中国の「鉄余り」世界をかく乱
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中国の鉄鋼輸出は今年 16年以来の高水準まで膨れ上がっている
中国の鉄鋼輸出は今年、16年以来の高水準まで膨れ上がっている。粗鋼生産量は年間約10億トンに上るが、メーカーが国内で消費先を見つけるのに苦労していることを示している。
廖氏は、中国の政府債務のGDPに対する比率は主要国より低いほか、金融市場では国債利回りの低下基調が続いているため国債の発行余力は大きいと説明した。
【北京共同】中国の「鉄余り」が深刻化している。過去に国際社会の批判を受けて製鉄設備の削減を進めたが、不動産市況の悪化で国内需要が縮小。余剰分が海外にあふれ、昨年の輸出量は過去最高水準になったもようだ。日本製鉄をUSスチール買収に向かわせた中国の構造問題は、世界の鉄鋼業のかく乱要因になっている。 中国税関総署によると、昨年1~11月の鋼材輸出は前年同期比22.6%増の1億115万トン。通年で過去最高だった2015年に迫る勢いだ。中国は世界最大の粗鋼生産国で5割強のシェアを占め、輸出分だけで日本の年間の粗鋼生産量(23年は約8700万トン)を上回る規模だ。 経済協力開発機構(OECD)鉄鋼委員会幹部によると、中国の鉄鋼業への補助金はOECD加盟国の10倍超に上る。政府支援を背景とした過剰生産は15年ごろにも国際問題となり、中国は設備削減に取り組んだ。だが近年の不動産不況で需要が激減。最大手の中国宝武鋼鉄集団の胡望明会長は「この『厳冬』は予想以上に長く苦しいものになるだろう」と厳しい見通しを示す。
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