[全般]リスクオンの円安止まらず

昨日発表されたCPIは予想を上回るものとなったが、週初から始まった円安が更に加速している。
昨日の東京市場では前日の円売りの流れを継いでドル円クロス円ともに買いが先行。日本や中国株式市場が上昇して始まるとドル円は153円73銭まで上昇。リスクオンの円安が進んだ。欧州市場でもドイツダックスや英FT株式市場が最高値を更新。ただ、この日は米CPI発表を控え慎重な動きが続いた。
注目の米1月CPIは3.0％（予想2.9％）、コア3.3％（予想3.1％）とそれぞれ予想を上回るとドル全面高。パウエル議長の発言を裏つけるものとなりドル円は154円80銭まで上昇。米長期金利が上昇しNY株式市場は三指数ともにマイナスとなったがリスクオンの動きは継続。
トランプ大統領とプーチン大統領がウクライナ戦争終結協議を開始するとの報道を受け地政学リスクが後退したことも円売りを促した。
結局CPIが上昇しFRBの利下げ観測が後退したもののクロス円の買いによりドルの上値は抑えられ、円の独歩安となった。
パウエル議長はCPIの結果を受け「当面引き締め政策を維持」と発言するなど利下げ観測は更に遠のいた。ただ、クロス円の上昇によりドルの上値は抑えられる。
昨日で前週に過度なトランプ関税を意識したクロス円の下落幅の解消もそろそろ終盤に近付いている。

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