FX/為替「ドル/円、トランプ関税巡り不安定な動きが続く」 外為どっとコム トゥデイ 2025年1月22日号

FXブログ
FX/為替「ドル/円、トランプ関税巡り不安定な動きが続く」 外為どっとコム トゥデイ 2025年1月22日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2025年1月22日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼21日(火)の為替相場
(1):カナダ、メキシコへの関税計画を検討
(2):英 予想以上の賃金上昇
(3):独ZEWは予想を下回る
(4):クロス円上昇

▼21日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:不安定な値動きが続きそう/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

21日(火)の為替相場

期間:21日(火)午前7時10分~22日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):カナダ、メキシコへの関税計画を検討

就任式を終えたトランプ米大統領が、カナダとメキシコに対して25%の関税を2月1日までに賦課する計画を検討していると発表。就任初日の関税発動は見送られるとの前日の観測報道でドルが売られていたため、トランプ大統領の発言を受けてドルを買い戻す動きが強まった。ドル/円は156.22円前後まで急騰したものの、カナダドル/円主導でクロス円が軒並み下落する中で失速した。

(2):英 予想以上の賃金上昇

国際労働機関(ILO)基準の英9-11月失業率は4.4%に上昇(予想4.4%、前回4.3%)。9-11月の週平均賃金・除賞与は前年比+5.6%と予想(+5.5%)を上回る伸びとなった(前回+5.2%)。英12月失業率は4.6%、同失業保険申請件数は0.07万件だった。

(3):独ZEWは予想を下回る

独1月ZEW景気期待指数は10.3と前回(15.7)から低下。市場予想(15.1)も下回った。欧州経済センター(ZEW)は「個人消費の減少と建設部門の需要低迷により、独経済は停滞が続いている」との見解を示した。

(4):クロス円上昇

トランプ米大統領が、これまで主張してきた世界一律の関税引き上げに踏み込まなかったことや、中国に対する関税の即時引き上げを見送ったことから、警戒したほどインフレ圧力は高まらないとの見方で米長期金利が低下。金利の低下を好感して米国株が上げ幅を拡大した。NYクローズにかけてクロス円の多くは東京市場の下げを埋める形で上伸した。一方、ドル/円はクロス円由来の円売りと、ストレートドル由来のドル売りが交錯したためもみ合った。

21日(火)の株・債券・商品市場

<最新の株価指数CFDレートはこちら>

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:不安定な値動きが続きそう

昨日のドル/円は乱高下したものの、結局は概ね横ばいの155円台半ばでクローズ。就任式を終えたトランプ米大統領がカナダとメキシコに25%の関税を賦課する計画を発表すると156.22円前後まで急伸したが、ドル買いは続かず一転して154.75円前後まで反落した。その後も、欧米の株高を背景に156円台へと反発したのち155円台前半に押し戻されるなど、終日にわたって方向感を欠く値動きとなった。市場は、トランプ大統領の関税政策を消化できずにいるようだ。トランプ関税は当初の想定ほど厳しいものにはならないとの楽観的な見方がある一方で、中国や欧州連合(EU)に対する関税強化はこれからとの懸念もくすぶっている。本日も、トランプ大統領の発言ひとつで市場の流れが急変するリスクを意識せずにはいられない。ドル/円は不安定な値動きが続きそうだ。

注目の経済指標:

特になし

注目のイベント:ECB総裁発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル FX/為替「ドル/円、トランプ関税巡り不安定な動きが続く」 外為どっとコム トゥデイ 2025年1月22日号

次に 円安や円高をテーマに FX市場について説明していく

次に、円安や円高をテーマに、FX市場について説明していく。

FXは売りからも取引できるため、円安傾向の時のみならず円高傾向の時においても、為替ヘッジをすることができます。

FXは一般的な外貨商品に比べ、スプレッド(買値と売値の幅)が比較的狭く設定されていますので、為替ヘッジコストが割安です。

注文の際に必要となる証拠金は、DMM FXでは各通貨ペアとも取引の額に対して、個人アカウント、法人アカウントとも最低4%以上の証拠金が必要となります。なお、法人アカウントの場合は、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額と、取引の額に4%を乗じて得た額のどちらか高い額以上の証拠金が必要となります。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました