GBP/USD|昨年の安値下抜け
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GBP USD昨年の安値下抜け
トラス新政権が打ち出した減税案が新規国債増発を財源とすることを嫌気して、債券安、株安、ポンド安というミニトリプル安相場に見舞われ、英中銀は一時的にQEを再開、そしてトラス政権は減税案の撤回に追い込まれました。トラス政権は発足わずか1か月で政策変更をすることとなりましたが、トラス首相は全て財務相が決定したことと説得力に欠ける弁明をしています。この初動のトリプル安の動きの中でポンドドル(GBPUSD)は、変動相場制移行後の史上最安値を更新し、9月26日の東京市場で1.03072の安値をつけました。前回の史上最安値は1985年2月と37年も前に遡ります。当時は米国が高インフレの影響で高金利政策を取っていたことからドル独り勝ちの状態となり、この1985年2月にはドル円も263円台をつけました。環境は異なるものの高インフレと高金利でドルが買われるという構図は今年の為替市場と似た部分がありますが、1985年はインフレを抑えることには成功したものの双子の赤字(財政赤字と貿易赤字)が問題視され、実力以上の米ドルの水準に修正が迫られる事態にまで発展、9月にはプラザ合意と呼ばれるG5(現在のG7)会合で実質的な米ドルの切り下げが決まりました。ポンドドルに話を戻し変動相場制移行後の動きを見てみることとしましょう。
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