利上げについて「賃金という面では春季労使交渉に向けた動きを、米国という面では新政権発足を確認していくのが常識的」などの声があり、来年1月の利上げには慎重だと受け止められた。輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買い観測も相場を下押しした。

現状では、米10年債利回りの上昇が米ドル高に結びついていますが、マーケットが金利高による株価への悪影響を意識し始めると、崩れてくるかもしれないですね。

ドル金利先安感がドル先安感を支える。緩やかなドル安となるか、あるいは景気悪化のペースが速まりドル安の勢いが増すか、いずれかとなりそうだ。

27日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落した。12時時点は1ドル=157円64〜66銭と前日17時時点と比べて29銭の円安・ドル高だった。米金利の先高観が強まるなか、日銀は早期利上げに慎重との見方が広がっており日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢だった。だが、加藤勝信財務相の円安をけん制する発言が相場を下支えした。

水曜日の東京市場では日経平均が7営業日続落。一時140円台までドル安円高が進んだことが嫌気され輸出関連株が売られた。一時前日比▲900円の大幅安。

ドル円相場は142円20銭で始まり朝方142円割れに下落。ただすぐに反発し143円まで上昇して143円手前でもみ合い。欧州市場にかけて一段高となり143円80銭まで上昇した。その後米国市場では反落して142円70銭~143円ちょうどでもみ合い引けはやや持ち直し143円20銭。

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