メキシコペソ/円 見通し「6日に大幅利下げの観測…中銀は通貨動向にも目配りしつつ判断する公算」注目の高金利通貨 2月2日号

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メキシコペソ/円 見通し「6日に大幅利下げの観測…中銀は通貨動向にも目配りしつつ判断する公算」注目の高金利通貨 2月2日号

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メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。

作成日時 :2025年1月31日15時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter)@KandaTakuya

執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也

メキシコペソ/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照

先週のメキシコペソ/円は2週間ぶり安値へ下落

 27日は、中国の新興企業DeepSeek(ディープシーク)が低コストで開発した人工知能(AI)モデルが人気化したことで、既存のAI関連企業の株価が急落。リスク回避の動きが強まる中でペソ/円は7.652円前後から7.434円前後まで約2.8%下落しました。翌28日は早々にディープシーク・ショックが一巡。29日には7.590円前後まで値を戻す場面もありましたが、30日には再びペソ安・円高に振れ、7.431円前後へ反落しました。この日は、メキシコの10-12月期国内総生産(GDP)が前期比-0.6%と予想以上に落ち込んだ上に、米国のトランプ大統領が2月1日にメキシコとカナダに25%の関税を賦課する方針をあらためて表明したことでペソ売りが活発化。翌31日の早朝には2週間ぶりの安値となる7.421円前後まで下値を拡大しました。

今週のメキシコペソ/円の注目ポイントはメキシコ中銀

 2月6日(木)にメキシコ中銀が政策金利を発表します。市場では10.00%から9.50%への利下げ予想が優勢です。1月に中銀が公表した12月会合の議事録には「ディスインフレの進展を踏まえ、一部の会合ではより大幅な金利の下方調整が検討される可能性がある」との指摘がありました。物価鈍化(ディスインフレ)と景気軟化で、通常より大幅な50bp(0.50%ポイント)利下げの可能性が高まったというのが市場の見方です。ただ、トランプ米大統領は、不法移民や違法薬物の流入が止まらないことを理由に、メキシコに対して2月1日に25%の関税を賦課すると表明しています。トランプ関税が発動された上に中銀が大幅利下げに踏み切ればリラ安が加速するおそれがあります。ペソ安が進めばインフレが再び上昇するリスクが高まることから、中銀としては、ペソ相場の動向にも目配りしながら利下げ幅を判断することになりそうです。

 

今週のメキシコペソ/円の見通し

予想レンジ
7.300円~7.575円

基調
下値警戒

今週の注目ポイント
☆2/6 メキシコ中銀、政策金利
・主要国株価、国際商品価格

 

メキシコペソ/円(MXN/JPY) FX為替レート・チャート

 
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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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以下は 2007年からのメキシコペソ円の月足チャートです

来年のメキシコペソ円の想定レンジを6.50~9.00とします。

メキシコペソといえば高金利通貨でおなじみですよね。

メキシコペソは利上げが緩まり、アメリカ経済の停滞によって上値が重くなる予想がされています。

メキシコペソ/円の5年MAかい離率は、一時はプラス40%以上に拡大した。これは、メキシコペソ/円がこれまでほとんど経験したことのない、その意味では「異常」と言えるような「上がり過ぎ」になっていた可能性を示していた。今回のメキシコペソ/円の急落で、一時プラス20%程度まで縮小したが、過去の実績で見ると、これでもまだ「上がり過ぎ」懸念の強い状況が続いている可能性がある(図表3参照)。

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メキシコペソ/円が一時7円割れまで下落する中で、過去1年の平均値である52週MAを大きく割れた。これは、経験的にはメキシコペソ/円の下落は一時的なものではなく、複数年継続的に展開する下落トレンドが展開している可能性が高いことを示すものだ(図表4参照)。

メキシコペソ投資を考えている人は最後まで見てほしいワン!

メキシコペソ/円は、2020年の「コロナ・ショック」後の4円台から、2024年には9円を大きく超えるまで上昇、約4年間で倍以上に上昇した。ところが、最近にかけて一時7円割れ寸前まで急落し、最大下落率は25%にも達した(図表1参照)。米ドル/円も161円台から141円台へ、最大下落率は12%に達したが、それと比べるとメキシコペソ/円の下落の大きさが分かるだろう。

メキシコペソ投資って面白そうだね!

前取引日1月30日のメキシコペソ円は下落。安値7.407を付けてから終値7.430と、3営業日ぶりに反落ののち本日の取引へと移行した。カナダドル円、アルゼンチンペソ円なども下落。。なお現在メキシコペソ円の10万通貨あたりスワップポイントは、一日あたりおよそ280円(買い持ち、直近付与日における参考値)。

WTI原油先物とメキシコペソ/円を一緒に表示させたチャートを見てみましょう。

仮に、メキシコペソ/円が下落トレンドへ転換したなら、経験的にはそれと逆行する一時的な上昇は52週MAを大きく、長くは越えない程度にとどまり、一段の下落に向かう可能性が高いという見通しになる。ではその場合、メキシコペソ/円の下落リスクはどの辺りまで想定する必要があるだろうか。

「メキシコペソは資源国通貨」と覚えておこう!

今週のメキシコペソ/円(MXN/JPY)の為替レートについて、いくつかの予想が出されています。現在の為替レートは、過去のデータや市場の動向を基にした予測により、今後の動きが注目されています。

以下は、2007年からのメキシコペソ円の月足チャートです。

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