ドル円解説!156円超えるか?レンジ相場ながら値幅が広い|FOMC見通しは(今週のFX予想)2025/1/27 #外為ドキッ

ドル円解説!156円超えるか?レンジ相場ながら値幅が広い|FOMC見通しは(今週のFX予想)2025/1/27 #外為ドキッ

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)

1. ドル円相場の現在のレンジと重要ポイント
– 上限レンジ:156.55-70円
– 下限レンジ:154.70-155.00円付近
156円が極めて重要な心理的節目レベル
– 現状では4時間足チャートで陽線が出現、上昇勢力が強まっている傾向
– 朝方の底値から徐々に上昇トレンドを形成

2. 日銀政策決定会合の影響と市場反応
– 0.25%の利上げを実施(市場予想通りの結果)
– 展望リポートにてインフレ見通しを上方修正
– 植田総裁の記者会見のポイント:
  – 当初警戒されていたほど引き締め的ではなかった
  – かといって特にハト派的でもない中立的なトーン
  – 早期の追加利上げを急ぐ姿勢は見られず
  – 市場は一旦落ち着きを取り戻す展開に

3. 今週の重要イベントと注目ポイント
– FOMC(1月28日~29日)が最大の注目イベント
  – 政策金利は据え置きが確実視される
  – 次回利下げは5月以降との見方が市場のコンセンサス
  – パウエルFRB議長の記者会見での発言が極めて重要
    – 特にトランプ氏の利下げ要請に関するコメントに注目
    – 今後の金融政策の方向性に関する示唆
– 米国GDPの発表
  – 米国経済の現状を測る重要な指標として注目

4. 外部リスク要因の分析
– トランプ氏の対コロンビア関税に関する発言
  – 25%の緊急関税賦課を支持
  – 1週間後に50%への引き上げも示唆
– コロンビア側の対応
  – 対抗措置として米国製品に25%の報復関税を検討
  – その後、米国からの要求を受け入れる方向で一旦収束
– 貿易摩擦リスクによる市場への影響
  – 一時的なリスク回避の動きが見られた
  – 現在は落ち着きを取り戻している

5. ドル円トレード戦略におけるポイント
基本的に買い目線が優勢な展開
– ただし以下の点に注意が必要:
  – レンジ幅が1円以上と通常より広い
  – 含み損が大きくなるリスクがある
  – ポジション管理が特に重要
  – 156円台での定着が鍵となる

結論:
当面のドル円の相場展開としては、156円を挟んだレンジ相場が継続する可能性が高いものの、FOMCの結果次第では方向性が明確になる可能性がある。基本的には買い目線で臨むものの、レンジ幅が広いことから、ポジション管理には特に慎重な姿勢が求められる。また、外部要因(特に米国の政治動向や貿易摩擦)にも十分な注意を払う必要がある。トレーダーとしては、これらの要因を総合的に判断しながら、適切なリスク管理のもとでのトレード展開が推奨される。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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ドル円解説156円超えるかレンジ相場ながら値幅が広いFOMC見通しは 今週のFX予想 2025

以上を少し整理してみます。FOMC前までに、米ドル/円は短期的な「下がり過ぎ」懸念が強くなり、そして円買い・米ドル売りの「行き過ぎ」懸念も強くなっていたようです。そうした中で、FOMCの決めた大幅利下げは、米経済のソフトランディング期待から米金利上昇、日米金利差米ドル優位再拡大をもたらしたことから、これまで見てきた「行き過ぎ」が修正される結果になったということでしょう。

以上を踏まえると、10月は米ドル高・円安への戻りの限界を試す局面といった位置づけになるのではないでしょうか。米ドル/円は、9月も139~147円と最大値幅は7円以上の大幅となりました。引き続きボラティリティの高い状況が続いていることも踏まえた上で、147円を大きく越える円安の戻りは難しいとの考え方から、10月の米ドル/円の予想レンジは140~147円で想定したいと思います。

そもそも米ドル/円は、140円割れまで下落したところで、90日MA(移動平均線)かい離率はマイナス8%以上に拡大し、短期的な「下がり過ぎ」懸念が強くなっていました(図表2参照)。

9月の米ドル/円は、注目された9月18日FOMC(米連邦公開市場委員会)におけるこの局面での最初の利下げをにらみながらほぼ一本調子で下落、FOMC前には140円の大台を割れました。注目のFOMCは0.5%の大幅利下げを決めましたが、米ドル/円はその後むしろ反発に転じるところとなりました(図表1参照)。なぜ米大幅利下げでも、米ドル/円は反発に転じたのでしょうか。

9月FOMCが更新したメンバーの経済見通し「ドット・チャート」の2024年末のFFレート予想中心値は4.4%、つまりFFレートは現行の誘導目標4.75~5%が、年末には4.25~4.5%へ引き下げられる見通しになっていました。その意味では、金融政策を反映する米2年債利回りが4.25%以上に上昇するのは、「ドット・チャート」の予想ほど年末までに利下げが行われない、例えば残る2回のFOMCで0.25%の連続利下げを行う見通しに対して、少なくとも1回の利下げは行わないという見通しが出てくるのではないでしょうか。

そうなると、会合後のパウエルFRB議長の発言が気になるところですが、私は、あまり踏み込んだ発言はしないと思っています。その場合は、若干米ドル高が進む可能性が高いと考えています。

今後1週間の見通しは、米ドル/円で152-155円を予想して、米ドル買い・円売りを中心にトレードをしたいと考えています。

9月に一時140円割れまで下落したことで米ドル/円は、過去一年の平均値である52週MAを本格的に割り込みました(図表5参照)。経験的には、このような動きは一時的ではなく、複数年続く継続的動き、つまりトレンドがこれまでの円安から円高へ転換した可能性が高いことを示すものです。

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自民党総裁選挙が行われた9月27日、米ドル/円は146円半ばまで一段高となりました。これは1回目の投票で高市氏が1位となったことで高市氏が新総裁になった際に、日銀の追加利上げの可能性が後退することを先取りした面が大きかったと考えられます。しかし、結果的には高市氏は総裁選の決選投票で敗北、新総裁は岸田政権の経済政策継続としている石破氏の就任が確定、直後に米ドル/円は急落となりました。

一方で、決選投票にて石破氏が勝利したことにより、日本の高市「新総理誕生」を受けた追加利上げ見通しの後退要因が消えたことで、一段の米ドル高・円安を試す動きは一服したでしょう。その上で、改めて米金利上昇を受けた金利差米ドル優位拡大を試す局面に戻ったのではないでしょうか。

このような米ドル/円の反発は、日米10年債利回り差の変化と基本的に連動したものでした(図表4参照)。日米10年債利回り差米ドル優位は、FOMCの後から再拡大に向かいました。米10年債利回りが上昇傾向になる一方で、日本の10年債利回りは低下傾向になったためです。

なお、米ドル/円が150円に達するためには、この間の日米2年債利回り差との関係を参考にすると、金利差米ドル優位が3.8%程度まで拡大する必要がありそうです(図表6参照)。この間の日本の2年債利回りの最高は0.46%なので、金利差米ドル優位3.8%を達成するためには、少なくとも米2年債利回りは4.25%以上への上昇が必要となるでしょう。

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