上影陰線引け。88円台で低下中の一目均衡表・基準線付近から戻りを試す展開が先行した。89.44円まで上振れたが、一目均衡表・雲の下限89.37円をわずかに上回る同水準から反落している。本日88.48円へ切り下がった基準線付近の攻防。同線の低下に沿ったじり安を想定するが、現水準88.09円から年明け早々にも88.78円へ上昇する見込みの一目・転換線前後で下支えされ、底堅さを維持するとみる。
レジスタンス1 89.02(12/30レンジ61.8%水準)
前日終値 88.45
サポート1 88.09(日足一目均衡表・転換線)
(関口)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
「三尊天井」は投資の世界では有名なテクニカル指標です
◇スロー・ストキャスティクスとは相場の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断する分析手法。「Slow%K」と「Slow%D」の2本のシグナルからなるテクニカル指標。Slow%Kは、過去の一定期間における高値・安値の間で、直近の終値がどのくらいのところに位置しているのかを表す。Slow%DはSlow%Kの移動平均線です。
◇サイコロジカルとは「心理的な」という意味です。サイコロジカルラインというテクニカル指標もありますが、ここでは「心理的に意識されやすい価格帯」という意味で用います。キリの良い数字の価格は、時にサポートやレジスタンスとして機能することがあります。投資家の多くはその数字を強く意識する為、その価格帯付近では取引が活発になる傾向があり、明確にその価格を抜けた場合は、次の節目へと意識が移る過程で、値が大きく動く場合があります。
◇フィボナッチ・リトレースメントとは「フィボナッチ比率」をトレードにあてこんだテクニカル手法です。「23.6%・38.2%・61.8%・76.4%」という比率を、フィボナッチ比率、または黄金比率と呼びます。多くの投資家がフィボナッチ比率で求められた価格帯を意識する為、相場に影響を与えると考えられています。チャートの高値・安値の間をフィボナッチ比率で区切られたラインを引くことで、サポートライン・レジスタンスラインを判断します。
◇トリプル・ボトムとはトリプル底とも呼ばれる。価格が低値圏にある時、相場の底を抜けずに3度、同水準の底値で跳ね返されたチャートの図を指し、相場の転換点を見極める際に用いられるテクニカル分析手法です。本文では、3つの底値(トリプルボトム)がサポートライン(下値抵抗線)として相場を支える旨を解説しています。
テクニカルポイント 豪ドル/NZドル、今週は下落の流れ広がる 今後のトレンド性につながるか1.1182 エンベロープ1%上限(10日間)1.1130 ボリンジャーバンド 2σ上限(21日間)1.1087 一目均衡表・転換線1.1073 一目均衡表・基準線1.1072 10日移動平均1.1053 21日移動平均1.1014 現値1.1003 一目均衡表・雲(上限)1.0990 100日移動平均1.0976 ボリンジャーバンド 2σ下限(21日間)1.0961 エンベロープ1%下限(10日間)1.0940 一目均衡表・雲(下限)1.0931 200日移動平均 豪ドル/NZドルは、今週に入ってから下落の動きが広がっている。先週までの上昇を戻している。RSI(14日)は70手前から現在は44.8と中立水準50を下回ってきている。一方、水準的には一目均衡表の雲上限が1.1003レベルにあり、下抜けを阻んでいる。心理的水準でもある1.1000付近をめぐる動きが注目される。
それでは、テクニカル面からNZD円を構成するNZDドル相場とドル円相場を月足からみてみましょう。
NZD円相場は、2014年の高値94.02から調整と継続しています。また、現状はロング・ランのサポートを割れて、更に2009年4月から2012年12月の揉み合いゾーンの上値圏となる68.90-69.37ゾーンも割り込んでいます。これはテクニカル的には、悪いパターンですが、ただ、現状はモメンタムを示すスロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎ圏で、反転の兆しを見せ、更に調整は拡大していません。NZD円相場は、若干形が不揃いですが、豪ドル円同様、94.02をトップとして、57-58円ゾーンから68-69円ゾーンの左肩と70-73円ゾーンから83-84円ゾーンの右肩で、一種の変形的なH&Sを形成しています。
◇H&S(ヘッド&ショルダー)とは日本語で「三尊」とも呼ばれるチャート形状です。左右にショルダー(肩)、中央にヘッド(頭)があるように見える事からH&Sと呼ばれます。「三尊天井」は投資の世界では有名なテクニカル指標です。チャート上にこの形が現れる場合、上昇局面から下落局面へのトレンド転換局面と判断されます。上昇相場の中で、上値をアタックするものの、高値を超える事ができず、アーム(腕)形成部分まで下落してしまう場合、「売り」の判断します。
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