ドル円午前の為替予想、152円付近で日銀利上げとFRB利下げ見送りの観測が交錯 2025/2/19

ドル円午前の為替予想、152円付近で日銀利上げとFRB利下げ見送りの観測が交錯 2025/2/19

午前の為替予想は… 152円付近で日銀利上げとFRB利下げ見送りの観測が交錯

作成日時 :2025年2月19日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

ドル円予想レンジ

150.900-152.900円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は米長期金利の上昇を背景に152円台を回復した。本邦10年債利回りは1.43%前後まで上昇して15年ぶりの高水準を付けたが、米10年債利回りが4.55%前後へと上昇する中、日米長期金利差はむしろ拡大。一時152.22円前後までドル高・円安に振れた。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事とサンフランシスコ連銀のデーリー総裁が利下げに慎重な考えをあらためて表明したほか、トランプ米大統領は自動車や医薬品に25%前後の関税を賦課する方針を示した。これらに加え、今週行われる米長期債入札への需要を巡る懸念も相まって米債利回りが上昇。
本日はNY市場で160億ドル規模の米20年債入札が予定されている。一方、東京市場では高田日銀審議委員の講演に対する注目度が高い。高田委員はタカ派と目されており、本日も追加利上げに前向きな発言を行うとの観測が強い。こうした中、本邦長期金利も上昇地合いが続きそうだ。ドル/円は日米双方の長期金利を睨んだ値動きとなりそうで、方向感が出にくい相場展開が予想される。下値のメドは151.00円および7日安値150.92円前後、上値のメドは200日移動平均線152.66円前後及び日足一目均衡表の転換線152.86円前後と見ている。

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株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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ドル円午前の為替予想 152円付近で日銀利上げとFRB利下げ見送りの観測が交錯 2025

また日銀の決定会合では利上げが決断されるかどうかが注目される。植田和男総裁は11月30日未明に公開された日本経済新聞のインタビューで、追加利上げの時期について「データがオントラックに推移しているという意味では近づいているといえる」と言及。11月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)の中旬速報値が市場予想を超える強さだったことや、2025年春闘での賃上げへの期待も出ていることが背景だ。実際に利上げが行われれば、日本の金利の先高見通しを強める円高材料といえる。

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一時1ドル139円50銭台まで円高が進む:米国の大幅利下げ観測は行き過ぎか?

一方、ドル円相場の動向に影響を及ぼす日米の長期金利(10年物国債利回り)の差はこのところ拡大傾向にある。ブルームバーグによると、日米金利差は6日には3.103%ポイントだったが、1週間後の13日には3.364%ポイントまで上昇した。米国で6日に発表された11月雇用統計が堅調な内容と受け止められるなど、経済の底堅さが意識されてきたためだ。米国金利の上昇はドル円相場の円安見通しを強める材料となる。

また、日銀の金融政策の方向性をめぐってはこのところ、日銀が2025年1月まで利上げを待つとの報道が相次ぎ、ドル円相場では16日までの6営業日連続での円安で、1ドル=150円程度から154円台まで円安が進んできた。ブルームバーグによると、投資家の動向から算出される利上げ確率は、日本時間18日午前11時45分段階で15%程度にとどまっている。こうした中で日銀が実際に利上げを見送り、金融政策の変更が1月まで行われないことが確実になれば、改めて円安が急進する可能性もありそうだ。

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