ゴルフ場では 天候によるキャンセルが頻繁に発生します
「しかし、最近は直前での予約取り消しが増えてきているのが問題になっています。今後は弊社でもキャンセル料を導入しようかどうか検討段階であり、もしかするとほかのゴルフ場と同じように、プレー料金についてもキャンセル料が設定される可能性もあります」
「ゴルフ場によって対応は異なりますが、一般的には予約した日の10日〜3日前にキャンセルの手続きをするとキャンセル料が請求されることが多いです。当日までの間に合計で何組がラウンドを希望しているのか、誰が予約しているのかといったデータをもとにティータイムのスケジュールが決められているので、直前になって予約が消されてしまうと穴埋めもできず、そのぶんゴルフ場は金銭的に不利になります」
「かつては当日、多少強い雨が降っても、とりあえずゴルフ場に来て様子を見てからというのが普通でしたけどね」 と八王子CC(東京)の大石順一総支配人は最近のゴルファー気質の変化を口にする。同CCではキャンセル客に対し、従来は事前振込の「予約金」をキャンセル料として徴収していたが、今月から予約金制度を止め、後日請求する代わりに同額の「優待券」を発行するというユニークなキャンセル制度を導入した。
ゴルフ場では、天候によるキャンセルが頻繁に発生します。従来の現地決済を主体とした予約システムでは、キャンセル料の未払いが大きな問題でした。事前決済の導入も考えられますが、予約時のハードルが上がる、システム導入費用がかかる等の理由から、現地決済が主流のままです。予約の最大化とキャンセル対策の両立は、ゴルフ場経営における大きな課題となっています。
クリエートと共にゴルフ場経営のキャンセル対策、生産性向上の貢献を目指してまいります。
バブル期は一般的だったゴルフ場のキャンセル料=直前の予約キャンセルや無断キャンセルに対する“課金”も、バブル崩壊後はあまり見かけなくなった。それがこのところ復活、あるいは新たに導入するコースが増えている。そのワケとは?
外資系大手のPGM、アコーディアとも「グループで統一基準を設ける予定はなく、各ゴルフ場の事情に合わせて決めています」とのことで、一気に広がる機運はない。
「弊社のゴルフ場では、大手の予約サイトを通した場合、サイト独自のキャンセル規定が適用されます。そのほかにはコンペなどを開催した際に提供する『パーティー料理』をキャンセルした時には別途でお支払いいただくことがありますが、プレー料金そのものに対するキャンセル料は現在頂いておりません」
発生するタイミングや条件、金額はコースによって違います。事前にどのようなシステムになっているかチェックしておくのがオススメです。電話で連絡する場合はゴルフ場側が混乱しないよう、最初に予約を入れた代表者がキャンセルの旨を伝えると、スムーズに手続きが進むでしょう。
PGMグループに限らず、プレー日直前でのキャンセル、いわゆる「ドタキャン」については、多くのゴルフ場が頭を痛めている問題であり、有効策が見当たらず今日に至っています。一般的天気予報をもってしては予測不可能なエリアのゴルフ場では、局地情報を詳細に伝えるお天気アプリを導入し、「ドタキャン」防止へ役だてようともしています。
ホテルや旅館、飛行機では直前に予約を取り消すとキャンセル料が発生しますが、ゴルフ場ではいつからキャンセル料がかかるのでしょうか。
「バブルの頃はどこのコースもキャンセル料を徴収するのが当たり前でしたが、バブルが崩壊してゴルフ場利用者数が激減。『このままではお客さんがさらに減ってしまう』と危惧したゴルフ場が続出した結果、しばらくの間キャンセル料を廃止するのが主流となっていました」
クリエートは、1967年の創業以来、ゴルフ場専門の基幹システム「PROUD PARTNER S」の開発・運営を行っている会社です。今回の協業により、「PROUD PARTNER S」を導入しているゴルフ場は、Paynをスムーズに導入できます。2025年にはシステム連携も予定されており、より効率的な運用が期待されます。
導入を決めたのは、昨年まで岐阜県のゴルフ場に勤務していた仙田和久支配人。仙田支配人は「岐阜県ではどのゴルフ場も実施していたので、こちらで導入されていないことに、まず驚きました」という。
「ゴルフ場もそれぞれニーズに差があるため、すぐに枠が埋まるような人気の高いコースであれば、比較的ギリギリになってもキャンセル料が発生しない場合も多いです。対して短期間で空いた枠を埋められる自信がないコースは、早い時期から設定していることもあります」
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