備蓄米放出へ 古いコメはどんな味
新米を計量カップできちんとすり切りいっぱい量ったなら、さっそく研ぎから進めていきましょう。頭に入れておきたいのは、古いお米に比べて新米は組織全体が柔らかいということ。力任せに研ぐのは禁物です。お米に傷がついてしまうと栄養成分やうまみが流出してしまいますので、特に収穫して間もないお米ならば「洗う」という感覚が丁度いいかもしれません。研ぎ汁がうっすら白く濁る程度でストップしましょう。
米価高騰が続く中での方針転換に、「政府は昨年夏の段階で、備蓄米の販売ルールを緩和する措置を講じるべきではなかったか」(野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミスト)との批判も多い。
主食用米の円滑な流通に支障が生じて農相が必要と認める場合、1年以内に政府が同等・同量の国産米を買い戻すことを条件に、備蓄米を全国農業協同組合連合会(JA全農)などの集荷業者に売り渡す。放出の具体的な時期や条件は未定だとしている。
米高騰 “消えた21万トン”の背景に業者の買い占めか 「備蓄米」放出で騒動収束に期待 「3〜4割安いところまで一気に下げていく」
備蓄米の放出がコメの価格に与える影響について、専門家は短期的には価格が下がる可能性があるものの、中長期的には今後のコメの需給に左右されるという見方を示しています。農業政策に詳しい三菱総合研究所の稲垣公雄 研究理事は備蓄米の放出によるコメの価格への影響について「アナウンス効果もあって放出される備蓄米の数量が確定した時点で一定程度は下がる可能性はあるとみている」と述べました。そのうえで放出された備蓄米は1年以内に買い戻すとされていることに触れて「中長期的にみると、コメの価格は需要と供給のバランスで決まってくる。ことし・令和7年産のコメがちょっと少なめとなった途端、いまの価格が維持される、あるいはもっと高くなる可能性もある」と述べ、中長期的には今後のコメの需給に左右されるという見方を示しました。このほかJAなど主な集荷業者が去年産のコメを十分に確保できていないことについては「小さい業者を通じて小売に行っているものも含めて農家から直接、消費者に販売されているものが増えている可能性が高い。コメがどこかに消えたわけではなく、売り先が決まっているものとして大規模農家の倉庫にあるという考え方が自然なのではないか」と述べました。
◆ 備蓄米制度 =不作などに備えて、政府が一定量のコメを保管する制度。10年に1度の凶作や、2年連続の不作に対応できるように備蓄水準を100万トン程度としている。政府が毎年約20万トンずつ買い入れて5年間保管し、その後に飼料用などとして売却する。歴史的な凶作となった「平成の米騒動」(1993~94年)がきっかけで作られた。
備蓄米とは、コメの不作などに備え、毎年政府が20万t程度のコメを買い入れ、5年分とっておき100万t程度ストックしておく仕組みです。不作などでない限り、5年持ち越したあとは放出せず飼料用などとして販売していますが、1月31日、政府は方針転換を発表しました。
備蓄米とは?
コメの価格高騰が続く中、東京・世田谷区にあるコメの販売店では、先月からは仕入れ価格が去年の同じ時期と比べて2倍以上の水準で推移しているということです。さらに、卸売業者からはコメの確保そのものが難しくなってきていると伝えられているといいます。政府は先週、コメの流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示していて、この販売店は十分な量を出してほしいとしています。
一向に下がらないコメの値段。政府は備蓄米の放出を決定しましたが、狙い通りに進むのでしょうか?農家や消費者にとって本当に良い政策とは何か。コメ政策に詳しい宇都宮大学の小川真如助教に取材した内容を含めてまとめました。
農林水産省は31日、放出するのを凶作時などに限定していた備蓄米制度の運用方針を見直し、円滑な流通に支障が出た場合でも放出できるようにした。現在、米価が高騰しているのは一部の卸売業者などが過剰な在庫を抱えているのが一因とみられ、備蓄米を柔軟に放出して米の流通量や価格を安定させる狙いがある。
そこで、古いお米ならではの「臭い」「乾燥」「食感」を改善しつつ古米の特性を生かしておいしく食べる お米農家直伝の裏技をお伝えします!
「古いお米は、新米に比べると食味は落ちているかもしれないけれど加工にはすごく向いている素材なんだよ」と、夫。
放出を前に備蓄米を保管している埼玉県の倉庫では去年収穫されたコメを運び込む作業が行われていました。農林水産省によりますと、政府の備蓄米は去年6月の時点で91万トンが全国300余りの倉庫で保管されています。このうち埼玉県内にある倉庫ではおよそ1.3ヘクタールのスペースに備蓄米として、新潟県や長野県で生産された「コシヒカリ」や「こしいぶき」などおよそ3万トンを保管しています。
政府は昨年夏にコメが品薄となって価格が高騰した際も、備蓄米を放出しなかった。江藤農相は1月24日の閣議後記者会見で「正直なところ、新米が出れば市場が落ち着くという見通しを持っていた」と語った。
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