今晩は12月消費者物価指数(CPI)と大手銀の決算発表に注目。昨日は12月生産者物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことが好感され、ダウ平均が221.16ドル高(+0.52%)、S&P500が0.11%高とともに2日続伸した。ただ、メタやエヌビディアなどハイテク株の一角に利益確定売りが続き、ナスダック総合は0.23%安と5日続落した。利下げを巡ってはCMEのフェドウォッチ・ツールの1月米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き確率は97%と引き続き据え置きが確実視され、3月FOMCでの据え置き確率も前日からほぼ変わらずの80%となった。
今晩の取引では先行きの利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される12月消費者物価指数(CPI)に注目が集まるほか、発表がスタートする大手金融機関の第4四半期決算が焦点となりそうだ。12月CPIは前月比+0.3%と11月から横ばいが見込まれ、前年比では+2.9%と11月の+2.7%から上昇が予想されている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前月比+0.2%と11月の+0.3%から鈍化が見込まれ、前年比では+3.3%と横ばいが予想されている。CPIが予想以上の上昇となれば、利下げ期待の一段の後退が相場の重しとなりそうだ。決算発表では寄り前に発表されるJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ゴールドマン・サックスなどの決算発表やガイダンスに要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは12月CPIのほか、MBA住宅ローン申請指数、1月NY連銀製造業業況指数など。決算発表は寄り前にJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・ニューヨークメロン、ブラックロックなどが発表予定。(執筆:1月15日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し NY株見通し12月CPIとJPモルガンなどの大手金融機関の決算発表に注目
FHNファイナンシャルのウィル・コンパノル氏は「データを受けて米国債は売られ過ぎの状態になっている」と分析。「債券市場の織り込みを見ると、投資家は労働市場への確信が強過ぎるほか、インフレ見通しを過度に悲観しているようだ。債券利回りの上昇トレンドを止めるような材料は、きょうやあすには出てこないかもしれないが、15日発表のコアCPIが前月比0.2%上昇となれば、債券強気筋が市場のセンチメントに衝撃を与えるだろう」と述べた。
ニューヨーク金相場は反落。米利下げ見通しが見直される中、世界的な債券利回り上昇とドル高を背景に売りが優勢になった。
太陽光発電装置大手のファーストソーラーが予想を大きく上回る業績見通しを発表し、45%余りの急伸。これにともない、ソーラー関連株が軒並み上昇した。
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