28日の香港市場は上値の重い展開か。春節(旧正月)の連休を前に持ち高調整の動きが広がりそうだ。中国本土はきょうから2月4日まで、香港は28日が旧正月大みそかで半日立ち会いとなり、29日から31日まで休場となる。休場に伴い、相互取引制度を通じた本土投資家による香港株売買(南向き取引)はきょうから休止される(再開は2月5日)。
一方、米連邦準備理事会(FRB)が政策金利を決める今年最初の米連邦公開市場委員会(FOMC)を28-29日に控え、様子見ムードが強まる可能性もある。また、ハンセン指数は前日に終値で昨年12月12日以来およそ1カ月半ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りも予想される。
27日のNY株式相場は高安まちまち。中国のスタートアップ企業ディープシーク(DeepSeek)が低コストの大規模AIを構築したとのニュースを受けてエヌビディアなどのAIインフラ株や関連の電力会社株が急落した一方、生活必需品などのディフェンシブ株への資金シフトが強まった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、美団(03690)やテンセント(00700)、HSBC(00005)が香港終値を上回って引けた。
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
見通し 28日香港株上値重いか 旧正月大みそかで半日立ち会い
不動産は、カントリーガーデン(02007)や龍湖集団(00960)、華潤置地(01109)など大手デベロッパーが反発をけん引しました。中国の大手証券会社数社が2023年は住宅ローン金利の低下が見込まれることから、不動産市場は回復する見通しだ指摘し、買い材料となりました。
主要指数が昨年末から大幅に上昇したことを考えると、期待より弱い経済指標が出た際は、利益確定売りも想定されます。他方、順調に経済再開が進めば、経済指標は月次ベースで回復傾向になると予想されます。したがって、景気見通しの悪化につながるような出来事がなければ、主要指数はスピード調整をこなしながら上昇トレンドが続く可能性があります。
エネルギーは、中国の3大石油メジャーであるペトロチャイナ(00857)、中国海洋石油(00883)、中国石油化工(00386)が続伸しました。業績期待に加え、中国の経済再開による需要回復期待で原油先物価格が上昇し、好材料となりました。ペトロチャイナと中国海洋石油は2022年通期の純利益について、それぞれ前年比57%-68%増、同99%-104%増になる見通しだと発表しました。
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