爆買い指名買いに 訪日客変化
翔泳社から刊行した『訪日外国人観光ビジネス入門講座 沸騰するインバウンド市場攻略ガイド』の著者である村山さんは、ビジネスの全体像を把握することで、どのように取り組んで対策すればいいのかをさまざまな企業で講演されたり、コンサルタントを行なわれたりしています。その視点があればこそ、いま参入しようとする企業が点と点の情報だけで動き出そうとしていることに危惧を感じていらっしゃいます。
本セミナーには、ぜひメーカーや流通系企業のマーケティング・販促担当の方に参加いただければと思います。お話をうかがったときに拝見した資料のカスタマージャーニーマップは、爆買いに備えたい企業にとってはまさしく宝地図のようでした……!
西山さんは、村山さんと同じく国内の競合他社と観光客を取り合うのではなく、一致団結してアメリカや韓国、シンガポールなど他国と競わなければならないとおっしゃいます。また、ラッキーパンチは続かないので、やはり計画して売ることが重要だといいます。いったいどうすれば爆買いされる商品に選ばれるのでしょうか?
さまざまな国からの観光客急増や中国人の爆買いなど、インバウンドビジネスを語るキーワードは尽きることがありません。もともと日本には存在しなかったお金が国内で使われることから、他社と競合するのではなく、純粋なプラスオンの市場として盛り上がっています。ですが、皆さんの会社ではその恩恵を享受できているでしょうか。
中国人の爆買いはとりわけ熱いトピックですが、多くの企業では「なぜあの企業のあの商品が買われるのか」は理解されていません。また、少しでも利益を上げようとインバウンドビジネスに乗り込んだものの、断片的な知識や情報だけでアクションを起こし、うまくいかないと頭を抱える担当者もいます。
輸入品への関税賦課をはじめ、トランプ米政権の政策を巡る先行き不透明感が新年の株式市場に影を落とす中、データに基づき観光関連銘柄の値上がりに期待することは、相対的に安全な賭けと言える。政府の統計によると、訪日客による昨年の消費額は過去最高の約8兆1000億円。1人当たりの旅行支出は平均22万7000円と、新型コロナウイルス禍前の19年を43%上回った。
日本政府観光局(JNTO)によると、2024年に日本を訪れた外国人旅行者は約3700万人と前年比で47%増えて過去最高を更新した。旅行代理店のJTBの予測では、25年は円安や大阪・関西万博の開催が追い風となり、訪日客は4020万人までさらに増える見通しだ。
また、最近では爆買いがホットワードとして取り上げられますが、インバウンドビジネスはそれだけではありません。村山さんによれば、多くの外国人観光客は「日本人が楽しんでいることに参加したい」と思っているそうです。
消費額の大きい訪日客(インバウンド)の完全復活が、より広範な企業の業績と株価の押し上げにつながるとの期待が株式市場で高まっている。
爆買いカスタマージャーニーにおいて重要なことは、誰が爆買いをしていて、どうやって爆買いする商品を決めているのか、ということに尽きるでしょう。「誰? 中国人じゃないの?」と疑問に思う方、「そうそう、なんで売れているか分からない」と同意される方もいるかもしれません。ですが、本セミナーを聴けば一瞬で氷解することでしょう。
実は、爆買いをしている「観光客」はその内実が変わりつつあるのです。さらに重要な存在がソーシャルバイヤー。彼らが爆買いに大きく関わっています。ですから、爆買いの全体――爆買いカスタマージャーニーを知りさえすれば、明日から対策が可能になるのです。
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