岐阜の地盤沈下 リニア工事相関か
JR東海は、リニア中央新幹線の工事が原因とみられる地盤沈下が確認された岐阜県瑞浪市で、家屋の調査を始めました。
岐阜県瑞浪市大湫町のリニア中央新幹線トンネル工事現場付近で地盤沈下が起きた問題を巡り、JR東海は18日、「工事による水位の低下に起因している可能性が高い」との調査結果を明らかにした。不具合が生じた住宅について、国の補償基準に基づいて対応するとしている。 現場では昨年2月中旬、トンネル掘削中に湧水が発生。付近の井戸などで水位低下が判明した。JR東海は、衛星データの解析やボーリングによる地質調査の結果から、水位低下で地層の砂や粘土が圧縮されるなどしており、沈下との相関があると判断したという。 JR東海はこれまで、地盤沈下と工事の関連は不明とし「地下水位低下の影響も否定できない」と説明していた。周辺の地表面は今月14日時点で、昨年5月末から最大7.7センチ沈下。今後も数センチ以上の沈下が生じる可能性があるとしている。 JR東海は同5月に工事を中断。現場周辺を調べたところ、地盤の沈下を確認した。今月14日時点で、47人が所有する家屋の調査を終え、補償に着手しているという。
リニア中央新幹線のトンネル掘削工事が行われている岐阜県瑞浪市 大湫(おおくて) 地区で井戸などの水位が低下した問題で、JR東海は27日、地表面の低下が進行していることを明らかにした。県環境影響評価審査会の地盤委員会で説明した。
岐阜県内のリニア中央新幹線のトンネル工事現場付近で地盤沈下が続いている。1カ月に最大約1cmのペースで進んでおり、沈下量は最大4.9cmに達した。JR東海が2024年10月29日、環境への影響を評価する岐阜県の有識者委員会で明らかにした。
岐阜県瑞浪市大湫(おおくて)町で進めている「日吉トンネル」の工事が原因で、現場周辺では地下水位の低下が続いている。衛星データを使った地表面変位量の解析結果によると、着工前の15年12月から18年6月までの変位が最大約0.8cmだったことから、地盤沈下もトンネル工事が原因と見られる。
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