初日の関税発動見送りを好感し、一気にペソ高=メキシコペソ
メキシコとカナダに対する25%関税が警戒される中、昨日就任式を迎えたトランプ大統領が就任初日の関税発動を見送ったことを受けて、一気にドル安ペソ高となっている。ドルメキシコペソは就任式前に1ドル=20.90ペソ近くを付けていたが、就任演説前に米メディアで初日の関税発動見送りが報じられたことで一気にドル売りとなり20.40台を付けた。その後20.70台まで戻す場面も、直近20.40台での推移と、ペソ高傾向が継続。
メキシコのシェインバウム政権は、移民問題について米国と譲歩する姿勢を示しており、先月はメキシコから米国への不法出国の取り締まりを強化、米国から送還された非メキシコ市民の受け入れについても可能性を排除しておらず、交渉が行われた場合、関税回避への余地があるとの期待が広がっている。
対円でもペソ高が優勢。ドル主導であるがドル円でのドル安よりもドルペソでのドル安ペソ高の勢いが勝り、ペソ買い円売りとなっている。
USDMXN 20.489 MXNJPY 7.563
(配信:みんかぶFx 2025/1/21(火) 9:22)
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FX 為替 初日の関税発動見送りを好感し
次に、市場がオープンしていた日本株を中心に株式市場の動きをみると、為替市場同様、トランプ発言に一喜一憂する動きだった。関税発動の見送り観測などで日本株式は大幅に上昇した局面もあったが、カナダやメキシコへの関税計画発言で急落と乱高下する展開だった。円高進行も株式市場に悪影響を及ぼした可能性もあり、日中の変動は大きくなった(図表3参照)。
2024年11月の米大統領選選挙で勝利したドナルド・トランプ氏が米国第47代大統領に就任した。1月20日の就任演説では「米国第一」を掲げた。就任演説に対する為替や株式市場などの反応を見ると、比較的落ち着いていた。しかし、トランプ大統領がメキシコとカナダへの関税を課する計画を発言したことで一部の市場に変動が見られた。トランプ大統領の不規則発言に左右される日々が始まったようだ。
なお、一律関税についてはトランプ大統領がホワイトハウスの大統領執務室で、検討する可能性はあると述べる一方で、「まだその準備ができていない」と語ったことなどが報道されたことは多少なりとも安堵感を生んだようだ。しかし、その後のカナダなどへの関税の計画の発言で市場の雰囲気は変わった。市場は初日からトランプ流に翻弄された。
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