ドル/円、156円台へ下落…植田日銀総裁「来週の会合で利上げを行うか議論する」(NY市場の見通し)2025/1/15 #外為ドキッ

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ドル/円、156円台へ下落…植田日銀総裁「来週の会合で利上げを行うか議論する」(NY市場の見通し)2025/1/15 #外為ドキッ
 

ドル/円、156円台へ下落…植田日銀総裁「来週の会合で利上げを行うか議論する」

欧米時間のドル/円予想レンジ:156.600-158.800円

東京市場のドル/円は、157円台前半へ反落する展開。序盤には158.08円前後の高値を付ける場面もありました。ただ、植田日銀総裁が「来週の会合で利上げを行なうか議論する」などと発言したことを受けて円買いに傾くと欧州市場には156.71円前後まで下落しました。

今夜は米12月消費者物価指数(CPI)が発表されます。市場予想は前年比+2.9%と前回(+2.7%)から伸びが加速すると見られています。また、コアCPIは前年比+3.3%と前回(+3.3%)から横ばいと予想されています。仮に、昨日の米12月生産者物価指数(PPI)に続いてCPIも予想を下回る結果になればインフレ再加速への警戒が和らぎドル売りで反応する可能性があるでしょう。その場合、ドル/円は156円台の下値を探る展開となりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、158円台の上値が重く10・20日移動平均線を下抜ける展開となってます。昨年12月以降は156円から158円程度のレンジが続いています。さらに下落した場合に156.00円付近で下げ止まるか、ブレイクして下落の勢いを強めるかがポイントです。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

1/15(水)
21:00 JPモルガン10-12月期決算
21:30 ゴールドマン・サックス10-12月期決算
22:00 シティグループ10-12月期決算
22:30☆米12月消費者物価指数
22:30 米1月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:20 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演
24:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
24:30 EIA週間原油在庫統計
25:00 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
25:30 テイラー英MPC委員講演
26:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
28:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
—– OPEC月報

1/16(木)
09:30☆豪12月新規雇用者数
09:30☆豪12月失業率
※☆は特に注目の材料

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル 円 156円台へ下落植田日銀総裁

外国為替市場では日米の金利差が意識され、歴史的な円安ドル高水準が続いている。足元の円安進行への対応や追加利上げについて、会見で植田氏から具体的な言及が乏しかったことで、今後さらに円安が進む可能性もある。

植田氏が記者会見を開いた1時間余りの間にも東京外国為替市場では円売りの動きが広がり、円がドルに対して最大で80銭ほど売られ一時、1ドル=156円台後半まで下落した。

東京外国為替市場では、午前中、1ドル=155円台半ばで取り引きされていましたが、午後0時半ごろに日銀が金融政策決定会合で、今の金融政策の維持を決めたことが伝わると、追加の利上げには時間がかかるとの見方から日米の金利差が意識され円を売ってドルを買う動きが強まりました。このため、円相場は一時、1990年5月以来、およそ34年ぶりとなる1ドル=156円台まで値下がりしました。市場関係者は「日銀の決定は市場の予想通りで、日米の金利差が意識されて円安が加速した。市場では、植田総裁が、このあと行われる記者会見で追加の利上げや国債の買い入れへの対応など、今後の政策の方向性についてどのようなスタンスを示すかに注目が集まっている」と話しています。

26日の東京外国為替市場では、正午過ぎに日銀の決定内容が公表された直後に円相場は平成2年5月以来、約34年ぶりの水準に1ドル=156円台に突入した。

鈴木財務大臣は、26日午後1時前に記者団から、1ドル=156円台まで円安が進み、政府の対応を問われたのに対し、「しっかり対応してまいりたい」と述べました。

外国為替市場で円安が加速し、およそ34年ぶりの円安ドル高水準となっていることについて、経済同友会の新浪代表幹事は、賃金と物価の好循環の実現を妨げるおそれもあるとして、懸念を示しました。この中で、新浪代表幹事は、26日の記者会見で「賃上げによってよい物価高に移行しつつあったが、この円安がそれを邪魔する可能性がある。せっかく企業が努力していることが思ったほど効果がなくなる可能性もあり、大変、危惧すべき状況だ」と述べました。そのうえで、「ある程度の介入は一時的には効果があるにしても、本当の『円』の力が出てこないといけない。日本が世界から投資の場として必要だということで円が買われるためにも、国内投資がしやすい環境を至急、整備すべきだ」と述べ、国内投資の需要を通じ円を買う動きを拡大することが必要だという考えを示しました。

東京外国為替市場では、日銀の金融政策決定会合の結果の公表を受けて、円安が一段と加速し、円相場は一時、1ドル=156円台まで値下がりしました。1ドル=156円台となるのは1990年5月以来、およそ34年ぶりです。

今回の会合で日銀が円安阻止に能動a的に動かなかったことは、これまでの経緯を踏まえると少し不可解だ。財務省と日銀の間では、為替に関するアナウンスにずれがあるように感じる。筆者は、先日のワシントンG7で、植田総裁と鈴木財務大臣がかなり長い時間を一緒に過ごしたはずなのに、円安阻止に関して日銀はあまりに腰が重いように感じられて仕方がない。日銀からすれば、この4月会合で円安に歯止めをかけるような対外アナウンスをしかなったならば、当然、円安方向にドル円レートが動かされることはわかっていただろう。そう考えると、なぜ植田総裁が動かなかったのかと首をかしげざるを得ない。

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