ドル/円、いきなり乱高下!トランプ米大統領の「関税」発言で市場は一喜一憂(NY市場の見通し)2025/1/21 #外為ドキッ

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ドル/円、いきなり乱高下!トランプ米大統領の「関税」発言で市場は一喜一憂(NY市場の見通し)2025/1/21 #外為ドキッ
 

ドル円、1ヶ月ぶり安値から反発 – 日銀利上げ観測と週末要因

欧米時間のドル/円予想レンジ:154.300-156.500円

東京市場のドル/円は乱高下。就任式を終えたトランプ米大統領がカナダとメキシコに25%の関税を2月1日までに賦課する計画を発表すると、ドル買いが強まり156.22円前後まで1円あまり急上昇しました。しかし、カナダドル/円などのクロス円の下げがドル/円にも波及する形で再び155円台を割り込むと、一時154.75円前後まで下値を拡大。その後も、あらためて155.30円台に持ち直すなど荒い値動きが続ています。

トランプ氏が米大統領に返り咲いたことで、就任初日からその言動に市場が一喜一憂する流れも戻ってきました。ドル/円については、ここまで一進一退で明確な方向感は出ていませんが、カナダドル/円などを筆頭にクロス円は軟調推移が続いています。欧米の株価動向次第ではクロス円の続落によるドル/円のつれ安に警戒が必要となりそうです。一方で、トランプ関税の影響などから米長期金利が上昇するようなら、ドル/円にも上昇圧力がかかる可能性があるでしょう。トランプ米大統領の就任式から一夜、休場明けの米国株や米国債の動きに注目です。

ドル円 日足チャート

ドル円日足チャート

この後の経済イベント

1/21(火)
16:00☆英12月失業率
16:00☆英12月失業保険申請件数
16:00☆英9-11月失業率(ILO方式)
16:00☆英9-11月週平均賃金
19:00☆独1月ZEW景況感指数
19:00 ユーロ圏1月ZEW景況感指数
20:00 センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
22:30☆カナダ12月消費者物価指数
—– 世界経済フォーラム(ダボス会議、24日まで)
30:45 NZ10-12月期消費者物価指数

※☆は特に注目の材料

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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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ドル 円 いきなり乱高下トランプ米大統領の

三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩氏は「当面は関税導入のタイミングが焦点になるが、日本銀行の利上げも見込まれており、一方的な円安・ドル高にはならないのではないか」と話している。

日本時間21日未明に始まったトランプ氏の就任演説では、日本を含む外国に対する関税強化について具体的な言及がなかったため、円買い・ドル売りが優勢となり、朝方には1ドル=154円台をつけた。

その後、トランプ氏が2月からカナダとメキシコに25%の関税を課すことを計画しているとの発言が伝わった。関税が発動されれば、輸入物価の上昇を通じてインフレ(物価上昇)が助長される。東京市場では、インフレを抑制するため、米国では当面、金利が高止まりするとの観測からドルが買われ、156円台まで円安・ドル高が進んだ。

13日のビットコイン(BTC)円は1494万7849円から取引が始まった。東京時間は小動きに終始するも、海外時間に米国債の取引が再開すると、金利高とドル高が相場の重石となり、下値を模索する展開に転じ、重要なサポートラインとなる9万2000ドル水準(≒1449万円)を割り込んだ。米国時間序盤には乱高下を演じ、一時は1417万円と1カ月ぶり安値を記録するも、米株市場の上昇を味方に下げ止まり、1460万円周辺まで戻した。また、トランプ次期米大統領の経済政策チームが月ごとに徐々に関税を引き上げる案を検討しているとの報道をきっかけにドルが反落すると、BTCは1490万円近辺まで反発し、終値はほぼ変わらずの1488万6186円となった。

21日の東京外国為替市場の円相場は、就任したばかりのトランプ米大統領の発言などを材料に乱高下し、一時、対ドルで1円以上、円安・ドル高が進んだ。

昨日のドル建てBTC相場は、9万ドルを一時割り込みヒヤッとする場面もあったが、市場が雇用統計の内容を消化する中、金利高の状況でも底堅さを印象付けた。こうした底堅さには来週20日のトランプ氏の米大統領就任式への期待感もあると指摘され、目先では下がったら買われる状況が続くか。一方、本日は米卸売物価指数(PPI)と明日には消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、インフレが減速しなければBTC相場の上値余地は限定されよう。FF金利先物市場が既に年内のFRBによる利下げを1回しか織り込んでいないことに鑑みると、インフレ加速でBTC相場が大きく崩れる公算は低いとみているが、方向感を示しにくい状況が続くだろう。

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