陽線引け。88円割れで下げ渋ると89円前半まで上昇。先月30日高値の手前で買いの勢いは緩み、88円台まで押し戻されたが、3手連続の陽線引けとなった。
日足一目・転換線は88円半ばで横ばいであり、目先の下押し水準として意識されそうだ。割り込んでも88.09円の基準線から昨日安値までが支持帯と想定される。上値は下向きの雲の下限が重しとなるかに注目したい。
レジスタンス1 89.62(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 88.94
サポート1 87.91(1/6安値)
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
テクニカル 日足テクニカル NZドル円下向きの雲の下限が重しとなるか
ドル円のテクニカル分析では、第3波動(102.29円から151.95円)の半値押し127.23円で第4波動が終了し、ダブル・ボトム(127.23円・128.09円)のネック・ライン131.58円を、窓を空けて上抜けたことで、上昇トレンドが始まった可能性を示唆している。
津田 隆光(つだ たかみつ) チーフマーケットアドバイザー 日本テクニカルアナリスト協会 認定テクニカルアナリスト(CMTA)。主にコモディティ分野のマーケットに従事し、2008年1月マネースクウェア・ジャパン(現マネースクエア)入社。社内外で各種テクニカル分析レポートを執筆する傍ら、セミナー講師やYouTube(M2TV)出演、ラジオ番組(ラジオNIKKEI)コメンテーターなどを務める。 【執筆レポート】 「テクニカル・ポイント」など 【出演動画】 YouTube(M2TV)「マーケットView虎視眈眈」
ドル円は、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方で、ドル高・円安に回帰する可能性が高まりつつある。
本日の東京市場のドル円は、10日発表の米2月の雇用統計を控えて動きづらい展開の中、朝鮮半島の地政学的リスクを回避する円買い、オランダやフランスの選挙やギリシャ債務問題に対する警戒感から上値が重い展開を予想する。本日は、米国1月の貿易赤字が拡大していたこと、ナバロ国家通商会議(NTC)委員長が「日本との間には非常に大きな非関税貿易障壁がある」と述べていることで、トランプ米大統領の対日貿易赤字に関するツイートに要警戒となる。また、中国の2月の貿易収支では、対米貿易黒字に要注目となる。ドル売りオーダーは114.20円(上抜けるとストップ・ロス)、114.50円に控えており、ドル買いオーダーは113.50-60円に控えている。テクニカル分析では、一目均衡表の雲の上限(先行スパン1)114.54円と下限(先行スパン2)114.47円が上値を抑えている。明日9日には、先行スパン1が114.53円へ低下、先行スパン2が114.76円に上昇することで雲のねじれが発生し、トレンドが変化しやすい「変化日」となる。現状のドル円は111円台から114円台への反発局面であることで、111円を割り込む下落トレンドへの変化が警戒されることになる。しかしながら、1月3日の高値118.60円から2月15日の高値114.96円を経由する抵抗線を上回っており、115円を上抜ける可能性を示唆していることで予断を許せない3月中旬となる。 ユーロドルは、オランダやフランスの選挙やギリシャ債務問題への警戒感から伸び悩む展開か。ユーロ円もユーロ圏の政治リスク、債務リスク、リスク回避の円買いなどで上値は限定的か。
テクニカルポイント ポンドドル、一目均衡表の雲を下抜けるのか注目1.3447 ボリンジャーバンド 2σ上限(21日間)1.3204 一目均衡表・基準線1.3168 エンベロープ1%上限(10日間)1.3155 21日移動平均1.3067 一目均衡表・雲(上限)1.3039 一目均衡表・転換線1.3038 10日移動平均1.3008 現値1.2966 一目均衡表・雲(下限)1.2963 100日移動平均1.2907 エンベロープ1%下限(10日間)1.2863 ボリンジャーバンド 2σ下限(21日間)1.2800 200日移動平均 ポンドドルは緩やかな下降の動きとなっている。RSI(14日)は40.8と売りバイアス優勢の水準で揉み合っている。足元では一目均衡表の雲(1.3067-1.2966)の範囲内に収まる動きとなっている。流れとしては、下抜けの動きが期待される。ただ、雲の厚さは100ポイント程度と薄いことから上抜ける可能性もあり、予断を許さない状況となっている。
上述した「(各通貨ペアの)年間予想レンジ」を含めた3つの世界戦略通貨ペアにおける「24年大予想」に関しては、あくまでテクニカル分析とシーズナル分析を合わせた上で勘案した本稿執筆(23年12月20日)時点での「蓋然性(がいぜんせい)」を記載したもので、将来を予言するものではありません。よって、日々変わり得る相場材料に関しては、当社の「マーケット情報」(=レポートやM2TV[YouTube]など)を適宜ご確認いただくようお願いします。また、実際のトレードに関しては、別途「トラリピ戦略リスト」をご参考にしていただければ幸いです。
月足今年の1月から6月まで、6連騰を記録し7月に久々に陰線を付けました。ただ長い下髭を考慮すれば上昇余地があるので、ここから売りを持つ事は出来ません。しかし、長期的に見れば円高方向に持ちたいと思っているので、ファンダが切り替わった時は瞬時に対応していくのが良いかと思います。切り替わるまではテクニカル的には円安なので、買うのがベストかと思います。
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