来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「米中関税戦争に注意!悪化を辿れば豪ドルへのマイナス材料」ハロンズ FX 2025/2/8 #外為ドキッ

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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「米中関税戦争に注意!悪化を辿れば豪ドルへのマイナス材料」ハロンズ FX 2025/2/8 #外為ドキッ

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は95.23円前後、ニュージーランド(NZ)ドル/円は86.42円前後で週初を迎えました。週末にトランプ米大統領がカナダとメキシコへの25%の関税と中国への10%の追加関税を課す大統領令に署名したことで、米国発の貿易戦争への懸念からリスク回避の動きとなり、豪ドル/円、NZドル/円はともに前週末終値よりも1円以上下落して取引が開始されました。その後、カナダとメキシコについては関税発動が1カ月延期されたことで過度のリスク回避姿勢が和らぎ買い戻される場面も見られましたが、日銀の追加利上げが早まるとの観測から円が買われたため、豪ドル/円は95円台前半、NZドル/円は86円付近での値動きとなっています(執筆時)。

国内材料少ない 米中関税戦争に警戒

前述の通り、トランプ米大統領はカナダとメキシコへの関税賦課を1カ月遅らせることに合意しました。一方で、中国に対しては予定通り2月4日14時01分から10%の追加関税が発効されました。これに対して中国は米国産品へ最大15%の関税などの報復措置を2月10日から適用すると発表しました。トランプ大統領は今回の中国への関税措置は「口火を切ったに過ぎない」と語っています。また、中国との合意ができない場合には「関税は非常に大幅なものになる」と関税率のさらなる引き上げも示唆しました。中国の報復関税が発動する10日を前に、何かしらの合意が得られるのか。はたまた、第1次トランプ政権時のように中国と米国との関税合戦となるのか。豪州は中国と交易関係が強いだけに、引き続き注目です。

来週は豪州や中国にて主要な経済指標の発表はありません。豪ドル/円は日本円や米ドルの動向を眺めた値動きとなりそうです。米国では12日に米1月消費者物価指数(CPI)、14日に米1月小売売上高が発表されます。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げの時期を予想する上でも米国の景気動向への関心は高いので、結果を受けた米ドルの動きに注意しましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円はじりじりと上値を切り下げる展開となっています。目先の上値目途は、日足一目均衡表の転換線や基準線が意識されそうです。
一方、下値は2月3日安値の94.63円前後となりそうです。この水準を下抜けた場合は、昨年9月11日安値の93.60円前後が次の目途となりそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:93.50-99.00、NZD/JPY:85.00-89.00

2/10週のイベント:

02/11 (火) 08:30 豪 2月ウエストパック消費者信頼感指数
02/11 (火) 09:30 豪 1月NAB企業景況感指数

一言コメント:

トランプ政権が発足して約3週間が経ちました。新政権発足後は、独自の色を出したいことから矢継ぎ早にいろいろと政策が出てくるのは理解していますが、ドル/円をはじめかなり振り回されている印象です。今は我慢のしどころでしょうか。

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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。

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来週の為替予想 豪ドル 円

予想を下回る米経済指標が相次げば、155円台への下落を想定しておきたい。フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準155.85レベルは21日線をトライするサインとなろう。21日線の下方ブレイクは、155.00トライのサインと捉えたい。

2027年8月の豪ドル円見通し。当月始値 99.77、最低 95.70、当月最高 99.77。平均 98.10。月末 97.16。変更 -2.6%。

金利差は、為替相場の変動率(ボラティリティ)に大きく影響することから、大幅な金利差のある米ドル/円やクロス円が歴史的大相場を展開したのに対し、豪ドル/米ドルのような対米ドルでの取引「ドルストレート」は小動きの状況が続いたということでしょう。このような金利差に著変なければ、2025年の豪ドル/米ドルも小動きが続く可能性が高いのではないでしょうか。

2月10日(月曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 94.91、 最高 96.33、最低 93.49。 2月11日(火曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 94.17、 最高 95.58、最低 92.76。 2月12日(水曜日)の豪ドル円見通し: 為替レート 93.55、 最高 94.95、最低 92.15。 2月13日(木曜日)の豪ドル円予想: 為替レート 93.71、 最高 95.12、最低 92.30。

こうした中で豪ドル/円は52週MAを大きく割り込みました。その後の反発で一時52週MAを回復したものの、最近にかけて再び52週MAを大きく割れるところとなりました(図表6参照)。

2028年4月の豪ドル円見通し。当月始値 107.27、最低 102.82、当月最高 107.27。平均 105.44。月末 104.39。変更 -2.7%。

最新の豪ドル円為替レート 94.9789円。日の範囲の 94.4181 - 96.0278円。前日 95.1585円。前日比 -0.19%。

ドル円が158円台へ上昇する場合は3つ目のレジスタンスラインであるフィボナッチ・エクステンション100%の水準158.20レベルの攻防となろう。このテクニカルラインをも完全に突破すれば、159円を視野に上昇幅の拡大を予想する。また、158円前後がサポートラインへ転換する場合も、159円をトライするサインと捉えたい。

1/23にトランプ米大統領が対中関税に慎重な示したことによる豪ドルの地合い改善は限定的となり、1/27早朝の96円56銭を高値に、対ドルでの下落やドル円の下落。さらに日豪金利差縮小への思惑やナスダックの大幅安を嫌気したリスク回避とともに96円77銭へ下落。また、1/29発表の豪10-12月期CPIの発表を控え小幅な動きを続け、CPIが予想比下振れたことで2/18の政策理事会で利下げ開始観測が高まり96円49銭へ下落。こうした下落基調は1/30も続き、FOMCを終えたドル円主導のポジション調整圧力や、中国のディープシークの影響がNY株式市場のエヌビディアの急落を中心にナスダックの大幅安につながったことで95円70銭へ下落。さらに、1/31にはトランプ大統領が2/1 からカナダ、メキシコ、さらに中国への関税賦課を表明したことから95円61銭へ下落。ただ、ドル円が155円台前半へ反発したことにサポートされ96円93銭へ反発し96円41銭で取引を終えました。金利先物市場は2/18の豪中銀政策理事会で0.25%の利下げを9割超織り込む中、2/3発表の豪12月及び10‐12月期小売売上高や12月建築許可件数を受けて、利下げを完全に織り込むことになるか注目されます。また、トランプ大統領がカナダ、メキシコへの25%関税のほか、中国に10%の追加関税を4日から実行する大統領令に署名。中国商務省は反発しており、具体的な報復措置を表明するか、その行方を上海株の反応が注目されます。こうした中、1/31の95円61銭を下回り、昨年12/6の95円52銭を下抜ければ9/11の93円60銭を目指して一段安となる可能性もあるため、下振れに注意が必要です。

2027年1月の豪ドル円予想。当月始値 100.67、最低 100.62、当月最高 103.68。平均 101.78。月末 102.15。変更 1.5%。

2028年8月の豪ドル円見通し。当月始値 107.42、最低 105.80、当月最高 109.02。平均 107.41。月末 107.41。変更 0.0%。

2029年3月の豪ドル円予想。当月始値 105.50、最低 105.50、当月最高 110.17。平均 107.43。月末 108.54。変更 2.9%。

2028年9月の豪ドル円予想。当月始値 107.41、最低 105.72、当月最高 108.94。平均 107.35。月末 107.33。変更 -0.1%。

豪ドル/円の5年MAかい離率は、2024年7月に110円まで上昇した局面で25%程度まで拡大しました。これは、2007年に記録した過去最高にほぼ肩を並べるものでした(図表7参照)。その意味では、5年MAとの関係で見た場合、2024年の豪ドル/円はほとんど過去最高の「上がり過ぎ」という動きだったのでしょう。

ドル 円 予想 2025、2026、2027-2029。

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