外為どっとコムが提供するCFDサービス「CFDネクスト」の各銘柄(WTI原油、金スポット、銀スポット、天然ガス)と米ドルの「相性」(相関性)をランキング形式でまとめました。銘柄ごとの変動要因についても簡素にまとめています。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
「米ドルとの相性抜群ランキング」(過去1週間の対米ドルでの相関係数)
順位 | CFD銘柄 | 相関係数 |
---|---|---|
1 | 金スポット | -0.85 |
2 | 銀スポット | -0.82 |
3 | 天然ガス | -0.17 |
4 | WTI原油 | 0.58 |
集計期間中(1/31~2/6)に米ドルと負の相関が強かったのは金スポットと銀スポットだった。米国の関税政策に対する先行き不透明感などが引き続き金の買い材料となった。
米ドルの他通貨に対する相対的な強弱を示すドルインデックスは期間中に0.63%下落した。
※米ドル建てで取引される資源は一般的に米ドルの動向と負の相関(逆相関)が強いと言われている
※数値が-1.0に近いほど米ドルの動きが直近の価格動向に影響を与えていたと考えられる
※資源価格は需給など様々な材料の影響で変動するため、必ずしも米ドルと負の相関関係が続くわけではない
WTI原油の変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:WTI原油価格は、米国内の在庫増などを要因に下落
原油相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中のWTI原油は4.03%下落した
NEW!・米エネルギー省の週報で米国内の原油在庫は予想以上に増加、ガソリン在庫は予想に反して積み増されていた
NEW!・石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成されるOPECプラスは、4月以降も現行の段階的な減産幅の縮小を堅持することを決定。原油価格の引き下げを要請するトランプ米大統領の意向を無視する形となった
・トランプ米大統領が国家エネルギー非常事態を宣言。「掘って、掘って、掘りまくれ」と発言した
・米国などによる追加制裁でロシアの原油供給量が減少する見通しとなっている
・イスラエルと武装派組織ハマスはパレスチナ自治区のガザでの1月19日から6週間の停戦に合意した
天然ガスの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:天然ガス価格は、気温低下予想で上昇
天然ガス相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の天然ガスは5.56%上昇した
NEW!・米エネルギー情報局(EIA)の週報では、米国内の天然ガス貯蔵量は174Bcfの減少。市場予想は170.18Bcfの減少だった。総貯蔵量は過去5年平均を約4.7%下回っている(1/31時点)
※Bcf=10億立方フィート
NEW!・米国内2月中旬の気温は寒くなるとの見通し
金(ゴールド)スポットの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:金(ゴールド)スポット価格は、史上最高値を更新
金(ゴールド)スポット相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の金スポット価格は2.22%上昇した
NEW!・トランプ大統領の政策への不透明感からリスクヘッジ目的で金(ゴールド)が引き続き買われた
NEW!・金価格は2025年2月5日に一時1トロイオンス=2880.50ドルまで上昇し史上最高値を更新した
・各国中銀による断続的な金の購入が金価格の支えとなっている
銀スポットの変動要因と過去3カ月の値動き
ポイント:銀スポット価格は、金価格につれて約3カ月半ぶりの水準へ上昇
銀スポット相場の変動要因は以下の通り
NEW!・期間中の銀スポット価格は1.96%上昇した
・金同様に装飾需要がある
・幅広い産業需要があり、需要の5割以上が工業用需要。そのため経済が上向くと銀の需要が増える
・太陽光パネルなど幅広く使われているため、ここ数年は供給不足気味
・価格が低い分変動率が大きくなってしまう
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『CFDネクスト』においてスプレッド実績は日本N225では42%縮小し2.9(提示率は最も高く99.95%)、WTI原油では13%縮小し0.026(提示率は99.88%)となりました🌟
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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トランプ関税への警戒感続く 安全資産の金 ゴールド
金融市場ではメキシコとカナダの通貨が対米ドルで急落、アジアの株式市場でも貿易戦争の標的になりやすい自動車や半導体関連銘柄の下落が目立った。もっともトランプ氏の次期大統領就任を控えて、世界の企業は先回りで貿易戦争に備えている。関税引き上げ前に在庫を積み増す動きを強めており、アジア発米国向けの海上輸送量は2024年が過去最高になりそうだとの観測が出ている。第一次トランプ政権下では米中関税合戦によって2019年の世界経済が減速したが、その二の舞にならないように早め早めの動きが出ている。
「米国の利下げ&日本の利上げが今後進めば、日米金利差は縮小してドル売り&円買いで円高になる」とのコンセンサス通りの展開で7月3日の161.94円から9月16日には139.57円と22円もの円高が進んだ。ところが、それが再び巻き戻されて11月15日には156.74円と2カ月前から15円もの円安となった。「米国利下げ&日本利上げ」のシナリオ自体は崩れていないのに、なぜここまで再び円安となったのか? 過去のコラムで解説したが、為替市場の方向性を決めるのは単一の理由ではないということだ。メインシナリオが実現すれば円高であっても、サブシナリオが働いて円安になるという事例である。そのサブシナリオとは「景気減速が起こらないほど米国経済は強い」=「ドルを買う」という動きが起こった事、そしてトランプ氏が大統領選で勝利するという「トランプトレード」でドル高と米金利上昇が起こった。
8日の金相場は続伸。NY先物市場2月限は前営業日比7ドル高の2,672.4ドル。取引レンジは2,658.4ドル〜2,687.0ドル。トランプ次期米大統領による関税強化への懸念より金は安全資産として買われた。市場予想を下回る全米雇用報告も金価格を下支えした。 8日のプラチナ相場は続伸。NY先物市場4月限は前営業日比7ドル高の983.70ドルで取引を終了した。 8日の銀相場は小幅続伸。NY先物市場3月限は前営業日比0.004ドル高の30.69ドル。米雇用指標が強弱混じる内容となり略横ばいで引けた。
3日の金相場は大幅反発。NY先物市場4月限は前営業日比22.1ドル高の2,857.1ドル。取引レンジは2,802.2ドル〜2,872.0ドル。トランプ米大統領によるカナダ、メキシコ、中国への関税措置発動への言及から安全資産としての金買いが進んだ。 3日のプラチナ相場は大幅反落。NY先物市場4月限は前営業日比41.2ドル安の1,002.50ドルで取引を終了した。 3日の銀相場は大幅反発。NY先物市場3月限は前営業日比0.261ドル高の32.526ドル。相関性の高い金相場がトランプ米大統領による関税措置に対する懸念から買われ、銀も連れ高となった。
日銀が利上げを行うのは金融正常化の一環であるが、もちろん金利上昇は株式市場にとっては逆風となる。すでに日本の長期金利は11月22日に一時1.100%と4カ月ぶりの高水準にまで上昇しており、日銀の利上げを先取りする動きが出ている。国内金利上昇圧力とトランプ政策への懸念が日本の株式市場の上値を押さえている。毎年12月は企業の中間期配当の支払いを受けた再投資や、再投資を睨んだ買いが活発に入ることで年末ラリーに一役買う形になる。今年の11月20日から12月23日に支払われる配当金総額は8.1兆円と巨額であり、年末ラリーを期待したいところであるが、すんなりとはいかない可能性が高そうだ。
28日の金相場は大幅反発。NY先物市場2月限は前営業日比29.1ドル高の2,767.5ドル。取引レンジは2,737.4ドル〜2,774.0ドル。トランプ米政権による関税引き上げへの警戒が根強いことや米耐久財受注が予想外に減少したこと等を受けて買い優勢となった。 28日のプラチナ相場は小幅続落。NY先物市場4月限は前営業日比0.7ドル安の959.40ドルで取引を終了した。 28日の銀相場は大幅反発。NY先物市場3月限は前営業日比0.468ドル高の30.882ドル。堅調な金相場や米株式市場が落ち着きを取り戻したことが価格を下支えした。
労働市場の動向は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペースに大きな影響を与えるからだ。雇用統計で労働市場の底堅さがあらためて確認される場合は、今年前半の利下げ期待がさらに後退する要因になり得る。利下げ期待の後退は米金利の上昇要因になり得る。金価格は下でまとめたサポートラインの攻防に注目したい。
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21日の金相場は大幅反発。NY先物市場2月限は前営業日比10.5ドル高の2,759.2ドル。取引レンジは2,715.6ドル〜2,762.0ドル。トランプ米大統領が公約に掲げていた関税の発動が見送られ、米国のインフレに対する過度な警戒感が和らいだことで米長期金利が低下。ドル安に振れ金は買い優勢だった。 21日のプラチナ相場は続伸。NY先物市場4月限は前営業日比5.3ドル高の970.80ドルで取引を終了した。 21日の銀相場は大幅反発。NY先物市場3月限は前営業日比0.355ドル高の31.496ドル。米金利の低下や米株式市場の大幅な続伸を受けて銀は買い優勢となった。
トランプ米大統領が就任初日のいわゆる「Day1」にでも、世界一律関税や中国などへの追加関税の即時発動などをするのではないかと市場は警戒していたが、具体策を打ち出すことはなかった。気候変動対策の国際的枠組み「パリ協定」と世界保健機関「WHO」からの離脱の決定など、まずは前政権の政策の否定からスタートした。
26日の金相場は大幅続伸。NY先物市場2月限は前営業日比18.4ドル高の2,653.9ドル。取引レンジは2,634.1ドル〜2,655.7ドル。ロシアがウクライナのエネルギー施設を狙い大規模な空爆を実施し、それに対して米大統領が米国防省へウクライナへの軍事支援拡大を指示したとの発表を受けて、地政学リスクへの高まりより安全資産として金は買われた。 26日のプラチナ相場は反落。NY先物市場1月限は前営業日比6.3ドル安の954.20ドルで取引を終了した。 26日の銀相場は大幅続伸。NY先物市場3月限は前営業日比0.106ドル高の30.389ドル。ウクライナ情勢を巡る地政学リスクの高まりを背景に金が買われ、銀も連れ高となった。
一方、中国からのすべての輸入品に対しては、アメリカ東部時間4日午前0時1分(日本時間同日午後2時1分)に10%の追加関税を発動した。中国は即座に報復措置を発表したが対象は140億ドル相当と、トランプ米政権が標的にしている中国製品の規模と比べて控えめだった。米中対立の激化を避ける狙いがあると見られる。
7日の金相場は大幅反発。NY先物市場4月限は前営業日比10.9ドル高の2,887.6ドル。取引レンジは2,876.1ドル〜2,910.6ドル。米労働省が発表した1月米雇用統計の非農業部門就業者数は前月比14万3000人と市場予想の17万人増を下回ったことを受けて金は買い優勢となった。その後は、米トランプ大統領の相互関税発言を受けドル高に振れ、ドル建てで取引される金は割高感が生じ上げ一服となった。 7日のプラチナ相場は続落。NY先物市場4月限は前営業日比1.5ドル安の1,020.80ドルで取引を終了した。 7日の銀相場は大幅続落。NY先物市場3月限は前営業日比0.183ドル安の32.443ドル。1月の米雇用統計を受けて金と同様に銀は買われるも、米大統領の相互関税発言を受けてドル高に振れると売り優勢となった。
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その中で今週は1月28~29日の日程でFOMC(米連邦公開市場委員会)が開催される。堅調な需要と根強いインフレを背景に、当局は政策金利を据え置くと広く予想されている。会合後の記者会見でのパウエル議長の発言に注目したい。1月17日にウォラーFRB理事が「インフレと労働市場の動向次第では0.25%の利下げが今年最大3~4回あり得る」と述べた経緯もあり、トランプ大統領による利下げ要求発言との関連からも要注目と言える。
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