下影小陰線引け。低下傾向の一目均衡表・基準線98.28円前後で動きが抑えられがちだった。基準線は明日にも97.92円へ低下する見込み。同線の動きに沿って相場が下押す展開も想定しておくべきだが、現水準を維持して基準線を上抜く展開も期待できる。基準線を上抜けば、98円前半から後半へ向けて上昇する一目・雲の下限に沿って戻りを試すことができるだろう。
レジスタンス1 98.74(12/19高値)
前日終値 98.12
サポート1 97.56(12/23安値)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日足テクニカル 豪ドル円雲の下限に沿った戻りへの期待も
NYタイムの為替市場は、ドルが主要国通貨に対し弱含んでいるなかで、北朝鮮を巡る地政学リスクなどが重しとなり、ドル円は下方向へのバイアスが強まるか。本日のオプションNYカット(日本時間翌0:00)までは大きめのストライク113.00円が残っており、そちらに引きつけられる可能性はまだある。しかし、その後にドルを買い上げる要因がでなければ、米税制改革法案への期待で作られたロングの調整売りなどが頭を抑えそうだ。先週末に発表されたシカゴIMM通貨先物の円ポジションは、約11万枚のネットショートと高い水準のままであった。先週後半からは113円台で狭いレンジが続いており、ポジション状況に大きな変化はないと推測される。北朝鮮リスクがトレンドを作ることは今までほとんどなかったが、ポジションが偏りつつあるなかでは、円の買い戻しを誘発する要因となるか。 日足一目均衡表・雲の上限は本日・明日と112.70円に位置しているが、年初には112円半ばに低下し、1月3日にはトレンド変化日となりやすい雲のねじれがみられる。テクニカルでも、ドル円の下向きリスクが出つつあることは頭に入れておきたい。
そうなると焦点はどこまで上値を伸ばせるかだが、現状の戻り高値は27日の113.27であるが、特別テクニカルなポイントがなく、これが上値かどうかは判定できない。一応超える動きがあれば、113.55-00ゾーンが視野となるが、押さえると上値追いは厳しい。更に超えて7月11日の高値114.49を超えると115円のサイコロジカル、115.1-20が視野となる。ただし、125.86の高値からロング・ランのレジスタンスが控えており、押さえると更なる上値追いも厳しい。また3月10日の高値115.51から115.62を超える動きとなって強気見通しも高まりそうだが、下値が「騙し的なトリプル・ボトム」からの反発であり、上値もこういった位置まで上昇しても、「逆騙しトリプル・トップ」形成の可能性もあるかも知れないので注意しておきたい。その場合ざっくり年内は、107-8円から114-115円のレンジ形成に留まるのかもしれない。
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