【見通し】NY株見通し-利下げ見通しを巡り、FOMC議事要旨に注目

今晩はFOMC議事要旨に注目。昨日は主要3指数がそろって上昇し、S&P500が約4週間ぶりに取引時間中と終値の史上最高値を更新した。ダウ平均も終値ベースで最高値まで1.02%に迫り、ナスダック総合は最高値まで0.66%の水準で終了した。引け後の動きではトランプ米大統領が自動車の輸入関税が25%くらいになるだろうと述べ、4月にも公表される予定となった。
今晩の取引ではトランプ関税による貿易摩擦問題が懸念される中、利下げ見通しを巡り取引時間午後に公表される1月28-29日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まる。市場では利下げ見通しが後退し、CMEのフェドウォッチ・ツールの6月FOMCでの利下げ確率が45%に低下し、年内2回(0.50%)の利下げ確率も50%未満に低下した。ただ、先週の米1月生産者物価指数(PPI)の内容を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が重視する2月28日発表の1月個人消費支出(PCE)価格指数の低下期待も高まった。政策金利が据え置かれた1月FOMC議事要旨から今後の利下げ見通しのヒントを探る展開となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントはFOMC議事要旨のほか、1月住宅着工件数、1月建設許可件数、 MBA住宅ローン申請指数、米20年債入札など。決算発表は寄り前にアナログ・デバイセズ、ガーミン、引け後にクラウン・キャッスルなどが発表予定。(執筆:2月19日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
[紹介元] 外為どっとコム マネ育チャンネル 【見通し】NY株見通し-利下げ見通しを巡り、FOMC議事要旨に注目
裁量支出に関して慎重な見通しを示したターゲットは急落した
S&P500種は最高値から下落した。トール・ブラザーズが住宅建設株の下げを主導。裁量支出に関して慎重な見通しを示したターゲットは急落した。
消費関連銘柄の一角に買いが入り、投資家心理を支えている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、小売りのターゲットとディスカウント衣料品のTJXが大幅高となっている。いずれも朝発表の2024年5〜7月期決算で業績が市場予想以上だったほか、一部見通しを従来予想から引き上げ、買いが集まっている。ダウ平均の構成銘柄ではホーム・デポやナイキなどに買いが波及している面がある。
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