豪ドル円予想「上値トライの動きが継続。98.50超えで終えれば一段の上昇へ。」FXチャート分析 2025/1/23

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豪ドル円予想「上値トライの動きが継続。98.50超えで終えれば一段の上昇へ。」FXチャート分析 2025/1/23

【豪ドル/円】上値余地を探る動き。98.50超えで終えれば99円超えトライへ。

豪ドル/円は直近の日足が陽線引けとなり、実体を98円台に乗せて終えています。上値トライの流れを変えていませんが、強い上値抵抗ポイントに到達しており、上値抵抗抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要でしょう。98.40-50に強い低抵抗がありますが、98.50超えで終えれば上値を切り下げて来た流れから若干上抜けて99円超えをトライする動きが期待出来ます。但し、中期トレンドが強いわけではないので、急伸にも繋がり難く、続伸した場合でも100円台はまだ壁となりそうです。高値圏にあるので買いは1日様子見です。売りは98.20-30で戻り売り。損切りは98.60で撤退です。上値抵抗は98.20-30,98.50-60,98.80-90,99.10-20に、下値抵抗は97.60-70,97.40-50,97.10-20,96.70-80にあります。全て下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯します。

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豪ドル円予想 上値トライの動きが継続 9850超えで終えれば一段の上昇へ

豪ドル相場を見通す上で最も注目したい指標が、RBA金融政策発表です。RBAは現在の金利据え置きによって、インフレ抑制に向けた行動を続けていますが、現時点でインフレ率はRBAが物価目標としている年2%~3%のレンジを依然上回っています。上述したようにRBAは足元のインフレ動向を背景に引き締めスタンスをとっているため、当面は現行の金利水準の維持が想定されます。とはいえ、経済指標(データ)次第であることに変わりないため、今後も声明等の内容に注目しつつ、指摘されるインフレリスクや経済の不確実性などの要素を見定めていく必要があるでしょう。

一方、11月8日の反落は大きく、大陰線をもって上値打診が失敗したようにもみえる。しかし、この前の保ち合いの期間と照らし合わせると、11月8日の急落は「ダマシ」的な値動きに当たるとみる。言い換えると、上放れに一旦トライし、また一時的な反落で土台を再構築できるからこそ、その後の上放れに影響し、より「健全な」ブレイクを果たす見込みとも言える。上値志向は変わらず、ロングスタンスを維持したい。

豪ドル/円は、10月に入ってからほぼ保ち合いの状況であった。そのレンジは概ね99円台半ば~101円台半ばと狭く、本格的な上放れを果たしたのが11月6日だった。

豪ドルの上値余地を探る上では、RBAによる金融政策の動向が最大の焦点となりそうです。RBAは2020年11月に政策金利を同国史上最低値となる0.10%に引き下げましたが、2022年5月の会合で利上げに踏み切りました。2023年4月の会合で利上げを見送り、10会合に及んだ連続利上げがストップしたものの、翌5月にはインフレの上振れリスクなどを理由に利上げを再開、予想外の決定でマーケットを驚かせました。RBAは2024年6月の会合で政策金利を据え置き、4.35%の高水準で維持することを決定しました。声明では「直近のインフレ率は低下ベースが鈍化」と引き締めの可能性に含みを持たせており、その後行われたブロックRBA総裁の記者会見では、利上げの議論があったことも伝えられました。RBAの政策運営は豪ドル/円に対して大きな影響力を持つためその動向は注視しておきたいです。

ただし、可能性はまだ低いと見ますが、サポートラインBを下抜けて越週した場合は、短期トレンドが“弱気”に変化して下値余地がさらに拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドがまだ強く、144~145円台が強い下値抵抗として働くと見られます。また、158円台に乗せて越週した場合は上値トライの流れが継続し、一段の上昇に繋がり易くなります。

先週(11月4日週)の値幅が拡大、また一旦102.44円まで上値打診したものの、終値が100.43円となり、週足では「スパイクハイ」のサインを形成、上値トライに失敗した。とはいえ、99円を割れなければなお高値圏の推移とみなすこともでき、強含みの状況と考えられる。

また併せて、毎月公表される豪雇用統計も押さえておきたいです。直近は雇用環境も大都市のみならず幅広い地域で改善していることが確認されており、正規雇用を中心に底堅さが伺えるなど賃金上昇に繋がりやすい状況が続いています。対して、コロナショックで一時悪化した失業率は改善を続け、およそ50 年ぶりの低水準で推移しています。雇用者数や失業率のデータはRBAが非常に重視しているデータで、これらの変化に着目することで、今後のRBAの金融政策や豪ドル/円相場を見通すヒントが見えてくるかもしれません。

週足ベースで見た上値抵抗は145.00~10円、146.80~90円、147.50~60円に、下値抵抗は143.00~10円、141.90~00円、140.00~10円、138.60~70円にあります。全て下抜けて越週した場合は134~135円方向への新たな下落リスクが生じます。31週移動平均線、62週移動平均線は135.00円と136.37円に位置しており、短・中期トレンドをサポート中です。

一方、物価上昇と住宅ローン金利の上昇は家計を圧迫し、英国経済の足を引っ張っており経済成長は底這い状態から抜け出せない状態です。ファンダメンタルズ面での弱さを反映して、対米ドルでは1.28台から上値をやや切り下げる流れに入っていますが、対円では日英金融政策格差を映してポンドの上昇トレンドが継続中です。190円台も視野に入って来た英ポンド/円ですが、対米ドルでは上値が重い展開となっていること、米ドル/円が介入警戒レベルに近づいていると見られることから、英ポンド/円の調整下げの動きにも注意が必要でしょう。

豪ドル/円は直近の日足が小陰線で終え、続伸に繋げられずに終えていますが、前日の大陽線が96.00-10の足元を固めた形となっており、これを支えとして上値トライの動きが強まる可能性が高くなっています。中期トレンドが弱いため急伸にも繋がり難いと見られますが、99円方向への上値トライの動きが期待できることから、押し目を待って買い狙いで。買いは97.20-30まで引きつけて。損切りは96.70で一旦撤退です。売りは様子見です。上値抵抗は98.10-20,98.50-60、98.90-00に、下値抵抗は97.20-30,96.70-80,96.40-50にあります。全て下抜けた場合は“ニュートラル”な状態に変化、96円を割り込んで終えた場合は短期トレンドが“弱気”に変化します。

週足を見ると2022年10月に付けた148.40円を基点として上値を切り下げて来たレジスタンスラインAを上抜けて新たな上昇トレンドに入っており、短・中期共に非常に強い状態にあります。短期的には3月に付けた138.83円を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインBが短期トレンドを支えており、また、3手前の6月第4週の大陽線が新たな上昇トレンド入りした状態にあります。このサポートラインBは151.60~70円に位置しています。

週足ベースで見た上値抵抗は158.00~10円、159.60~70円、162.30~40円、164.00~10円に、下値抵抗は156.70~80円、156.00~10円154.50~60円、151.60~70円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は145.42円と142.95円に位置しており、中期トレンドをサポートしています。

週足の上値抵抗は97.50~60円、98.50~60円に、下値抵抗は95.30~40円、91.80~90円にあります。31週移動平均線、62週移動平均線は91.15円と92.35円に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

豪ドルは対米ドル、対円で下落しましたが、経済自体は底堅さを維持しており対米ドルでも0.6600ドル近辺にある強い下値抵抗を守っています。対円でも反落し、上値を切り下げていますが、日豪金利差を意識した豪ドル買いが下値を支えています。

週足を見ると、3月に付けた86.06円を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、上値トライの動きが進行中です。6月28日のCPI発表を受けて急落したものの、95円台の下値抵抗を守っており、調整下げの範囲内に留まっています。

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