ドル円、152円台を回復…新たなトランプ関税を受けドル高強まる
欧米時間のドル/円予想レンジ:151.000-152.900円
東京市場のドル/円は、一時152円台を回復。トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムへの関税を表明したことなどからドル買いが強まると一時152.22円前後と1円程度上昇しました。その後はやや伸び悩んでおり、152.00円を挟んでもみ合っています。欧州市場に入ると米長期金利が上昇して再びドル買いが強まると一時152.54円前後まで上値を切り上げました。
トランプ大統領は、米国に輸入されるすべての鉄鋼・アルミニウムへの25%関税を本日発表すると明らかにしました。また、11日か12日に相互関税を発表してほぼ即時発行させるとも述べています。こうした中で米インフレへの懸念からドルが買われやすい地合いは続くと見られます。一方で、米中貿易摩擦への懸念などから欧米株価が軟調推移になるようだと円買いにも振れやすくなりそうです。そのため、ドル/円は152円台後半では上値が重くなる一方、151.00円付近では底堅く推移する見通しです。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、150.90円台から切り返して152円を回復しましたが200日線を上抜けるまでは下値リスクが高いと見れます。ただ、上抜けた場合は154円台への持ち直しも考えられそうです。
ドル円 日足チャート
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe)
2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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