FX解説!トランプ関税開始!貿易戦争激化は円高に|ドル円上がりやすい(今夜のFX予想)2025/2/3 #外為ドキッ

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FX解説!トランプ関税開始!貿易戦争激化は円高に|ドル円上がりやすい(今夜のFX予想)2025/2/3 #外為ドキッ

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

トランプ関税発動と市場への影響

2025年2月4日から、トランプ大統領が発動する関税が本格的に始動します。今回の関税は、カナダ、メキシコ、中国に対してそれぞれ異なる税率が適用され、アメリカとこれらの国々の間に新たな貿易摩擦が生じる懸念が高まっています。具体的には、カナダとメキシコには最大25%の関税賦課、中国に対しては10%の追加関税が課せられる見通しです。この動きは、単なる一方的な関税措置ではなく、各国が自国の利益を守るために対抗措置を講じる可能性があることから、貿易戦争へと発展するリスクが指摘されています。

各国の反応とリスク回避の動き

カナダでは、アメリカからの輸入品に対して25%の関税を追加する方針が示され、場合によっては米国で製造された商品の販売停止といった厳しい措置が検討されています。一方、メキシコも同様に、特定の製品に対して報復関税を5%から20%の幅で課す可能性があり、中国は自国の利益を守るためにWTOへの提訴を含む対抗措置を準備しています。また、EUに関しても、今後の追加関税の発動が確実視されており、各国間で貿易戦争の火種が拡大する兆候が見られます。このような中、投資家は安全資産とされる円に資金を逃す動き(いわゆるリスク回避の円買い)に注目しており、ドル円相場にも大きな影響が出ると予想されます。

ドル円相場のテクニカル分析

今回の関税発動のニュースを受け、ドル円相場は一時的に下落局面を迎えましたが、その後、インフレ懸念など他の要因から再びドル高へと反発しています。チャート上では、ドル円は一時的にリスク回避の動きで円買いが働いた結果、下落したものの、テクニカル指標では10日線を突破する勢いを見せ、今後の上昇局面が期待される状況です。現在、156円台の水準が重要なサポートとなっており、これを下回るとさらなる下落が懸念されます。一方で、20日線の突破や、直近の高値である156~157円のレジスタンスゾーンをクリアできれば、元々のレンジ内に戻り、さらに上値が伸びる可能性が示唆されています。

また、ユーロ円やユーロドル、さらにはカナダドル円やメキシコペソ円といった他の主要通貨ペアでも、窓開けの下落が確認されており、特に報復関税の影響が顕著になると見られています。メキシコペソ円については、テクニカル分析でも安値を割り込む局面が懸念され、7円割れの可能性も指摘されています。全体として、貿易戦争が拡大する場合、ドル円は一時的に横ばいになる一方で、クロス円市場では下値への動きが強まる可能性があるため、トレードの際には注意が必要です。

注目イベントと今後の展望

今後の注目イベントとして、きょう24時に発表される米国1月ISM製造業景気指数があります。この指数は、アメリカ経済の現状を示す重要な指標であり、50を上回る結果が出れば、経済の拡大が続いていると評価され、さらなる利下げ観測の転換が起こる可能性があります。市場関係者は、この指標の結果とともに、トランプ関税の発動が実際に貿易戦争へと発展するかどうかに注目しており、その初動がドル円や他のクロス通貨市場にどのような影響を及ぼすのか、引き続き慎重な分析が求められています。

最後に

今回のトランプ関税発動を巡る動向は、各国の対抗措置や市場のリスク回避の動きと相まって、FX市場において大きな波乱をもたらす可能性があります。ドル円のテクニカルな動向だけでなく、関連するクロス通貨の動きにも注視しながら、今後の市場展開を見守ることが求められます。今後の経済指標発表や各国の動向にも十分注意を払いながら、リスク管理を徹底し、賢明なトレード戦略を構築していきましょう。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。

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FX解説トランプ関税開始貿易戦争激化は円高にドル円上がりやすい 今夜のFX予想 2025

アメリカ大統領選挙の投開票は2024年11月5日に行われます。同年9月に実施されるかもしれないFRBの利下げにも要注目です。来る投開票やFRBの9月会合、その後の日本経済の動向に引き続き注視していきましょう。

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ご閲覧頂きましてありがとうございます。 OSE 貴金属 大口建玉占有率 一般は13255円以上で既に購入済み。今週の反発でヤレヤレの売りが入っている状態。 下落道中に一般買いが増えて外資の売りが溜まっていないので時間は掛かる。 電話相談会 12:30~13:30 0120-...

2016年5月に設問内容の一部が改定されたのですが、この改定のタイミングで選択肢に「日本」が追加されました。この月以降、個人投資家の皆様における「アメリカ」と「日本」への今後投資してみたい“温度感”を比較することが可能になりました。

ご閲覧頂きましてありがとうございます。 昨日の米財務長官に著名投資家スコット・ベッセントの指名を受けて関税合戦・貿易戦争のブレーキ役に期待されるという見方もございましたが翌日に中国メキシコカナダへの関税を表明って。。。 電話相談会 0120-965-215 お待ちしております。

ご閲覧頂きましてありがとうございます。 FOMC:0.25%利下げ決定。ドットチャートでは2025年末時点の政策金利見通し(中央値)は3.9%と、2024年9月会合時点の3.4%から引き上げており、年内に4回の利下げを見込んでいた従来の予想から、2回へと半減。2回への予想は...

日本政府は2022年に5ヵ年の防衛費の総額を43兆円程度に増額することを決めたばかり。この増額でも2027年度の防衛費はGDP比1・59%であり、GDP2%超えは相当な負担増になります。また目下の円高や物価高の影響で、43兆円では目指す防衛力の整備ができない状況にもなっており、防衛費は日本にとって喫緊の問題です。

上図のとおり、日本と回答した人の割合(灰色の点線)は、2016年5月以降、45%を挟み、上下5%程度で推移しています。良い意味でも悪い意味でも“安定している”と言えます。

ご閲覧頂きましてありがとうございます。 今日はクリスマスで各国マーケットは休場という事でいつもよりゆっくりお話しできました。植田日銀総裁の講演もございましたのでどちらかと言えば為替についてのお話が多かった印象です。昨年はこの時期から円安がスタートしました。20円って金160...

雇用統計11/01米労働省が1日発表した10月の雇用統計で雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったことを受けFOMCで0.25%ポイントの利下げが決定されるとの観測が金融市場でほぼ完全に織り込まれた。円はこの日151.83まで円高に振れたが土曜日早朝では153円。日本国内銅相場にとっては助かった!中国での銅消費に関係するニュースも銅相場には好かった。中国の自動車メーカーのBYDは1日、世界での乗用車販売台数が10月は前年同月比66%増の50万台となり、過去最高を記録したその他のメーカーも調子がよくて吉利や小鵬も過去最高を更新とでている。BYDで最も需要が高いプラグインハイブリッド車の販売台数は31万台。残りは完全EVモデルである。同社の新しいハイブリッド車の中には、航続距離が2000キロメートルを超える改良型...米雇用統計11/01利下げを織り込んだが米国10年債権利回りは上昇それは日米ともにばら蒔くからかな?

ご閲覧頂きましてありがとうございます。 日経平均株価は時間外取引で300円程戻っております。現状の完全ネックラインを確認して下さい。 電話相談会 12:30~13:30 0120-965-215 「大統領選挙どっちが勝ちますか?」。 分かりません。。。

10年債権利回りはこの24hで日本があがって米国10年債券利回りは下がった為1%ほどの円高$安$安は国内銅相場にはよくない。植田日銀総裁は23-24日に利上げを行う可能性が高いようです。利上げは利払いが増えるので中小零細企業経営にとっては厳しいことになる。予想では日経新聞は市場の1月利上げ予想は7割と書いてある。でも日銀の立場では利上げしなきゃどんどん円安に向っていくリスクが考えられるから。しかたがないかなあ日本の利上げ。前回2024年7/31みたいに相場が荒れてしまったらそれは恐いよねそんなのもあって日経平均も冴えないのでしょうかねえできたら銅相場としては次回の3月に利上げは先延ばしにして欲しいモータースクラップの立場。国が金利を動かすことは相場には危険だ日経平均1年間の長いチャートをみたら7/31後急...円高$安商品相場金属相場くず買取相場を日々更新の大阪トーナイとうない再生資源買取会社屑買う!

もっとも、2016年12月当時に0.50~0.75%だったFF(フェデラルファンド)金利が、現在は1.75~2.25%まで上がり、米国の株価は過去最高値を更新し続けています。米経済の強さを考えるとドルがもっと上昇しても不思議ではありません。

とはいえ、足元の株価上昇は需給的な要因で勢いづいた面があることは否めません。国内株取引のシェア約7割を占める外国人投資家は、2018年に入ってからの買い越し・売り越し額(現物)を集計すると、9月第2週時点で4兆7,000億円近く売り越しとなっていました。

FRBの認識からすると、ドル/円が2017年1月のトランプ大統領就任当時の水準である118円まで戻って中立、それ以上になってようやくドル高。そう考えるとドルの上昇余地はまだまだありそうです。

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