1月の満月は年によってかに座またはふたご座に現れることがあります
旧暦9月13日の、少し左側が欠けた月を鑑賞する日が十三夜です。 この十三夜はたいてい10月になり、秋晴れになることが多く、美しい月の輝きを鑑賞するのに一番良い時期となります。ほんの少し欠けている月の風情が、日本人好みの風流心をくすぐるのかもしれません。
フルムーンの前、1月13日には、月はぎょしゃ座に位置します。その後、1月13日から14日の夜には、月は星座ふたご座に移動します。満月の正確な瞬間には、月は火星と明るい星ポルックスの近く、ふたご座にあります。フルムーンの翌日、1月15日には、月はかに座に移動します。
1月の満月は年によってかに座またはふたご座に現れることがあります。2025年にはふたご座で満月を迎えます。
1月: ウルフムーン - 狼が多く鳴く時期にちなんでいます。
旧暦では新月(朔)の日を1日として、29日間もしくは30日間で1ヶ月となります。8日頃には月の右側が輝く「上弦の月」になり、15日頃には満月となり、23日頃には月の左側が輝く「下弦の月」となります。
月の満ち欠けは「朔望」とも言われ、太陽との位置関係で決まります。太陽と同じ方向にある場合を新月(朔)、反対方向にある場合を満月(望)、その間に上弦・下弦(半月)があります。新月~満月を迎える時刻は左の表のとおりです。 下の表中の月齢はその地の標準時正午(12時)の値です。さらに詳しい内容は解説ページを御覧ください。 月に関係するその他のページも併せてご覧ください。
月齢(げつれい)とは、新月からの経過日数を指します。月齢は0から約29.5日までの範囲で変動し、これが1つの月相周期です。新月(月齢0日)から始まり、約14.8日後に満月(月齢約15日)になり、再び新月に戻るまでの期間が1つの月相周期となります。
1月11日から14日までの数日間、月は、[おおいぬ座]のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のリゲル、おうし座のアルデバラン、ふたご座のポルックス、ぎょしゃ座のカペラの6つの星からなる冬のダイヤモンドを通過します。
旧暦8月18日の月は、月の出が満月の時よりもわずかに遅れるので、ためらっているように見える様子を「いさよう」と表しました。
日本時間1月14日06:45(1月13日21:45 GMT)、月はふたご座で最も明るい星ポルックス(1.2等)と出会います。どちらの天体も肉眼で見ることができるので、月の近くにある明るい点を簡単に見つけることができます。
月は地球の唯一の自然衛星で、夜空で最も明るく輝く天体の一つです。直径約3,474キロメートルと地球の約1/4の大きさを持ち、地球から約38万4000キロメートルの距離に位置しています。月には大気がほとんどなく、水も極端に少ないため、生命の存在は考えられていません。表面は玄武岩と高地のアンソライトで覆われ、多くのクレーターが点在しています。
旧暦では、毎月15日の夜は(ほぼ)満月ですが、旧暦8月15日(新暦9月頃)の月を「中秋の名月」と呼びます。「十五夜」とも呼ばれています。江戸時代に、この日のお月見の風習が盛んになったと言われています。ちなみにこの中秋の名月の夜は、完全な満月になるとは限りません。月の軌道が真円ではないことや、旧暦では一年の日数が異なることなどがその理由です。
1月14日、01:44 GMTから05:53 GMTにかけて、月が火星を隠します。このイベントは特別で、火星が2031年までで最高の視認性に近づいている時期に起こります。この掩蔽(えんぺい)は、北アメリカ、南アメリカ、アフリカで観測可能です。
1月13日、ATLAS彗星(C/2024 G3)は太陽と地球に最接近し、-4等級(金星と同じ明るさ)または-7等級(日中でも見える明るさ)に達する可能性があります。同じ夜に満月が訪れますが、満月と彗星は空の中で遠く離れているため、観測には影響しません。本当の挑戦は太陽のまぶしさです。彗星の可能性と観測の課題について詳しく知りたい方は、詳細な記事をご覧ください。
2025年最初の満月である「ウルフムーン」は、1月13日22:27(GMT)に昇ります。この名前は、冬の夜に遠吠えするオオカミにちなんでいます。この満月は特別な天体ショーを提供します。2031年までで最も明るくなる火星が近づく中、地域によっては満月が一時的に赤い惑星を隠すこともあります。また、満月とともに、肉眼で見られる可能性のある彗星C/2024 G3 (ATLAS)も登場します。この彗星は月と反対側の空に現れるため、満月の明るさが観測の妨げになることはありません。年初めの満月とその天体の仲間たちを楽しんでください。さらに詳しいイベントについては、1月の天文ガイドをご覧ください。
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