中国BYD 来年にも日本でPHV販売
BYDの日本法人「BYDジャパン」の劉学亮社長は21日の発表記者会見で、こう力を込めた。日本は中国、米国に次ぐ世界第3位の自動車市場だが、EV普及では出遅れている。新興のEVメーカーにとって、未開拓の日本市場には大きな魅力があるようだ。
車両価格が高いこと、充電設備が少ないこと、航続距離に不安があること、など購入におけるさまざまなハードルがあるEV。だが、中国を中心に安全性と航続性能の高いEVを手軽な価格で販売してきたBYDは、日本の市場でもそういった問題を解消していくことで、EVをより身近なものしたいとしている。
BYDは乗用車での日本市場進出の背景について、カーボンニュートラル社会の実現へ同社のEVを消費者の選択肢の一つとしてもらう狙いがあると説明。ビーワイディーオートジャパンの東福寺厚樹社長は日本市場について「世界第3位の市場として存在感がある。来年、再来年と日を追うごとにEV化はいろいろな形で進む」とし、現時点で参入することで認知度を高めていくと話した。
中国の電気自動車(EV)メーカー、BYDは日本で来年1月から発売するEVについて、先行する企業の製品に対して競争力のある300万-500万円の価格帯での販売を目指している。高い安全性能を誇る電池と、半導体を含めほぼ自社生産することによるコスト低減で、トヨタ自動車など国内自動車メーカーの牙城となっている日本市場の攻略を目指す。
得意とする電池やモーターの制御技術を生かして09年からEVを生産。中国が「新エネルギー車」と呼ぶEVやプラグインハイブリッド車などの22年1~6月の世界販売台数は64万台。EVはこのうちの約半数とみられ、首位の米テスラ(56万台)に次ぐ規模となっている。
BYDは10月、11月には単月で50万台を売った。 中国市場では今後は自動車メーカーの淘汰が進み、王者BYDは来年は年間600万台を売る可能性も十分にある。そうなればトヨタ、VWに次いで世界3位が見えてくる。近い将来には、ガソリン車もハイブリッド車もなしで「トヨタと世界一を争う」ことになりそうだ。誤解している人も多いが、現状のBYDはBEVよりPHVの販売台数の方が多く、「(テスラに次ぐ)世界二位のBEVメーカー」であるとともに「(他社を大きく引き離した)圧倒的世界一位のPHVメーカー」でもある。BEV市場にブレーキがかかってもPHVで勝負できる。 そして自身が「(CATLに次ぐ)世界二位の車載電池メーカー」であることもすごいし、それが他の自動車メーカーにはない強みにもなっている。BYDが自動車事業に参入したのは2002年。10年ぐらい前までは「西側メーカーのそっくりさん」をつくっている様な典型的な中国メーカーだった。 10年後を想像すると空恐ろしい先日、高名な自動車評論家の方にBYDについての意見を伺ったが、「EV性能とは関係なく、動的性能を含めたクルマ自体の出来の良さに驚いた」「この価格でこの品質、性能を達成するのは西側メーカーにはできない」と言われていた。 日本人は未だに中国車に偏見があるように思うが、素直に現実を理解しなければいけない。トランプ政権になり、当面は米国市場で中国車が売れることはないが、10年後となると分からない。 アメリカ人は(日本人とは違い)「良いモノであれば買う国民」であり、そのおかげで日本車や韓国車が売れた。長年日本車の独占市場であったアジア市場はBYDに浸食されつつあるが、米中対立が緩和して米国市場に中国車が入ってきたら日本メーカーは大変なことになりますよ。
欧米や中国などに比べ国内自動車メーカーはEVで出遅れ、国内でのEV販売台数は低水準にとどまっている。しかし、今年に入って日産自動車は5月に軽自動車の新型EV「サクラ」を販売し、発売から3週間で1万1000台以上を受注。トヨタも5月に、スバルと共同開発したEV専用プラットフォームを採用した「bZ4X」をリース限定で発売した。
中国のEVメーカーBYDが日本の自動車市場に進出し、最新モデル3車種を発表した。2023年1月から日本で販売を開始する予定だ。躍進するBYDとはいったいどんな会社なのか。そして中国メーカーの自動車が日本の道路を行き交う時代は来るのだろうか。
2022年7月21日、中国の大手自動車メーカーの比亜迪股份有限公司(BYD)は、日本の乗用車市場への参入を発表した。同時に日本で発売予定の最新の電気自動車(BEV)3車種を公開し、2023年1月から順次販売することを明らかにした。
BYDオートは、2010~11年頃には米・欧でもF3DMを販売する計画だという。中国エコカー戦略の“尖兵”として、その真価が問われることになりそうだ。
BYDは、中国深センに拠点を置きながら、バッテリーと自動車製造の2大事業を世界400以上の都市で展開する中国の大手企業だ。もともと携帯電話のバッテリーメーカーとして誕生したBYDは、そのノウハウを生かして2003年から電気自動車事業に参入。現在では世界最大手の電気自動車メーカーの一つとなっている。
中国の電気自動車(EV)メーカー、BYDは21日、日本の乗用車市場に参入すると発表した。トヨタ自動車など数多くのメーカーが本拠を構える日本では国内メーカーが圧倒的なシェアを誇ってきたが、EVでは出遅れており、コストの安い中国勢の参入により競争が激化する可能性がある。
中国の電気自動車(EV)メーカー「比亜迪(BYD)」が7月21日、日本の乗用車市場に進出すると発表した。今年はトヨタ自動車とSUBARU(スバル)が共同開発したEVを発売。日産自動車と三菱自動車工業も共同開発の軽EVを発売するなど、日本メーカーがEVで攻勢をかけている。そこに中国メーカーが“黒船”として参入することで、市場に地殻変動をもたらすのだろうか。
BYDによると、10月の海外販売台数のうち、28,012台は中国からの輸出でした。これは同社が輸出台数を公表した初めてのケースです。
05年に日本法人を設立し、日本の四季に合う車両の開発に向けて研究を重ねてきた。10年に日本の自動車用金型メーカーの工場をグループ化したほか、15年には中国メーカーとして初めてEVバスを国内で納入。市場シェアは7割を占める。20年にはフォークリフトの会社も設立した。
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