【ドル/円】下値余地を探る動き。
直近の日足は値幅のやや大きい陰線引けとなり、この足が153.50以下で終えており、また、155.50~154.00ゾーンを中心とする揉み合いからも下抜けており、新たな下落リスクが生じています。調整下げに留まるなら150~151円を大きく割り込む可能性が低いと見ますが、トレンドが変化して間もないことから、今日についても反発余地が限られ易く、続落の可能性に注意が必要です。但し、151.10-20以下の突っ込み売りにも注意が必要でしょう。
短期トレンドは154.50超えに実体を戻せば“ニュートラル”な状態に戻しますが、155.30-40の抵抗を上抜けて終えるまでは下値リスクを残します。
買いは様子見です。売りは153.20-30で戻り売り。損切りは浅い場合で153.80,深い場合は154.10で撤退です。
日足の上値抵抗は153.40-50,154.00-10,154.40-50に、下値抵抗は151.90-00,151.40-50,151.10-20,150.50-60にあります。
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ドル円予想 下値余地を探る動き 151円台前半に強い下値抵抗あり
米国の長期金利は低下傾向にあり、これもドル安要因となっている。トランプ次期大統領が財務長官に指名したスコット・ベッセント氏は「3-3-3」政策、すなわちGDP(国内総生産)成長率3%、2028年までに財政赤字をGDPの3%に削減、原油生産量を日量300万バレル増産という政策を提案している。米国のインフレ抑制が期待できるということで米長期金利が低下した。またベッセント氏は、貿易関税政策に対して消極的な姿勢を示している。通貨政策に関しては「ドルの準備通貨としての地位を維持する」考え。
先週の豪ドル/円は動かなかった。週足では「十字線」に近い陰線を形成、値幅も1.5円足らずであった。先々週(10月7日週)に「インサイド」を形成していたこともひとつのサインとみる。
豪ドル/円は小陽線で終え、続落を食い止めていますが、上昇エネルギーの強いものではないことや、上値を急角度で切り下げる流れに入っており、反発余地がまだ限られる可能性が高いと見られます。一方で3/11に付けた96.90を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインの下値抵抗が99.60-70に位置しており、ここまでの下げは調整的な下げの範囲内と見ることが出来ます。突っ込み売りにも注意が必要でしょう。買いは1日様子見か、100.00-10の押し目待ちとします。損切りは99.60で撤退です。売りも1日様子見か101.80-90の戻り待ちとします。(これはアジア市場で付いています)損切りは102.30で撤退です。上値抵抗は101.80-90,102.20-30に、下値抵抗は100.30-40,100.00-10,99.60-70にあります。全て下抜けて終えた場合は下値余地が98円台前半までもう一段拡がり易くなります。
日足の上値抵抗は153.40-50,154.00-10,154.40-50に、下値抵抗は151.90-00,151.40-50,151.10-20,150.50-60にあります。
8月1日から11月28日までのドル/円のレンジは、139.58円から156.75円。 レンジ幅は17.17円。 高値と安値の50%(中間点)は、148.17円。現在のレートは、中間点よりも「円安」。 高値と中間点の50%は152.46円。 現在のレートはこの水準よりも「円高」。
米国の金融政策において、大幅利下げの可能性が低くなってきたことから、先週はモメンタムの低下があったものの、今週は目先切り返しの余地がなおありとみる。ただし、200日移動平均線(200日MA)前後の抵抗に鑑み、強くても151円台に留まると推測する。高値追いは避けたい。
今週ドル/円が円高に動いた背景には、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ観測や日本銀行(日銀)の利上げ期待があった。11月26日に公開されたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録は「緩やかな利下げの継続」を示唆した。これを受けて金利市場では12月のFRB利下げの確率が60%以上に上昇した。一方で、日本銀行による12月の利上げ期待も50%程度あることから、日米金利差縮小が縮小方向に向かうとの予想で円が買われた。
2024年239営業日目は151.01円からスタート。東京時間朝に150.85円まで下落してこの日の安値をつけたが、前日の安値(150.46 円)に届く前に折り返し、夜の初め頃に151.95円まで円安に動いた。24時間のレンジ幅は1.10円。
ドル円、クロス円、反発余地を探る動き。
11月28日(木曜)のドル/円相場の終値は151.52円。前日終値比0.39円の「円安」だった。円安の終値は4営業日ぶり。米国市場がサンクスギビング・デーで休場のため全体的に動意が薄く、海外市場のドル/円は151.50円をはさんだもみ合いが続いた。ユーロ/ドルは小幅に反発した。
米ドル/円は、9月27日の大陰線が「弱気リバーサル」であったため、支配力を持ち、ベアトレンドを推進する存在となった。しかし、10月2日の石破首相による「個人的には、追加利上げをするような環境にあると考えていない」という発言によって大陰線が否定されたことで、今度は一転して切り返しの継続が示唆された。そのため先週の150円前半のトライは自然ななりゆきであった。
ユーロ/ドルは、先週はドイツの政治不透明感を嫌気して下落したが、今週はフランス政府の予算案を巡る議会対立とフランス内閣の崩壊危機が新たなユーロ売り材料として加わった。
ドル買いは様子見か151.00-10まで引きつけて。損切りは150.40で撤退です。ドル売りは153.60-70超えで売って(これはアジア市場で付いています、154.20で一旦撤退です。
ユーロ/ドルは直近の日足が続伸しており、下値をゆっくりと切り上げていますが、上値を切り下げる流れに変わりなく、また直近の陽線が上値トライに失敗して押し戻された形で終えており、上値余地が限られる展開が予想されます。買いは様子見か1.0650-60まで引き付けて。損切りは1.0620で浅めに撤退です。売りは1.0790-00で戻り売り。損切りは1.0860で撤退です。上値抵抗は1.0790-00,1.0810-20,1.0840-50に、下値抵抗は1.0680-90,1.0650-60,1.0610-20にあります。1.0600を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。
ユーロ/円は、前日足から下寄りした位置に実体の小さい陽線が出て続落を食い止めていますが、上昇エネルギーに欠けるものであることや上値を急角度で切り下げる流れにあるため、上値余地が限られやすい状態です。一方で、今年3月に付けた160.29を起点とする短期的なサポートラインの下値抵抗が163.80-90に位置しており、これらを守り切って反発に転ずる可能性を残しています。短期トレンドが変化して日が浅いため、下値リスクがより高い状態ですが、163円台の抵抗を守り切れば反転・上昇に転ずる可能性に繋がります。買いはトレンドの変化を確認するまで様子見か163.40に損切りを置き、163.80-90で軽く試し買い程度に。売りは165.50-60の戻り待ちとします。損切りは166.20で一旦撤退です。165.10-20,166.10-20,167.00±10銭、167.40-50に、下値抵抗は、163.80-90,163.50-60,162.00±10銭、161.00-10にあります。
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