
本日は2024年の最終取引日であり、米債市場は短縮取引、明日は主要市場が全て休場。為替相場は引き続き流動性の薄さに気を付け、昨日同様に米株の動向に注意しながらの取引となりそうだ。
米国の株式相場は例年、年内最終5営業日と新年の2営業日は上昇確率が高いとされてきた(サンタクロース・ラリーと呼ばれている)。もっとも今年は、最終日前の4営業日までで主要3指数はマイナスに沈んでいる。年初来の上昇率は高いままではあるが、本日も伸び悩むようだと、年始の投資家行動が慎重な方に傾いてもおかしくはない。
昨日のニューヨーク時間から本日アジア時間にかけては、株安を背景としたリスク回避ムードが為替相場にも波及した。ドル円が下げたときに拾ってくる本邦機関投資家も、年末年始の祝日で様子見スタンスのもよう。もし、今年のサンタクロース・ラリーに期待できないとなれば、明日の休場を控えた持ち高調整の円買いがレンジを広げることになるか。
米国の経済指標は、10月住宅価格指数(予想:前月比0.4%)と同月ケース・シラー住宅価格指数(予想:前年比4.2%)が発表予定。どちらも前回値から下振れが見込まれている。足もとの地合い的には弱い結果に相場は敏感かもしれないが、10月の遅行データでもあり、よほど予想から大きく離れない限り反応は鈍いだろう。
なお月末・四半期末・年末ということもあり、ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けて、急に動き出す可能性も一応念頭に入れておきたい。
想定レンジ上限
・ドル円、本日高値157.07円を超えると昨日高値158.07円。
想定レンジ下限
・ドル円、20日安値155.96円を割り込むとピボット・ターニングポイント154.92円
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY為替見通し明日の休場控え 米株動向に注意しながらの取引
週間予想レンジの下限:6,100 今週は6月の米雇用統計の他、同月のISM製造業と非製造業の景気指数もある。ブルームバーグがまとめた市場予想では製造業が48.7、非製造業が50.6と、それぞれ5月から改善の見通しにある(6月27日時点の予想)。従って、ISM指数が予想外に下振れる場合は、調整売りの要因として警戒したい。雇用統計も低調な内容となれば、米国500は週間の予想レンジ下限6,100を視野に下落幅の拡大を想定したい。


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