欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は伸び悩みか、ドルは上昇基調維持もユーロ売り再開に警戒」
3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。緩和的な米金融政策の後退が見込まれ、ドルは上昇基調を維持。ただ、日本政府の為替介入が警戒される。また、ユーロ・円が急落すればドル・円は連れ安の可能性もある。
2日は薄商いのなか米長期金利が低下に転じると、ドル買いは後退し、失速。ユーロ・ドルは1.0220ドル台に急落後1.0260ドル台にやや値を戻す展開に。ドル・円は157円80銭台に強含んだが、その後は157円半ばに失速している。本日アジア市場は東京市場の休場で取引が薄いなか、米10年債利回りの上昇は抑制され、ドル買いは後退した。ユーロ・ドルはやや持ち直し、ドル・円は157円10銭台に押し下げられた。この後の海外市場はドル高とユーロ安を警戒する展開。前日の米経済指標は新規失業保険申請件数が強く、製造業PMIは改善。今晩発表のISM製造業景況感指数は景気の好不況の境目である50を下回るものの、前回から改善すればドル買いの見通し。米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和姿勢後退で引き続きドルは売りづらい。一方、ユーロは買い戻されているが、売り再開ならユーロ・円がドルを下押しする可能性もあろう。
通貨別分析
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ドル 円は伸び悩みか ドルは上昇基調維持もユーロ売り再開に警戒
10月27日投開票の日本の衆院選で与党の苦戦が伝わるなか、政治情勢の混迷が日銀の金融政策に影を落とすとの見方もある。日銀は当面追加利上げに動けないと受け止められれば、円売り・ドル買いを促す要因になる。
トランプ氏は関税の引き上げで主張をエスカレートさせている。米ゴールドマン・サックスは22日付のリポートで「関税引き上げはインフレ要因」と指摘。高金利環境のさらなる長期化につながり、日米金利差がドル高・円安を後押しする展開が意識されている。
7月ごろにかけて盛り上がったトランプ・トレードは、政策面で恩恵を受ける株式の買いに加え、財政悪化を懸念した米債券売りとドル買いを招くというものだった。
他方で欧州中央銀行(ECB)などは継続利下げを進めている。「米国と他の先進国の金利差はかなりの乖離(かいり)が維持されそうで、ドル高が続く要因になる」(米調査会社ヤルデニ・リサーチ)との声がある。
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