豪ドル/円 見通し「外部要因主導で荒い値動き…29日の10-12月期CPIが2月利下げの焦点に」注目の高金利通貨 1月26日号

FXブログ
豪ドル/円 見通し「外部要因主導で荒い値動き…29日の10-12月期CPIが2月利下げの焦点に」注目の高金利通貨 1月26日号

f:id:gaitamesk:20190821093810p:plain

メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年1月24日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

豪ドル/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週の豪ドル/円は底堅いながらも荒い値動き

 20日に米国の大統領に就任したトランプ氏が、中国などに対する関税の即時発動を見送ったことで97円台後半へと上昇。21日には、トランプ米大統領がカナダとメキシコへの関税に言及したことで96円台に差し込む場面もありましたが、欧米株の上昇を背景に97円台を回復するなど底堅く推移しました。22日は、トランプ関税が当初の想定より緩やかなものにとどまるとの観測から世界的に株価が上昇する中、98円台へと上伸。23日こそ小動きでしたが、24日には、トランプ米大統領が「できれば対中関税は使いたくない」と発言したことで98.64円前後まで急伸したのち、日銀の利上げ決定を受けて日本株が上げを消したことから97円台に押し戻されるなど、外部要因に振り回される形で荒い値動きとなっています。

今週の豪ドル/円の注目ポイントは10-12月期CPI

 29日(水)に豪10-12月期消費者物価指数(CPI)が発表されます。2月18日に予定されている豪中銀(RBA)理事会における利下げを占う手掛かりのひとつと見られることから、市場の注目が集まっています。豪金利先物の2月利下げの織り込みは77%前後(1月23日13時時点)で、利下げの可能性が高いものの市場が確信するまでには至らない状況です。だからこそ、CPIの結果がより重要になると考えられます。市場予想は前年同期比+2.5%となっており、7-9月期の+2.8%から鈍化する見通しです。コアCPIにあたるCPIトリム平均値も+3.5%から3.3%に鈍化すると予想されています。ただ、RBAが重視するCPIトリム平均値は予想通りだったとしてもインフレ目標(2-4%)の中心を上回る水準にとどまることになります。市場が2月利下げを確信するためには、CPIトリム平均値の予想以上の鈍化が必要になるでしょう。

 

今週の豪ドル/円の見通し

予想レンジ
96.000円~99.500円

基調
方向感模索

 

今週の注目ポイント
☆1/29 豪10-12月期CPI
・主要国株価、国際商品価格

 

豪ドル/円(AUD/JPY) FX為替レート・チャート

 
kanda.jpg

株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 豪ドル/円 見通し「外部要因主導で荒い値動き…29日の10-12月期CPIが2月利下げの焦点に」注目の高金利通貨 1月26日号

2027年6月の豪ドル円予想

2027年6月の豪ドル円予想。当月始値 111.96、最低 107.39、当月最高 111.96。平均 110.09。月末 109.03。変更 -2.6%。

2026年10月の豪ドル円予想。当月始値 112.33、最低 111.27、当月最高 114.65。平均 112.80。月末 112.96。変更 0.6%。

1月27日(月曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 98.85、 最高 100.33、最低 97.37。 1月28日(火曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 98.72、 最高 100.20、最低 97.24。 1月29日(水曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 99.40、 最高 100.89、最低 97.91。 1月30日(木曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 99.27、 最高 100.76、最低 97.78。 1月31日(金曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 100.21、 最高 101.71、最低 98.71。

2028年3月の豪ドル円見通し。当月始値 117.16、最低 117.16、当月最高 122.48。平均 119.37。月末 120.67。変更 3.0%。

52週MAは11月末現在で100円弱ですが、過去の経験を参考にすると、下落トレンドに転換した豪ドル/円は、一時的な上昇局面でも52週MAを大きく上回ることなく一段安に向かう可能性が高いと考えられます。

もっとも、豪州の労働党政権の下、近年は中国との外交・貿易関係の正常化が進んでいることや、中国の景気支援策への期待から鉄鉱石価格が上昇していることは、豪州にとっての中国リスクの後退を示唆しています(図6)。豪ドル相場は引き続き高水準の資源価格との乖離が残されており、資源高を背景にした貿易黒字は実需面から豪ドル相場を下支えすることが期待されます(図11)。

2026年7月の豪ドル円見通し。当月始値 111.14、最低 108.05、当月最高 111.35。平均 110.06。月末 109.70。変更 -1.3%。

2027年7月の豪ドル円見通し。当月始値 109.03、最低 109.03、当月最高 113.16。平均 110.68。月末 111.49。変更 2.3%。

2026年12月の豪ドル円予想。当月始値 114.62、最低 109.51、当月最高 114.62。平均 112.48。月末 111.18。変更 -3.0%。

2027年9月の豪ドル円見通し。当月始値 110.75、最低 110.75、当月最高 115.73。平均 112.81。月末 114.02。変更 3.0%。

来週の豪ドル・円は下げ渋りか。1月29日発表の12月消費者物価指数が手掛かり材料となりそうだ。物価上昇率が11月実績を上回った場合、早期利下げ観測は後退し、リスク回避的な豪ドル売り・円買いは抑制される可能性がある。

2026年8月の豪ドル円予想。当月始値 109.70、最低 107.42、当月最高 110.70。平均 109.22。月末 109.06。変更 -0.6%。

豪ドル/円の5年MAかい離率は、2024年7月に110円まで上昇した局面で25%程度まで拡大しました。これは、2007年に記録した過去最高にほぼ肩を並べるものでした(図表7参照)。その意味では、5年MAとの関係で見た場合、2024年の豪ドル/円はほとんど過去最高の「上がり過ぎ」という動きだったのでしょう。

AUDはハイリスクの通貨だと考えられています。しかし近年の動向としては、円安豪ドル高のため、投資家にとって最も安全な投資とされています。ターニングポイントとなったのは、COVID19へのオーストラリアの取り組みが「成功 」し、いち早くビジネスを再開させたことが要因となっているようです。

2028年1月の豪ドル円見通し。当月始値 117.28、最低 117.28、当月最高 122.20。平均 119.29。月末 120.39。変更 2.7%。

コメント

タイトルとURLをコピーしました