ドル/円は買い目線継続で160円を意識!1月後半はドル買い、ポンド売りで挑む【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

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ドル/円は買い目線継続で160円を意識!1月後半はドル買い、ポンド売りで挑む【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2025年1月15日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

今夜は米CPIの発表です。先週から英国の金利上昇に始まり、先進国主要通貨の国々で長期金利の上昇が顕著です。
英国、米国、日本、フランス、ドイツでは軒並み上昇しており、インフレ警戒感が出ております。原油も高いです。
昨晩発表されたPPIは市場予想を下回ったものの、結果は前年同月比で+3.3%、コアは+3.5%という結果になりました。

2カ月連続でともに3%台に乗せたのは2023年の春先以来の出来事で、2年近くは1-2%台で推移しておりましたが、この2カ月で急な上昇をしています。ISM製造業でも仕入れ価格の上昇が目立っており、結果も頷ける展開です。
年初から原油価格も何故か上昇しており、グローバルマーケットは金利上昇に警戒をしたポジション取りを行なっているように思えます。
特に欧州の主要国では政権が安定せず、無理な財政案が各国目立ちます。その結果、悪い金利上昇につながっているため、国債安・通貨安の値動きが出ている訳です。
新たな不安材料に向かった値動きではないかと予想します。

ドル/円、足形は上値が重い?

出所:TradingView

ドル/円日足チャートです。
個人的には160円方向を意識しておりますが、徐々に上値が重くなってきました。
多少の調整に期待をして現在は押し目買いを待っている状況です。
RCIは方向感を無くしており、大きく反落もしにくいテクニカル条件ですので、天井圏での横ばいをイメージしています。
押し目は156円台に差し掛かったところから買いを狙いたいのですが、日足ではポイントが絞り込めないため、4時間足に時間軸を落とします。

ドル/円、並行チャネルラインから

出所:TradingView

ドル/円4時間足分析に移ります。
現在は並行チャネルレンジで動いているため、押し目買いは下限ラインから拾っていくと良さそうです。157円付近に下落する場合は買い場となるかもしれません。
今夜はCPIです。事前予想を少し下回るような内容ならば、1円弱程度の下落は適当かもしれません。
市場予想通りだったとして最近の経済指標が良好なことから上触れる予想をした買いポジションの決済が入り、押し目を作ってくれるかもしれません。
このあたりの値動きに期待をして上値は追いかけず、下値で拾っていくスタンスで良いのではないでしょうか。
注意点としては来週後半に日銀の政策金利発表があります。日本の長期金利も1.20%を超えてきており、政策金利を引き上げなくとも遅かれ早かれ、欧米のように上昇していく可能性は高そうです。
日銀は利上げの機を逃してしまった可能性も出てきたため、もしかしたら1月は急遽利上げに動くかもしれません。
その場合はサプライズですので、ドル/円は思わぬ急落をもたらすかもしれませんが、そこは買い場になると予想します。政策金利0.50%となれば、それ以上の引き上げは日本の財政上かなり難しくなってくると予想できるからです。
ですので、いずれにしても買い目線継続でいきたいと思います。

ポンド/ドル1.20ドルオプション目掛けて下落か?

出所:TradingView

最後にポンド/ドル週足です。個人的に売りトレードを開始しています。
英国の金利上昇なのにも関わらず、通貨安で反応をしているところを見ますと利下げを誘っているかもしれません。
労働党が出した財政案に英国大手企業は反対の声も多く、過半数を圧倒的に獲得している労働党が少々暴走気味の影響からかポンドが売られていると判断できます。一部ではトラスショックの再来を危惧した声も聞かれております。
年初から400pips程度の下落となっており、トラスショックから高値を引いたフィボナッチですが、半値押しの水準は1.19ドル付近のサポートラインに位置します。
よって、1.20ドルにオプションバリアが存在するとは思いますが、そこをトリガーした後、ちょっとした急落を招いて1.19ドル付近まで下落するシナリオです。
ターゲットはこのフィボナッチ水準に定めたいと考えます。
本日、英CPIの発表もありますが、市場予想を上回れば「金利のさらなる上昇でポンド不安再燃=下落」、市場予想を下回れば「金利の下落→インフレ率低迷から利下げ期待でポンド下落」といったシナリオを描いています。
いずれにしても下がる方向で考えている訳です。
経済指標は単なる下げのきっかけになる方向で考え、どのような結果になろうが基本的には売りトレードを行なっていく予定です。
1月後半はドル買い、ポンド売りをメインにしたいと思います。

【ひろぴー氏出演動画】

 

ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。
2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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