【見通し】NY株見通しーFOMC結果とパウエルFRB議長記者会見に注目

FXブログ
【見通し】NY株見通しーFOMC結果とパウエルFRB議長記者会見に注目

今晩は金融政策に注目。昨日はディープシーク・ショックで前日に急落したエヌビディアなどが大きく反発し、ナスダック総合が2.03%高と大幅反発した。S&P500も0.92%高と反発し、ダウ平均は136.77ドル高(+0.31%)と2日続伸した。週初からの2日間ではダウ平均が0.96%高となった一方、S&P500が0.55%安、ナスダック総合が1.11%安となった。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の17.90ポイントから16.41ポイントに低下した。

 今晩の取引では先行きの金融政策の見通しを巡り取引時間午後に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まる。今会合ではCMEのフェドウォッチ・ツールの利下げ確率がほぼ0%と、政策金利の据え置きが確実視されているが、先行きの利下げ見通しを巡り会合後のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長記者会見が注目される。トランプ米大統領は就任後のダボス会議で政策金利は直ちに引き下げられるべきだと発言しており、パウエルFRB議長の記者会見が利下げに前向きなハト派的な内容となるか否かが焦点となりそうだ。決算発表は引け後にメタ、IBM、マイクロソフト、テスラのマグニフィセント・セブンの一角が発表予定で、引け後の動きにも要注目となる。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC結果公表、パウエルFRB議長記者会見のほか、MBA住宅ローン申請指数、12月卸売在庫速報値など。決算発表は寄り前にスターバックス、TモバイルUS、ノーフォーク・サザン、引け後にメタ、IBM、マイクロソフト、テスラ、IBM、ウエスタン・デジタルなどが発表予定。(執筆:1月29日、14:00)

(小針)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ

[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY株見通しーFOMC結果とパウエルFRB議長記者会見に注目

焦点はいずれも業績の見通し(ガイダンス)にある

(注)経済や金融情勢の現状・見通し、金融政策の代替案などに関するFRBスタッフによる分析資料のこと。作成から5年間は非公表。

こうした利下げペースの鈍化は、同時に発表されたFOMC参加者の見通しにも反映されている。今回の見通しでは、政策金利に関し、2025年が2回分(前回は4回分)、2026年が2回分(前回2回分)、2027年が1回分(前回0回分)と、特に2025年の利下げ幅の大幅な縮小が示唆されている。これは主にインフレ率見通しの引き上げによるもので、個人消費支出(PCE)デフレーターは2024年10月時点で2.3%だったが、今回の発表では2025年について、前回の2.1%から2.5%に、変動幅の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCEは2024年10月時点で2.8%だったが、(今回の発表では)前回の2.2%から2.5%にそれぞれ引き上げられている。また、失業率は2025年が4.3%(前回4.4%)と、前回見通しよりもわずかながら改善しており、こちらも利下げペースの鈍化と整合する内容となっている(添付資料表参照)。

今回の見通しでは、トランプ次期政権の財政政策の影響は限定的な織り込みにとどまっているもようだ。記者会見での質問に対し、パウエル議長は「予測に組み込み始めた者もいれば、そうしなかった者もいた」と回答している。ドナルド・トランプ次期大統領による関税引き上げなどでインフレ率が上振れた場合には、さらなる利下げ回数の減少も想定される。

今週のFOMCでは利下げの見送りが織り込まれている。よって焦点は、パウエルFRB議長の定例会見となろう。特にインフレの見通しについてどのような見解を示すのか?この点に注目したい。トランプ政策がインフレに与える影響を見極める姿勢-時間とデータが必要との姿勢をパウエルFRB議長が強調する場合、今年前半の利下げ期待が後退することが予想される。

今週もAI相場の株高が続くのかどうか?この点を見極めるうえで特にメタ、マイクロソフト、アップルの決算に注目したい。焦点はいずれも業績の見通し(ガイダンス)にある。巨額投資に見合うだけのガイダンスを示すことができれば、米国株を下支えするだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました