金(ゴールド)は上昇再開。トランプ氏「相互関税計画」は新たなリスクの火種に(XAU/USD 市況と分析)2025/2/10

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金(ゴールド)は上昇再開。トランプ氏「相互関税計画」は新たなリスクの火種に(XAU/USD 市況と分析)2025/2/10
 

金(ゴールド)CFD(外為どっとコムの取引口座「CFDネクスト」の銘柄名:金スポット)について、昨日の振り返りと現在のポイントについて短時間で確認できるようまとめました。

※最新の金(ゴールド)レポートはコチラ

金(ゴールド)市場の値動き まとめ

2月7日の金相場は米大統領による通商政策への不安から金価格が上昇基調となりました。特に、複数国への関税措置(相互関税)検討が表明されたことで、安全資産としての需要が高まり、金先物市場の4月限は2887.60ドルで取引を終え、前日から10.90ドル上昇しました。

市場専門家からは、中国の金融機関による継続的な買い入れが金相場を下支えするとの見方が示されています。特に、中国の生命保険会社による金の資産組み入れ検討も、今後の相場にプラスの影響を与える可能性があると指摘されています。

米国の1月雇用統計において、新規雇用の増加ペースは緩やかになりましたが、失業率は4.0%まで改善しました。この結果を受け、米FRBによる金利引き下げは6月まで見送られるとの見方が広がっています。利息を生まない金への投資にとってはマイナス要因となりましたが、地政学的リスクを懸念する投資家からの需要は依然として強い状況が続いています。

最新の金(ゴールド)CFD チャート

30分足チャート

金スポット 30分足チャート

日足チャート

金スポット 日足チャート

「CFDネクスト」での金(ゴールド)スポット価格について、テクニカル分析では単純移動平均線(10日)が上向きになる中、価格は移動平均線の上に位置している。また、相場の過熱感をはかるRSIは、「買われすぎ」とされる70を超えて推移している。
 ※リアルタイムの価格はこちらから確認できます。

 金スポット 株価指数・商品CFDチャート│はじめてのFXなら外為どっとコム

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金(ゴールド)の上昇・下落変動要因

上昇要因

インフレの期待:物価上昇の予測が強まると、金を価値保存手段として買う動きが強まる。
経済的不安定性:経済危機や金融市場の不安定時には、安全資産としての金への需要が高まる。
実質金利の低下:金利がインフレ率を下回ると、金への投資が魅力的になる。
通貨価値の低下:特に米ドルが弱まると、金価格は上昇する傾向がある。
地政学的緊張:紛争や政治的不安が高まると、リスク回避のため金への投資が増える。
中央銀行による購入:中央銀行が金を買い増すと、供給が減り価格が上昇する。

下落要因

インフレ率の安定または減少:物価上昇の懸念が和らぐと、金への投資需要が減少する。
経済的安定:経済が安定し、リスク資産への投資が増えると、金への需要が減る。
実質金利の上昇:金利がインフレ率を上回ると、金に対する魅力が減少する。
通貨価値の強化:特に米ドルが強まると、金価格は下落する傾向がある。
地政学的緊張の緩和:地政学的リスクが減少すると、金へのリスク回避需要が落ちる。
中央銀行による売却:中央銀行が金を市場に売り出すと、供給が増え価格が下がる。

 
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今回の価格上昇の直接的な要因は 米欧における金融不安の高まりです

将来を見越して長期保有を前提とするのであれば、生活の中の余剰資金を元手に、無理のない範囲で購入を進めていくのがオススメです。

金相場の上昇が加速し、米国市場で金先物の中心限月は1トロイオンス2800ドル台の史上最高値を記録した。米国が9月に4年半ぶりとなる利下げに動き、ヘッジファンドなどが買いに転じた変化が大きい。米先物市場の買い越しは急増し、マネー主導の上昇が鮮明になっている。

金(ゴールド)の上昇の勢いが強まっている。国際指標となるニューヨーク先物(中心限月)は26日、初めて1トロイオンス2700ドル台にのせた。今年の上昇幅は600ドルを上回り年間上昇幅としては過去最大になった。米利下げや制裁回避狙いのドル離れ、自国経済への不安など多くの理由から金が買われ、株式に比べても値上がりが大きい。新たに米国の財政不安が買い材料に加わったことも上昇に弾みをつけた。

金は「世界経済を映す鏡」とも言われますが、その意味では国内外ともに厄介な状況へ突入しつつあることを、私たちは覚悟すべきなのかもしれません。

また金を現金に換えることは容易ですが、相場の状況によっては損をしてしまう可能性もありますので注意が必要です。

今回の価格上昇の直接的な要因は、米欧における金融不安の高まりです。今年3月に米国では地方銀行が相次いで破綻し、スイスではクレディ・スイス・グループが経営危機に陥って同国のUBSに救済買収される結果となりました。投資家心理の悪化から、市場ではリスク回避の動きが急拡大。「安全資産」である金への資金シフトが進んで、3月下旬に国際金価格は節目の1トロイオンス2000ドルを突破したのです。

とはいえ短期的な予測は難しく、ウクライナ情勢の終息やイスラエル情勢の紛争の激化、台湾有事など不確定な要素は少なくありません。そのため、金価格は常にチェックし金の相場が今どうなっているのか確認することが重要です。

米商品先物取引委員会(CFTC)は毎週、国内デリバティブ(金融派生商品)取引所の先物やオプション市場の売買統計を需要家による商業部門とヘッジ...

世界の中央銀行(中銀)による金購入の影響も見逃せません。国際調査機関のWGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)によると、22年の中銀による金の純購入量(購入から売却を差し引いた値)は1135トンと、統計をさかのぼれる1950年代以降で最高を記録しました。

とはいえ、「将来のために!」と張り切って金を購入し過ぎてしまいますと、ほかの資金に余裕がなくなってしまう可能性もあります。

ロシアや中国を中心とした「脱ドル化」の動きが金購入の背景にあり、それに追随する国家も増えている現状は、世界の多極化という構造的な変化を表すものと言えるでしょう。今後も国際金価格の上昇基調は長期にわたって続く可能性がありそうです。

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金は株式や社債、国債などとは異なり、企業や国の信用リスクとは無縁です。そこに産出量が限られる希少性の高さも加わって、投資家の間では「金=有事の際に頼れる安全資産」というイメージが定着しています。

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