小林製薬「物言う株主」から攻勢

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小林製薬「物言う株主」から攻勢
[紹介元] Yahoo!ニュース・トピックス – 経済 小林製薬「物言う株主」から攻勢

健康被害が報告されている小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」

健康被害が報告されている小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」

「物言う株主」として知られる香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」が小林製薬の株式の保有割合を10・10%に高めたことが25日、オアシスが関東財務局に提出した変更報告書で分かった。小林製薬の有価証券報告書によると、6月時点の筆頭株主は創業家出身の小林章浩前社長で12・46%。

オアシスは紅麹問題の調査者として、新たに牛島信弁護士の選任を求めている。牛島氏は、任天堂創業家の資産運用会社ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)が東洋建設に対して調査者の選任を求めた際、候補として提案されたように、企業内調査のプロとして知られる。一方で、伊藤忠商事によるファミリーマートの完全子会社化を巡り、TOB価格が「安すぎる」としてオアシスが公正価格の決定を求めて申し立てをした際の代理人だった過去もある。ある弁護士は、牛島氏について「オアシスに近い人」と評する。小林製薬は牛島氏の選任について、「中立的な調査は望めない」とする可能性が高い。

小林製薬は、会社の株式の7%余りを保有し、積極的な経営改革を求める「アクティビスト」として知られる香港の投資ファンドから、紅麹(べにこうじ)の成分を含むサプリメントをめぐる一連の問題の再調査と、新たな社外取締役の選任を求める株主提案を受けたことを明らかにしました。小林製薬をめぐっては、香港の投資ファンド、「オアシス・マネジメント」が、一連の問題を受けて、先月(11月)19日時点で、会社の発行済み株式の7.54%を取得しています。 こうした中、小林製薬によりますと、オアシスから2日付けで、▼独立性が担保された弁護士が問題の再調査、検証を行ったり、▼新たに、弁護士や医師出身の社外取締役3人を選任したりするための臨時株主総会の開催を求める株主提案を受けたことを明らかにしました。 提案の中で、オアシスは、創業家の小林一雅特別顧問が、会長職を退いてもいまだに会社の会長室を使い続けていると指摘したうえで、「経営陣は、創業家依存からの脱却を進める意思があるのか疑わしい。抜本的な改革を既存の経営陣のみに委ねられない」などと主張しているということです。 オンライン会見で小林製薬の木村孝行執行役員は、「今後については、取締役会で適切に検討・対応していく」と述べました。

「紅麹(べにこうじ)」成分のサプリメントの健康被害問題で、青カビ混入を「危害要因」と認識していなかったと大阪市の調査で指摘された小林製薬。地に落ちたブランドイメージを回復させようと改革を進めるが、課題の「創業家依存からの脱却」は進んでいるように見えない。主要株主である香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」は臨時株主総会の開催と新たな社外取締役3人の選任を要求しており、「物言う株主」からの攻勢にもさらされている。

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