ドル円、FOMCでブレイクか!?週末にかけドル買い相場が再び… 【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

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ドル円、FOMCでブレイクか!?週末にかけドル買い相場が再び… 【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

FXトレードストラテジー

個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。

作成日時:2025年1月29日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー

今週はDeepSeekショックによりNVIDIAをはじめAI銘柄の売りが先行しており、株式市場と暗号資産市場はリスクオフで反応しています。しかしながら意外にも、為替市場は大人しく推移しました。 
ところどころ円高で反応しつつも、その値動きは限定的です。リスクオフのドル買いの方がワークするように思えます。 

そして今夜はFOMCです。 
米株式市場が上記のショックがあったのにも関わらず再び上昇を始めており、ダウ先物指数はまもなく45,000ドル超えと史上最高値更新まで、あとわずかになって参りました。AIなどのハイテク株が売られ、オールド株が買われるなど、資本の移動が起こっている模様です。 
FOMC前でこれだけ楽観した相場も珍しいでしょう。米国の利下げが遠のき、インフレ経済も織り込み済みということなのでしょうか? 
またはそれを上回るトランプ政策への期待の方が大きいのでしょうか?個人的には流石に楽観し過ぎなような気もしますが・・・。 

ドル/円、上値は重いものの、FOMC後ブレイクに期待

出所:TradingView

ドル/円4時間足分析から入ります。 下落トレンドラインに沿って調整中でしょうか? 
次の下値で拾えるかもしれません。目先の上昇の課題としてはSMA200付近でしょうか。156円台前半で推移していますので、この水準を超えることができれば上昇トレンドに回帰する値動きが強くなってくると予想します。 
156.55-156.60円のレジスタンスラインを超えられれば、上昇トレンドに加速がかかり158円方向への上昇に拍車がかかると予想します。 

ドル/円、155円手前から買い下がりを意識 

出所:TradingView

続いてドル/円1時間足に時間軸を落とします。 
1時間足ではSMA200と下降トレンドラインが重なるように推移しており、ドル/円の上値をしっかり抑え込んでいることが見てわかります。やはりここを突破するとブレイクアウトに弾みがつきそうです。 
今夜、ここをブレイクする前提でのトレードシナリオを想定し、155円手前からの買い下がりでも良いかもしれません。ストップは153.50円割れ付近を意識しておきましょう。 
方向感がないので具体的な押し目買い水準のポイントも乏しいため、打診買いポジションを複数保有してFOMCを迎える姿勢が良いかもしれません。 

ユーロ/ドル、RCIは下落シグナル間も無く点灯か? 

出所:TradingView

続いてユーロ/ドル4時間足チャート分析に移ります。 
トレンドラインに沿って上昇をしてきました。現在、小さなダブルトップをつけてネックラインを割り込みました。1.0450ドル〜付近がネックラインですので、戻り売りのポイントとしてはこの水準から打診売りは戦略的にありだと考えます。 
またRCI26(水色)と52(橙)は反落形状になりつつあり、あとローソク足が3本程度進めば、売りシグナルが点灯しそうです。(RCI26が0.00ラインを割り込み、RCI52が80ラインを割り込むと下落トレンドが加速しやすい傾向があります。このタイミングが重なるとより大きなトレンドが発生しやすいです) 

ちょうどFOMC発表前後と重なりますが、ドル/円のロングポジション同様にユーロ/ドルもテクニカル的にはドル買いが有効な形状になっておりますので、ユーロドルの売りポジションも保有してFOMCを迎えたいと考えております。 

今週もドル買い目線に変わりはなく、週末にかけてドル買い相場は再開するイメージを持ってトレードを繰り返していく予定です。 

【ひろぴー氏出演動画】

 

ひろぴー
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。
2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル ドル円、FOMCでブレイクか!?週末にかけドル買い相場が再び… 【ひろぴーの 実践!FXトレードストラテジー】

ドル円 FOMCでブレイクか週末にかけドル買い相場が再び ひろぴーの

日銀が追加の利上げを決定し政策金利が17年ぶりに0.5%へ引き上げられても、24日の外為市場は円安優勢の展開となった。パウエルFRB議長が追加の利下げについて慎重な姿勢を示す可能性があることも考えるならば、今週はドル円の上振れを警戒したい。特にパウエル会見時ではその可能性を意識したい。

1/20の8円31銭を安値にトランプ大統領が就任初日からの関税発動に否定的な報道を受けて8円40銭へ上昇。また、1/21も南ア全株指数の続伸を好感し堅調な動きを続けた一方、メキシコやカナダに25%の関税を課すとの報道が上値を抑制。ただ、1/22発表の南ア11月小売売上高が市場予想を上回ったことから8円47銭へ上昇したものの、8円50銭を前に失速。しかし、1/24にトランプ大統領が南ア最大の貿易相手国である中国への関税に慎重な姿勢を示したこと、日銀の利上げ決定後に円買いが優勢となったものの、金融正常化への道筋を評価したリスク選好の円売りとともに8円52銭へ上伸し8円47銭で取引を終えました。0.25%の追加利下げが見込まれる1/30の南ア中銀政策委員会のほか、1/28-29のFOMCや1/30のECB理事会に対する反応のほか、今週の本邦10年債利回りが先週末の日銀金融政策決定会合を受けてドル円が円安/円高いずれに振れるか注目されます。こうした中、日足・雲の下限(8円45銭)を下値支持線として雲の上限(8円53銭)を回復し、12/12の8円64銭を目指して一段高となるか注目されます。昨年12/9から12/19にかけて雲の上限が上値抵抗線として意識され伸び悩み反落した経緯があり、雲の上限を明確に上抜けるか注目されます。また、1/30の南ア中銀の追加利下げが行われた場合、南ア経済のサポート要因として捉えるのか、FOMCでは現状維持が見込まれているだけに、対ドルでの反応も合わせて注目されます。

1/20の96円68銭を安値にトランプ大統領が就任初日からの関税発動に否定的な報道を受けて97円77銭へ上昇。一方、1/21には1/24の日銀金融政策決定会合での利上げ観測や2/18の豪中銀政策理事会での利下げ開始観測、さらにトランプ政権の保護主義政策への警戒が上値抑制につながり伸び悩んだものの、1/22にはドル円、ユーロ円の上昇とともに98円33銭へ上伸。その後、1/23には日銀の金融政策発表を前に小幅な動きに留まり、1/24に日銀が0.25%の利上げを決定し、展望リポートが予想以上にタカ派的となったことを受けたドル円の下落を受けて97円89銭へ反落。ただ、トランプ大統領が中国への関税に慎重な姿勢を示したことを受けた対ドルでの上昇や植田日銀総裁の会見が利上げペースに慎重な見解と受け止められたほか、日銀の利上げが金融正常化に向けた一歩とするリスク選好の円売りとともに98円76銭へ反発し98円49銭で取引を終えました。金利先物市場は2/18の豪中銀政策理事会で0.25%の利下げを7割弱織り込む中、1/29に発表される10-12月期及び12月消費者物価指数では、インフレ圧力の緩和が見込まれており、2月もしくは数ヵ月以内に利下げに踏み切る公算が大きいとされます。こうした状況を踏まえ、強い上値抵抗線として意識される100日移動平均線(98円65銭)を明確に上抜け、日足・雲の上限(98円96銭)や1/7の高値(99円17銭)を上抜けるか、あるいは、雲の下限(97円86銭)を下抜け、日足・基準線や転換線(97円48銭/97円41銭)、さらに1/17の安値(96円07銭)を目指すことになるか、日銀金融政策決定会合を終えた今週の本邦10年債利回りの状況のほか、FOMCやECB理事会を受けたドル円やユーロ円の反応と合わせて注目されます。

日米利回り格差と高い相関関係にあるドル円(USD/JPY))も155.00-158.00を中心としたレンジ相場の状況にある。パウエルFRB議長の会見が日米利回り格差の膠着状態を打破すれば、ドル円にも新たな動きが出てくるだろう。

ユーロドルは1/20の1.0267ドルを安値にドル円を軸にしたドル売りにサポートされ1.03ドル台前半を回復したほか、米紙によるトランプ大統領就任初日の関税見送り報道を受けて1.0432ドルへ上昇しました。さらに1/21には1.0435ドルへ上昇したものの、カナダ、メキシコに25%の関税の意向を示し、米長期金利の上昇とともに1.0342へ反落する場面が見られたものの、トランプ大統領のダボス会議での演説をはじめとする複数の発言からインフレ抑制を最重要課題に掲げたことが徐々に明らかになるとドル売りが進行。加えて、1/24発表のドイツやユーロ圏1月サービス業PMIが予想を上回ったのに対し、米サービス業PMIが予想を下回ったこともあり1.0521ドルへ上昇し1.0495ドルで取引を終えました。また、ユーロ円は1/20の160円32銭を安値に、1/22には163円21銭へ反発。また、1/24の日銀金融政策決定会合での利上げを経たドル円の154円85銭への下落にも161円92銭までの反落に留まり、ユーロドルの1.05ドル台へ上昇とともに164円08銭へ上昇し163円67銭で取引を終えました。先週、1/22に公表されたドイツ連銀月報ではで「第1四半期中に、長期的な停滞から抜け出せる可能性は低い」との見解を示したものの、1/24発表の1月製造業/サービス業PMIが予想を上振れただけに、1/27発表の1月IFO景況指数が景気下振れ懸念を払拭するか注目。さらに、1/29-30のECB理事会では0.25%の利下げを織り込んでおり、現状維持が確実視されるFOMCとの違いが意識されるだけにラガルド総裁が更なる利下げ継続の見方を継続するか注目されます。また、トランプ大統領の関税政策が当初懸念された内容とはならず、インフレ高進に配慮する可能性が高まっています。そのため、9月下旬以降から続いた下落基調からの脱却を示す50日移動平均線(1.0435ドル)や日足・雲の下限(1.0475ドル)を下値支持線として12/6の高値(1.0630ドル)を目指す上昇基調を継続するかFOMCの結果と合わせて注目されます。また、ユーロ円は対ドルでの動向とともに日足・雲の上限/転換線/基準線(161円43銭/161円90銭/162円31銭)を下値支持線として200日移動平均線(164円55銭)や12/30の高値(164円90銭)を目指す展開となるか注目されます。

ポンドは対ドル、対円ともに1/20の1.2161ドル/189円90銭を安値に、米紙による「トランプ大統領初日が新たな関税を賦課せず」との報道によるドル売りとともに、1.2344ドル/192円02銭へ上昇。また、1/21発表の英12月雇用統計では失業率の悪化と求人件数の継続的な減少が確認された一方、週間平均賃金は2ヶ月連続で大きく上昇。こうした強弱交錯を受けて2/6の英中銀政策委員会で景気支援を目的に利下げ観測が維持され、悪い金利上昇に歯止めが掛かるとして対ドルで1.22ドル台前半、対円で190円台半ばを安値に底堅さを反発。また、1/22発表の英12月財政赤字が予想以上に拡大したことから売られたものの、トランプ大統領の関税政策に対する懸念が後退したため、就任前に積み上がったドル買いポジションの巻き戻しとともに対ドルで1.23ドル台前半から後半、対円でも192円20銭へ上伸。さらに、1/24にトランプ大統領が中国への追加関税に慎重な見解を示したほか、英1月PMIの改善を好感し、対ドルで1.2502ドル、対円で194円76銭へ上昇し1.2481ドル、194円69銭で取引を終えました。ポンドドルは日足・転換線/基準線(1.2314ドル/1.2383ドル)を下値支持線として50日移動平均線(1.2529ドル)を回復し、1/7の1.2575ドル、12/30の1.2607ドルを目指して一段高となるか、基準線/転換線を下回り1/13の1.2100ドルを目指して再び下落基調に転じるか注目。今週は英主要経済指標の発表がないものの、FOMCやECB理事会、さらに米、ドイツ、ユーロ圏10-12月期GDPなどが発表されるため、これらに対する反応のほか、トランプ大統領の関税政策を巡る新たな発言の有無、加えて英長期金利の動向がカギとなります。また、ポンド円は日足・雲の上限を回復して先週末の取引を終えており、1/27に194円61銭に位置する雲の上限が週後半に向けての上昇とともに200日移動平均線(195円39銭)を回復するか、対ドルでの動向のほか、先週末の日銀金融政策決定会合を終えた今週の本邦10年債利回りの反応と合わせてドル円が円高に向かうか、あるいは金融正常化に前進したことをリスク選好と捉え、円安に反応するか注目されます。

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