▼USD/JPY(米ドル/円) 3本の移動平均線は上昇トレンド継続を示唆。利下げ期待が高まるなか、今週の雇用統計に注目。予想レンジは152.094〜162.532
▼EUR/USD(ユーロ/米ドル) 3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダーを形成。-2σラインをデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは1.0045〜1.0570
▼EUR/JPY(ユーロ/円) 3本の移動平均線が交錯しておりトレンドは確認できず。相場の転換点か。予想レンジは158.433〜165.873
▼AUD/JPY(豪ドル/円) 3本の移動平均線はトレンド転換の兆しを示唆。予想レンジは94.945〜100.647
▼GBP/JPY(ポンド/円) 3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。上昇トレンド継続を示唆。予想レンジは190.618〜200.220
▼ZAR/JPY(南アフリカランド/円) 3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。直近は短期と中期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは8.164〜8.638
▼TRY/JPY(トルコリラ/円) 3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。予想レンジは4.272〜4.590
▼MXN/JPY(メキシコペソ/円) 3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。短期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは7.203〜8.035
USD/JPY(米ドル/円)
USD/JPY(米ドル/円) 週足の見通し:3本の移動平均線は上昇トレンド継続を示唆。利下げ期待が高まるなか、今週の雇用統計に注目。予想レンジは152.094〜162.532
・2021年1月より上昇トレンド開始。2022年3月米FOMCにて米国政策金利利上げ決定でドル高トレンド加速
・2022年9月22日 日銀24年ぶり円買い介入
・先週のUSD/JPY(米ドル/円)週足:年末年始の閑散な相場で小動き
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):5.219円、5219pips
・変動係数(平均値に対する標準偏差の割合):3.47%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):152.094〜162.532
USD/JPY(米ドル/円) 日足の見通し:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。上昇継続を予想
・先週のUSD/JPY(米ドル/円)日足:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー
・今週の予想:上昇継続を予想
USD/JPY(米ドル/円) サマリー:エントリーポイントとエグジットポイント
・3本の移動平均線は上昇トレンド継続を示唆。利下げ期待が高まるなか、今週の雇用統計に注目。予想レンジは152.094〜162.532
・変動係数(平均値に対する標準偏差の割合):3.47%
メインシナリオ(日足チャートでの分析)
・エントリーポイント:+1σラインを再度上抜けるタイミングで買いエントリー
・エグジットポイント:+2σラインとのゴールデンクロス
リスクシナリオ(日足チャートでの分析)
・撤退ポイント:短期移動平均線とのデッドクロス
EUR/USD(ユーロ/米ドル)
EUR/USD(ユーロ/米ドル) 週足の見通し:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダーを形成。-2σラインをデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは1.0045〜1.0570
・世界の外国為替市場で取引量世界2位のユーロ。ドイツの経済指標で相場が変動。周辺国である中東・東欧・アフリカで有事が起こった際には売りが出る傾向がある
・2021年半ばよりドル高ユーロ安トレンドだったが2022年9月より反発
・先週のEUR/USD(ユーロ/米ドル)週足:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダーを形成。-2σラインをデッドクロスし売りサイン点灯
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):0.02624米ドル、2624.pips
・変動係数(σ(26)/平均値):2.43%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):1.00452〜1.05700
EUR/USD(ユーロ/米ドル) 日足の見通し:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。−2σラインをゴールデンクロスし買いサイン点灯
・先週のEUR/USD(ユーロ/米ドル)日足:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。−2σラインをゴールデンクロスし買いサイン点灯
・今週の予想:下落
EUR/USD(ユーロ/米ドル) サマリー:エントリーポイントとエグジットポイント
・3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダーを形成。-2σラインをデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは1.005〜1.057
・変動係数(σ(26)/平均値):2.43%
メインシナリオ(日足チャートでの分析)
・エントリーポイント:−2σラインを再度下抜けるタイミングで売りエントリー
・エグジットポイント:−3σラインとのデッドクロス
リスクシナリオ(日足チャートでの分析)
・撤退ポイント:−1σラインとのゴールデンクロス
EUR/JPY(ユーロ/円)
EUR/JPY(ユーロ/円) 週足の見通し:3本の移動平均線が交錯しておりトレンドは確認できず。相場の転換点か。予想レンジは158.433〜165.873
・取引量世界2位のユーロ、3位の日本円による通貨ペア。EURUSDとUSDJPYのそれぞれの通貨ペアのトレンドの把握が大切
・コロナ禍対応の金融緩和政策の出口が模索されつつあり、3本の移動平均線は上昇トレンドの兆しを示す
・先週のEUR/JPY(ユーロ/円)週足:3本の移動平均線が交錯しておりトレンドは確認できず。相場の転換点か
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):3.72円、3720pips
・変動係数(σ(26)/平均値):2.29%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):158.433〜165.873
EUR/JPY(ユーロ/円) 日足の見通し:3本の移動平均線が交錯しておりトレンドは確認できず。直近は買いサイン点灯
・先週のEUR/JPY(ユーロ/円)日足:3本の移動平均線が交錯しておりトレンドは確認できず。直近は買いサイン点灯
・今週の予想:横ばい
EUR/JPY(ユーロ/円) サマリー
・3本の移動平均線が交錯しておりトレンドは確認できず。相場の転換点か。予想レンジは158.433〜165.873
・変動係数(σ(26)/平均値):2.29%
AUD/JPY(豪ドル/円)
AUD/JPY(豪ドル/円) 週足の見通し:3本の移動平均線はトレンド転換の兆しを示唆。予想レンジは94.945〜100.647
・オーストラリアは世界有数の資源国。輸出品目は1位から鉄鉱石、石炭、天然ガス。輸出相手は1位から中国、日本、韓国
・そのため、中国の鉱工業生産指数や小売売上高にも注目
・先週のAUD/JPY(豪ドル/円)週足:3本の移動平均線はトレンド転換の兆しを示唆
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):2.851円、2851pips
・変動係数(σ(26)/平均値):2.88%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):94.945〜100.647
AUD/JPY(豪ドル/円) 日足の見通し:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー
・先週のAUD/JPY(豪ドル/円)日足:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー
・今週の予想:下落
AUD/JPY(豪ドル/円) サマリー:エントリーポイントとエグジットポイント
・3本の移動平均線はトレンド転換の兆しを示唆。予想レンジは94.945〜100.647
・変動係数(σ(26)/平均値):2.88%
メインシナリオ(日足チャートでの分析)
・エントリーポイント:短期移動平均線を再度下抜けるタイミングで売りエントリー
・エグジットポイント:−1σラインとのデッドクロス
リスクシナリオ(日足チャートでの分析)
・撤退ポイント:+1σラインとのゴールデンクロス
GBP/JPY(ポンド/円)
GBP/JPY(ポンド/円) 週足の見通し:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。上昇トレンド継続を示唆。予想レンジは190.618〜200.220
・イギリスの通貨であるポンドは第二次世界大戦前は基軸通貨として流通しており、現在も世界第4位の取引量のメジャー通貨。
・ドルやユーロに比べれば取引量が少ないため投機の対象になりやすくボラティリティ(変動幅)が大きいという特徴を持つ。
・先週のGBP/JPY(ポンド/円)週足:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。上昇トレンド継続を示唆
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):4.801円、4801pips
・変動係数(σ(26)/平均値):2.48%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):190.618〜200.220
GBP/JPY(ポンド/円) 日足の見通し:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。直近は短期移動平均線をゴールデンクロスして買いサイン点灯
・先週のGBP/JPY(ポンド/円)日足:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。直近は短期移動平均線をゴールデンクロスして買いサイン点灯
・今週の予想:上昇
GBP/JPY(ポンド/円) サマリー:エントリーポイントとエグジットポイント
・3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。上昇トレンド継続を示唆。予想レンジは190.618〜200.220
・変動係数(σ(26)/平均値):2.48%
メインシナリオ(日足チャートでの分析)
・エントリーポイント:短期移動平均線を再度上抜けるタイミングで買いエントリー
・エグジットポイント:+1σラインとのゴールデンクロス
リスクシナリオ(日足チャートでの分析)
・撤退ポイント:−1σラインとのデッドクロス
ZAR/JPY(南アフリカランド/円)
ZAR/JPY(南アフリカランド/円) 週足の見通し:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。直近は短期と中期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは8.164〜8.638
・南アフリカ共和国は金やプラチナ、ダイヤモンドが算出する資源国。南アフリカ中銀は消費者物価指数を調整するために高い政策金利を設定。
・2020年3月15日の米国政策金利利下げ時点から上昇トレンド
・先週のZAR/JPY(南アフリカランド/円)週足:3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。直近は短期と中期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):0.237円、237.pips
・変動係数(σ(26)/平均値):2.83%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):8.164〜8.638
ZAR/JPY(南アフリカランド/円) 日足の見通し:3本の移動平均線は上昇トレンドの終わりを示唆。長期移動平均線をゴールデンクロスし買いサイン点灯
・先週のZAR/JPY(南アフリカランド/円)日足:3本の移動平均線は上昇トレンドの終わりを示唆。長期移動平均線をゴールデンクロスし買いサイン点灯
・今週の予想:上昇
ZAR/JPY(南アフリカランド/円) サマリー:エントリーポイントとエグジットポイント
・3本の移動平均線は強気のパーフェクトオーダー。直近は短期と中期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは8.164〜8.638
・変動係数(σ(26)/平均値):2.83%
メインシナリオ(日足チャートでの分析)
・エントリーポイント:−1σラインを再度上抜けるタイミングで買いエントリー
・エグジットポイント:短期移動平均線とのゴールデンクロス
リスクシナリオ(日足チャートでの分析)
・撤退ポイント:−2σラインとのデッドクロス
TRY/JPY(トルコリラ/円)
TRY/JPY(トルコリラ/円) 週足の見通し:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。予想レンジは4.272〜4.590
・トルコは若年層の労働者人口が増加中で、長期的な経済成長が期待
・エルドアン大統領はリラ安政策を継続しておりTRY/JPYは長期的な下落トレンド継続中
・先週のTRY/JPY(トルコリラ/円)週足:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):0.159円、159pips
・変動係数(σ(26)/平均値):3.62%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):4.272〜4.590
TRY/JPY(トルコリラ/円) 日足の見通し:短期移動平均線が中期線をゴールデンクロスし買いサイン点灯
・先週のTRY/JPY(トルコリラ/円)日足:短期移動平均線が中期線をゴールデンクロスし買いサイン点灯
・今週の予想:横ばい
TRY/JPY(トルコリラ/円) サマリー
・3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。予想レンジは4.272〜4.590
・変動係数(σ(26)/平均値):3.62%
MXN/JPY(メキシコペソ/円)
MXN/JPY(メキシコペソ/円) 週足の見通し:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。短期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは7.203〜8.035
・石油や天然ガス、銀などの鉱物資源が産出されるのでメキシコペソは資源国通貨。最大の貿易相手国であるアメリカとの関係が材料に。
・2020年3月15日の米国政策金利利下げ時点から上昇トレンド
・先週のMXN/JPY(メキシコペソ/円)週足:3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。短期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯
・週足終値の26週移動標準偏差σ(26):0.416円、416pips
・変動係数(σ(26)/平均値):5.41%
・今週の予想レンジ(終値±σ(26)):7.203〜8.035
MXN/JPY(メキシコペソ/円) 日足の見通し:短期移動平均線が中期線をデッドクロスし売りサイン点灯
・先週のMXN/JPY(メキシコペソ/円)日足:短期移動平均線が中期線をデッドクロスし売りサイン点灯
・今週の予想:下落
MXN/JPY(メキシコペソ/円) サマリー:エントリーポイントとエグジットポイント
・3本の移動平均線は弱気のパーフェクトオーダー。短期移動平均線をデッドクロスし売りサイン点灯。予想レンジは7.203〜8.035
・変動係数(σ(26)/平均値):5.41%
メインシナリオ(日足チャートでの分析)
・エントリーポイント:短期移動平均線を再度下抜けるタイミングで売りエントリー
・エグジットポイント:−1σラインとのデッドクロス
リスクシナリオ(日足チャートでの分析)
・撤退ポイント:+1σラインとのゴールデンクロス
株式会社タートルズ代表/テクニカルアナリスト
2004年、東京工業大学から一橋大学へ編入学。専門は数理経済学。卒業後、FX会社のシステムトレードプロジェクトのリーダーになり、プラットフォーム開発および自動売買プログラムの開発に従事。その後、金融系ベンチャーの立ち上げに参画。より多くの人に金融のことを知ってほしいと思い金融教育コンテンツの制作に集中するために会社を創業。現在は、ハイリスク・ハイリターンの投資手法ではなく、初心者でも長く続けられるリスクを抑えた投資手法を研究中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
今週のFXテクニカル分析見通し 2025 01
2015年1月、スイスフランの急変動から市場が大混乱に陥った、いわゆる「スイスフランショック」が発生しました。SNB(スイス中銀)が金融政策の変更・転換を発表したことが直接的な原因となりますが、そこまでの流れを振り返ってみましょう。2008年に発生した「リーマンショック」の混乱に追い打ちをかけるように、翌2009年に「ギリシャ危機」が表面化し、ギリシャの財政破綻懸念が欧州・ヨーロッパ全体の経済危機へと波及しました。これらを背景に市場ではユーロ売り圧力が拡大した一方で、ディフェンシブ性の高さや財政の優位性からスイスフラン買いの動きが強まっていきます。そして2011年9月、SNBは行き過ぎた自国通貨高は経済への脅威であるとして、対ユーロ相場での高騰を防ぐため、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)の為替レートが〈1ユーロ=1.20CHF〉水準を割り込まないよう、ユーロ買い・フラン売りでの無制限為替介入を開始しました。その後3年以上に渡って本防衛ラインを保ってきましたが、2015年の年明け間もない1月15日、SNBが突如として〈1ユーロ=1.20CHF〉防衛ラインを撤廃したことで、スイスフランが暴騰、CHF/JPY(スイスフラン/円)は115円付近から140円台に迫る30%超の暴騰をみせるなど、マーケット・取引参加者に大きな影響と衝撃を与えました。
近年のマーケットは、アフターコロナにおける経済再開、そのさなかのロシアによるウクライナ軍事侵攻による、歴史的なインフレへの中央銀行の対応がメインテーマとなり、現在は次なるフェーズへと移行しつつあります。ウクライナ情勢の緊迫化や対露制裁によって、特にロシアとの経済的な結びつきの強い欧州・ユーロ圏各国では、原油・天然ガスなどのエネルギー価格の上昇からインフレ懸念が深刻化しました。スイスでもインフレ上昇が確認されると、2022年6月にSNBはおよそ15年ぶりの利上げに踏み切ります。同年9月の追加利上げにより、2014年12月から長らく続いたマイナス金利を解除すると、その後は2023年6月会合まで5会合連続で利上げを実施、その後2023年度中は政策金利が据え置かれました。金融引き締め政策下において、信用力の高いスイスフランは投資対象としての魅力がさらに高まるなかで選好地合いを強め、スイスフラン/円相場は円安も支えに堅調に推移しました。2024年に入ると、インフレ圧力の低下を受けて、金融政策の転換へと舵を切り、3月・6月の2会合連続で利下げが発表されるも、2024年前半のスイスフラン/円相場は強い地合いを維持し、180円まで史上最高値を更新しました。一方で、日銀も遂にマイナス金利政策を終了、7月には追加利上げが実施され、金利差縮小の思惑や「円キャリートレード」の巻き戻しによって円買い圧力が強まりました。スイスフラン/円は一時166円台まで押し込まれましたが、その後は持ち直し基調で、足元では170円台近辺で推移しています。
投資家の関心が中小型株に向いていることは、S&P500とナスダック100に対するラッセル2000の比(倍率)でも見て取れる。
2024年後半にかけてのスイスフラン/円相場は、引き続きSNBと日銀、双方の金融政策運営がポイントとなりそうです。スイスの消費者物価指数(CPI・前年比)は、2022年8月をピークに順調に鈍化、2023年7月は1.3%まで低下しており、SNBの目標レンジ(0%-2%)に収まる水準で推移しています。今後は利下げによる影響を含め、インフレデータと追加緩和の見通しを見極めていく局面となりそうです。ただ、この点については、引き続きウクライナ・ロシア情勢も考慮する必要があるでしょう。予断を許さない状況が続く中で、仮に緊張状態が高まるようなら、再びエネルギー価格の上昇などからスイスのインフレ見通しが軌道修正を促される可能性もあり、インフレへの警戒感は維持しておきたいです。対して、日銀は2024年3月のマイナス金利解除の後7月の追加利上げによって、政策金利は0.25%となっています。SNBとは対照的な金融政策スタンスにより、両国の金利差は一時より縮小してきています。しかしながら、日銀の追加利上げの余波から、8月上旬には日本の景気後退懸念や円キャリーの巻き戻しによって、日経平均株価の暴落や金融マーケットの混乱を招きました。日銀の内田副総裁からは「金融市場が不安定な状況では利上げしない」と発言するなど、今後の利上げペースとその道のりは想定よりも緩やかなものになるかもしれません。そのため、当面は両国の金利差は残り、円相場の不安定さや金融市場の混乱をきたすようであれば、ディフェンシブ性の高いスイスフランが選好されるシナリオは想定できそうです。目先の局所的な円高に押される局面はありそうながらも、いずれはスイスフラン/円相場は底堅さを取り戻していくかもしれません。このほか、中東情勢の緊迫化や、伝統的な為替介入を含めた政策運営や方針からフラン相場が変動する可能性も否定できないため、サプライズ運営に警戒しつつ、SNBの動向は常に注視しておきましょう。
米長期金利が高止まりするなかでもラッセル2000が2,400ポイントの攻防にあることは、マグニフィセントセブンなど一部の主力株に頼っていたこれまでの「歪な株高」から、米国株が脱する方向に向かっていることを示唆している。
先週の米株高で注目したいのが、中小型株の代表的な指数であるラッセル2000の上昇率が最も高かったことである(8.57%の上昇)。
アメリカ経済の強さ、過去のアノマリー、そしてラッセル2000の上昇(中小型株の買い)を考えるならば、S&P500の下落局面では押し目買いを狙いたい。
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