抹茶が海外でブーム 生産者の葛藤
抹茶の生産量には限りがあり、急激な需要増加に対応しきれていないのが現状です。高齢化となり手不足はこれからも続くでしょうし、美味しい茶葉を育てるためには肥料が必要で、肥料も高騰していますし、一つ一つ丁寧に手摘みをし、碾茶を抹茶にするため石臼で挽くという手間も人件費もかかっています。世界的な需要は増大しても、それに供給が追い付くことはないでしょう。ずっと需給のバランスは崩れたままで、当分の間は抹茶の高騰は避けられないでしょう。
そこで、茶筅なしで抹茶を作れる方法を探し始めたのが昨年の秋ごろ。
お湯さえあればおいしいドリンクを気軽に飲めるこの時代に、「茶筅を買って抹茶を点てませんか!」と伝えてもなかなか魅力が広まらない気がしていました。
【異変】海外でブーム「抹茶」外国人から大人気、飛ぶように売れる陰で…老舗は「異常」京都で今何が?
アイスでもホットでも、シンプルな抹茶オレはおうちで簡単に作れます。もちろん、抹茶オレの抹茶部分を作るのは先述したミニシェイカーでも十分です。カフェで出される甘い抹茶オレが苦手な方は、ぜひおうちで作ってみてください。
わたしはおうちで抹茶以外にも、コーヒーや紅茶や日本茶やハーブティーなどなどいろんな飲み物を楽しんでいるのですが、やっぱりどれも手軽なのが魅力です。
自分にできることを、と抹茶オレをおうちで飲むようになりました。
そういえば、昨年末に「外国人観光客が抹茶を大量買い」というニュースがありました。中でも、というかほぼ「宇治抹茶」に人気が集中しているようで、「今年の新茶シーズンまで在庫がない」と私の購入先の店主も言っていました…特に高級価格帯が在庫なしのようで、私も特別に取り置いていただいているので手に入りましたが、もうすでに在庫なしということでした。
抹茶はじわじわと人気が上がっている感じはありましたが、昨年の秋以降、特にブームがピークに達したかのような、今までにないほどの空前の抹茶ブームのようです。しかも、海外の方はこぞってネームバリューが高い「京都の宇治」の抹茶を買い求めているようで、最高級品から売れて行っているそうです。私の故郷静岡は、茶葉の生産量は多いのですが、抹茶はそれほど作られていないためブームには乗り遅れているようですが。
抹茶も日本産ウイスキーのように「投機の対象」になるんじゃないの、と冗談で言いましたが…抹茶はウイスキーのように「年代物が好まれ、時が経れば価値が増す」ものではなく、いわゆる「経年劣化」もあるため投機の対象となることはないでしょう。しかし、日本食ブームの継続や健康志向のさらなる高まりにより、この10年間で抹茶の輸出量は約2.5倍に増えていますし、宇治抹茶を中心に日本の抹茶は、その品質の良さととブランド力から海外で高い人気を持ち続けています。
コメント