欧米市場オープニングコメント
「ドル・円は戻りの鈍い値動きか、米トランプ政権の利下げ圧力に警戒」
24日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動きを予想する。日本銀行の追加利上げを受け、円高に振れやすい。ただ、来週の米利下げ見送りが予想され、ドル売りは後退。もっとも、トランプ政権の圧力でドル買いは限定的となろう。
トランプ米大統領は前日、ダボス会議でオンライン演説し、利下げが好ましいとの姿勢を打ち出すとドル売り先行。ユーロ・ドルは欧州連合(EU)との貿易関係が不安視され1.0370ドル台に下落後、1.0430ドル台に浮上。ドル・円は156円半ばから155円80銭付近に弱含む展開に。本日アジア市場は日銀が追加利上げに踏み切り、円買い優勢。日本の長期金利が強含むと、円買い主導でドル・円は一時155円を下回る場面もあった。この後の海外市場は日米中銀の政策への思惑が広がりやすい。市場は日銀の政策決定をタカ派的と受け止め、円買い地合いは継続しそうだ。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は来週の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げを見送る公算で、ドル買いが入りやすい。ただ、NY株式市場が堅調ならリスク選好の円売りも期待される。また、前日のトランプ氏の見解を受けFRBへの利下げ圧力が見込まれるため、ドルの買い戻しは限定的だろう。
通貨別分析
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