豪ドル/円今日の見通し「トランプ新政権誕生直前！豪ドルが中国の指標に反応しにくい理由」2025/1/17

【最新号】

オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ
1. トランプ新政権誕生直前！豪ドルは中国の指標に反応しにくい
豪ドル/円最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
お知らせ：FX初心者向けに12時からライブ解説を配信

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

・1月16日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が5.63万人の増加と市場予想（1.50万人増）を上回った。失業率は4.0%で予想通り前月（3.9%）から上昇。労働参加率は市場予想や前月（67.0%）を上回る67.1%だった。

・NY原油先物市場は反落。終値は前営業日比-1.36ドルの1バレル=78.68ドル（1月16日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちら＞

・1月9日に発表された豪11月小売売上高は前月比+0.8%と市場予想（+1.0%）を下回った。

・1月8日に発表された豪11月消費物価指数（CPI）は前年比+2.3%（予想：+2.2%、前月：+2.1%）だった。また、CPIトリム平均は+3.2%で前月（+3.5%）から伸びが鈍化した。10月30日に発表された豪7-9月期CPIは前年比+2.8%（予想：+2.9%、前四半期：+3.8%）で予想以上の鈍化だった。

・12月10日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明からは「政策は十分に抑制的である必要がある」などの文言が削除されていた。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

トランプ新政権誕生直前！豪ドルは中国の指標に反応しにくい

昨日発表された豪12月雇用統計は、雇用者数が5.63万人増加と一見強い内容だったが、内訳をみると非常勤雇用者数が大幅に増加（8.00万人）していた。見た目ほど強い内容ではなかったことで豪ドルの上値は抑えられたようだ。
本日は中国にて10-12月期国内総生産（GDP）や12月小売売上高、12月鉱工業生産の発表が予定されている。豪州は中国と交易関係が強いため、一連の中国の経済指標が強い結果となれば豪ドルは買いで反応することが予想される。一方で、1月20日にトランプ次期米大統領の就任式を控えている。同氏は中国に対する大幅な関税賦課を公約として挙げている。そのため、中国経済にとってポジティブな材料には市場の反応が弱くなる可能性も十分にあるだろう。

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

11:00 中国10-12月期GDP、12月小売売上高、12月鉱工業生産

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り。7時に豪ドル/米ドルの移動平均でシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

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※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。