ドル/円、158円台に定着できるか…米11月JOLTS求人件数、12月ISM非製造業景況指数に注目
欧米時間のドル/円予想レンジ：156.800-158.600円
東京市場のドル/円は、伸び悩む展開。序盤は日本株高などを背景に円売りが強まると一時158.42円前後へ上昇して7月17日以来の高値を付けました。ただ、その後は加藤財務相による円安けん制発言を受けて伸び悩むと欧州市場には157.30円台へ押し戻されています。
今夜は米11月JOLTS求人件数や米12月ISM非製造業景況指数が発表されます。これらの経済指標が米国景気の堅調さを示す結果となれば再び158円台の上値を試す展開となりそうです。なお、今週末に米10月雇用統計を控えて足元のドル高・円安地合いに変化は出にくいと見られ、157円を割り込むと押し目買い意欲が高まる可能性があります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、156.00円から158.00円程度のレンジ推移が続いています。一時的に158円台へ上昇する場面もありますが、上ヒゲを伸ばして反落しています。ただ、移動平均線などから上昇基調が継続していると把握できます。終値で158円台に上昇するようだと160円を視野に入れた相場展開となる可能性もあるでしょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
1/7（火）
22:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
22:30 カナダ11月貿易収支
22:30 米11月貿易収支
24:00☆米11月JOLTS求人件数
24:00☆米12月ISM非製造業景況指数
27:00 米10年債入札(390億ドル)
1/8（水）
09:30☆豪11月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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