[全般]FOMC会合とトランプ大統領発言

先週は20日にトランプ政権がスタートしたがその日は関税発動を見送ったことでドル売りが先行。市場には安心感が広がり各国株価が上昇。リスクオンによる円安も進んだ。その後日銀が政策金利0.25％利上げを決定したが既に市場は織り込み済み。植田日銀総裁は今回の利上げの影響を確かめつつ今後の進め方を決めると発言。今後の利上げに慎重な姿勢を示したことで円売りが進みドル円は上昇。一方、トランプ大統領が中国に関税を課すのは避けたいと発言したことでドルは下落。関税は今後のディールの手段との見方が市場における過度なインフレ懸念を後退させた。
また、トランプ大統領はダボス会議において「すぐに金利を引き下げるように要請するつもり」と発言。今週開かれるFOMC会合では金利据え置きが予想されるが、トランプ大統領による発言でドル売りが一段と進む可能性が高い。
金融政策だけではなく、各国関税引き上げをちらつかせることで今後の貿易などを有利に持ち込もうとするトランプ政権による影響は相場の不透明性を高める。
不安定な相場展開が続く中で日銀は今後緩やかな利上げを継続。
各国への関税引き上げは当初よりも緩和されるとみられ、インフレ再燃への懸念も抑えられるとなればFRBの利下げも緩やかだが継続されるとみている。

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