UFJ元行員4年半で17億円分窃盗か
三菱UFJ銀行によると、元行員は支店の営業課長などを務め、貸金庫業務をほぼ1人で担当していたという。顧客が鍵を紛失した場合などに備えて支店で保管する「予備鍵」の管理責任を担い、立場を悪用して貸金庫の鍵を無断で開けていたとみられる。
三菱UFJ銀行 半沢淳一頭取(59)「半沢でございます。信頼、信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると厳粛に受け止めており、心よりおわびを申し上げます」「(Q.なぜ会見を開くまでに時間が?)被害に遭われたと思われるお客様への対応、そして不安に思われているお客様の不安解消に取り組む、この2つをまず最優先で取り組んで参りました」
三菱UFJ銀行は、他にも数十人の利用者から被害の可能性についての申し出があり、調査中だと説明しました。
三菱UFJ銀行 向井執行役員「(Q.封筒の開け閉めの形跡を確認?)『封筒が破れていないか確認する』と書かれているが、どのようにそれを確認するか、という辺りが詳しくなかった」「(Q.割り印の照合はしていない?)印鑑がつかれて、封緘(ふうかん)されていることは確認しています」「(Q.届出印かどうかの確認は?)それはしていません」
メガバンクは、日本経済を支える重要な金融機関であり、多くの人々が安心して資産を預けています。しかし、今回の三菱UFJ銀行元行員による貸金庫窃盗事件は、メガバンクが抱える課題とリスクを浮き彫りにしました。巨大な組織であるがゆえの脆弱性や、内部管理の不備が今回のような事件を許してしまった背景には何があるのでしょうか。
三菱UFJ銀行の東京都内の支店の貸金庫から顧客の金品を繰り返し盗んでいた疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は14日、元行員の女性(46)について窃盗容疑で逮捕状を取った。容疑が固まり次第逮捕する方針。捜査関係者への取材で判明した。
三菱UFJ銀行は元行員について、20年4月~24年10月、勤務先の練馬と玉川の2支店の貸金庫から、顧客の現金や金塊などの貴金属を繰り返し盗んでいたとして、24年11月に懲戒解雇。警視庁に窃盗容疑で刑事告発していた。
三菱UFJ銀行 山下邦裕執行役員「(Q.十数億円のうち現金はいくら?)現金がいくらぐらいかは、申し訳ないですけれども、回答を差し控えさせていただきたいと思っておりまして」
三菱UFJ銀行の規定では、貸金庫に「預けていいもの」と「預けてはいけないもの」、そのどちらにも“現金”は記載されていなかったということです。
貸金庫の金品を盗んだとして窃盗容疑で元行員が逮捕された三菱UFJ銀行は14日、「お客さまをはじめとした関係者の皆さまにご迷惑とご心配をおかけしており、改めて心よりおわび申し上げます」とのコメントを発表した。盗んだ金品の使途が主にFX取引であることも明らかにした。「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものであると重く受け止め、全行をあげて再発防止策の策定と実行に取り組み、お客さまや関係する皆さまからの信頼の回復に努める」としている。
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