【テクニカル】日経平均株価テクニカル分析-下値模索続く、十字足が分岐シグナルとなるか?
日経平均株価は反落。前日までの並んだ陰線から下振れる展開となり、一時は心理的節目の
38000円に迫る場面があった。一方、後場は次第に下げ幅を縮小する動きとなり、日足ローソク足は下ヒゲの長い陰線十字足を形成して終えた。
RSI(9日)は前日の25.7%→27.8%(1/17)へ上昇。週明けも上昇しやすいタイミングとなる。12/27高値からの下値模索が続く中、マドを開けた状態で陰線が続いており、一段の強い下振れに警戒したい。昨年11月後半で下げ渋った心理的節目の38000円前後を意識して下げ止まるかが焦点となる。
きょうの「十字足」が反転上昇への分岐のシグナルとなるかが注目される。下向きに変化している10日移動平均線(39200円 同)や25日移動平均線(39272円 同)などに上値を抑えられる可能性は高いが、早期に75日移動平均線(38953円 同)上への回復が昨年10月以降のもみ合い相場継続を確認できる最初の関門となる。
上値メドは、75日移動平均線、25日移動平均線、心理的節目の39500円や40000円、12/27高値(40398円)などが考えられる。下値メドは、心理的節目の38000円、11/28安値(37801円)、心理的節目の37500円、9/12高値(36902円)、9/17安値(35828円)などがある。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【テクニカル】日経平均株価テクニカル分析-下値模索続く、十字足が分岐シグナルとなるか?
テクニカル分析とは?
そして、テクニカル分析として広く知られているフィボナッチリトレースメントを利用し、天井と底のレートから意識すべきサポートレベルとレジスタンスレベルを算出します。これをフィボナッチリトレースメント・レベルといいます。直近の値動きやトレンドをもとに、特定の%を掛け合わせて割り出す水準(調整値)です。最も利用されるフィボナッチリトレースメント・レベルは、直近の値動きによってできた天井と底の値幅の38.2%、50%、61.8%、78.6%です。
テクニカル分析とは?
シナリオを描く際は、短期・中期・長期と、期間によってどのような見立てをするかがポイントになります。今回は、長期波動を確認したうえで、中期的な流れを確認し、短期的な動きを模索しました。その過程で、下値のめどや上値のめどをどのように計測するかを見てきましたが、どの値で相場が反転するかを予測するのは不可能です。しかし、少なくとも相場の反転がどの水準で起こりそうかを探ることはできます。それぞれのトレンド内で相場の節目を意識しながら、候補となる数値を挙げていくといった方法です。ニュースなどで、いくらまで上がる、下がるといった予測報道がありますが、これは節目の水準をテクニカル分析によって測っているという意味です。今回は、日経平均株価指数の「シナリオ1」ということで、トレンドと下値の模索方法についてお伝えしてきました。シナリオはいくつも描くことができますが、今回描いたシナリオはあくまでもそのなかの一つで、シナリオが崩れる場合も想定しながら相場と向き合っていく必要があります。次回は、想定していたシナリオが崩れる可能性を見越し、別のシナリオを描くという意味で「シナリオ2」について考えていきたいと思います。
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