【見通し】今日の株式見通し=堅調か 米国では「CES」開幕を控えエヌビディアやメタが買われる

【見通し】今日の株式見通し=堅調か 米国では「CES」開幕を控えエヌビディアやメタが買われる

東京市場は堅調か。米国株は高安まちまち。ダウ平均は25ドル安の42706ドルと小幅な下落となったが、ナスダック総合は1%超の上昇となった。エヌビディアやメタが大幅な上昇となるなど主力グロース株の動きがよかった。また、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)の好決算を受けて半導体株が軒並み高となっている。ドル円は足元157円60銭近辺で推移。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて335円高の39675円、ドル建てが425円高の39765円で取引を終えた。

 大納会、大発会ともに大幅安となったことで値幅調整が進んでおり、きょうは買い戻しが優勢の展開となるだろう。米国では7日(現地時間)に世界最大の家電見本市「CES」が始まる。NVIDIAの次世代GPUやAMDの新製品が発表されるとみられており、今週はハイテクグロース株に注目が集まりやすい。この流れから日本のハイテク株への資金流入も期待される。きょうは上昇して始まったあともしっかりとした展開が続くとみる。日経平均の予想レンジは39400円-39900円。

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

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見通しは予告なく変更されることがあります

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最後に、国内の企業業績だが、3つの側面を分析した結果、「案外今期のファンダメンタルは堅調」であり、安心感が年末相場を下支えるのではないかと想定している。1つは全体の今通期予想の増益・減益の割合が、およそ6:4と3社に2社が今期増益予想を示している点だ。 2つ目は通期見通しの上方修正と下方修正の割合が、ほぼ2:1であり、上方修正が大きく増加している点である。 3つ目は通期業績予想に対する中間期実績の進捗率だが、中間期段階において50%を上回っていれば計画通り、下回っていれば計画未達ということになるが、その割合が計画以上約41%・計画未達約59%という進捗率のウェイトである。これは社数ベースの数字的には芳しくないが、上期・下期で50%の配分がそもそも製造業・非製造業ともにやや下期に偏重している傾向があるので、さほど神経質になる必要はないだろう。試しに、40%を進捗率の計画値の上期下期のミッドラインとした場合、その社数ベースのウェイトは40%以上62.6%:40%未満37.4%と進捗率では上期確りと実績をあげた企業がウェイトを占めていることが解り、むしろ業績の安心感につながるだろう。

グローバル金融危機以降の動きは特徴的だ。S&P500だけが大きく縮小させ、特に2020年以降、急速に縮小が進んでいる。足下では、イールドスプレッドは、ほぼゼロだ。FRBの中立金利見通しも上方修正されており、次期トランプ政権の経済政策も長期金利に上昇圧力をかけることが懸念されるなか、2010年代の低金利には戻らないという見方が多い中で、このイールドスプレッドは維持できない、株式は割高だ、と言うこともできる。一方で、単純にレベルだけで判断はできない。イールドスプレッドがゼロを挟んで動いていていた時期もあり、これまで、株式が債券に対して過小評価されて、割安に放置されていただけ。本格的なAI時代を迎え、利益成長期待が高まった結果のPER上昇、益利回りの低下だから問題ない、といった意見も聞こえてくる。

一方、新NISAも2年目を迎え、株式市場への資金流入は、簡単に試算しても、年間投資枠の360万円で新たなに投資家が増加する見通しだ。 80年代バブルは、地価の上昇による余剰資金が株式市場に流入したことで過剰流動性を生み出し株価が急伸したが、今回も新NISA経由での資金流入による株価の押し上げ効果は大いに期待できるだろう。

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