【S&P500】上値トライの動き。
直近の日足は前日足から上寄りのスタートとなり、高値引けの陽線で終えています。この陽線が12/6に付けた6,099を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、調整下げが終了して上値トライの流れに戻した可能性が生じています。週足の抵抗が6,070-80にありますが、上抜けて越週した場合は新たな上昇トレンド入へ。日足が6,000台を維持出来ずに終えた場合は上抜けが“ダマシ”となった可能性が生じますが、この場合でも5,900を割り込んで終えない限り、深い押しにも繋がり難くなっています。また、5,800を割り込んで終えない限り、短期トレンドは変化しません。上値抵抗は6,050-60,6,080-90,6,110-20に、下値抵抗は6,010-20,5,970-80,5,950-60,5,910-20にあります。
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SP500 プロの予想 下値リスクが後退
米国株式市場の上昇の背景をゴルフのアプローチショットに例えましたが、最近のマクロ、ミクロの状況を踏まえると、グリーンの大きさが段々小さくなるなど、グリーンを捉えることが難しくなってきているように思えます。
ただし、米国株がこの先も堅調を維持できるかと言えば、それは難しくなっているのかもしれません。これまでの米国株の上昇は、米国経済が緩やかな景気減速、いわゆるソフトランディングするとの期待に支えられてきました。ソフトランディングとは、インフレが緩やかに鈍化するなか、金融緩和が進むことで米国経済は減速すれども景気後退を回避する、という見方です。一見すると良い処取りのような展開ですが、米国経済がソフトランディングするためには、景気が強すぎても、弱すぎてもダメなのです。例えるならば、ゴルフのアプローチショットのようなものであり、ショットが弱ければグリーンに届かず、強ければグリーンをオーバーするため、常にちょうど良いショットが求められるのです。
意外なほど?急ピッチで日経平均が回復した背景の1つは、海外投資家による日本株買いの動きがあったのかもしれません。投資部門別売買状況では、日経平均が急落した8/5を含む8月第1週に海外投資家は日本株(現物株)を4,500億円ほど買い越しました。8/5の相場急落時こそ海外投資家も日本株を売ったと推測されますが、その後はすかさず買い戻しに入ったと思われます。日本株が割安との判断があるからこその投資行動と言えるかもしれません。日本株売買の約7割を占める海外投資家が、安値で日本株を買い支えてくれれば、日本株の下値リスクは小さくなると考えられます。
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